朝刊:2019/10/29

米中貿易協議進展及び英国の離脱問題緩和からダウは続伸。前日比132ドル高。ゴールドは反動安。オイルも反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=108円90銭~109円00銭で取引を終えた。米中貿易協議が進展しているとの観測に加え、英国の欧州連合(EU)離脱問題に対する過度な懸念の後退を受け、リスク回避の際に買われやすい円は売りが優勢だった。先週は108円台半ばを中心に膠着した値動きが続いていたが、徐々に買いの動きも見られている。ドル高というよりも円安の動きがドル円をサポートしている。米株式市場でS&P500が一時最高値更新するなどリスク選好の雰囲気が円安を誘発しているようだ。トランプ大統領が、米中貿易協議が予定より少し早く進んでいると述べ、11月にチリで開催されるAPEC首脳会合の際の米中首脳会談での部分的合意の署名に自信を示したほか、米企業決算が警戒していたほどネガティブな内容になっていないことも株式市場をサポートしており、それがリスク選好の円安に繋がっている模様。200日線が109.05円付近に来ており、一時顔合わせした。ただ、今週はFOMCや日銀決定会合も予定される中、200日線を超えると売り圧力も出そうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比132ドル66セント(0.5%)高の2万7090ドル72セントとほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。一時209ドル高まで上昇する場面も見られた。S&P500は最高値を更新。終値の前日比は、ナスダック総合指数が82.87高の8325.98、S&P500が16.87高の3039.42。今週のFOMCを控える中、米中貿易協議への期待感が株式市場をサポートしている。きょうはトランプ大統領が「予定より早く進んでいる」との発言にポジティブな反応が見られた。今週は決算発表がピークを迎え、アップルやアルファベット、フェイスブックなど人気企業の発表が相次ぐ。いまのところS&P500採用銘柄からは、資源セクターを除けば概ね予想を上回る決算発表が相次いでいる。ただ、ガイダンスに関しては、弱くはないものの今後の動向をもう少し確認したいといったところもあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が9.5~9.0ドル安、中心限月の12月限が9.5ドル安、銀が5.0~4.3セント安、中心限月の12月限が5.0セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測などを受けて堅調となった。日中取引では、米中の通商協議の進展期待を受けて株高に振れたことが圧迫要因となって下落した。米株式相場が堅調に推移し、S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数が過去最高値を上回る場面があった。投資家のリスク回避姿勢が後退し、相対的に低リスク資産とされる金は売り優勢となった。 銀12月限は金軟調につれ安となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで、期近の12月物は前週末比0.85ドル安の1バレル55.81ドルで取引を終えた。米中の貿易協議が進展し原油需要を支えるとの見方から買いが先行した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.85~0.81ドル安。その他の限月は0.76~0.39ドル安。米中通商協議が進展していることで、来月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)における正式な合意の署名内容に期待が高まっている一方で、世界的な景気減速見通しが依然として相場の足を引っ張っている。トランプ米大統領が「米中通商協議は予定より少し早く進んでいる」と述べるなど、第1弾の正式合意に向かっているとはいえ、これをきっかけに悲観的な景気や石油需要の見通しが改善するとはあまり期待されていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は3.00セント~0.50セント安。中心限月の期近12月限は2.75セント安の384.00セント。大豆は反発。終値の前営業日比は0.50~3.50セント高。中心限月の期近11月限は0.50セント高の920.75セント。米産地での収穫進行見通しが弱材料となるなか売り優勢で運ばれた。米農務省(USDA)が発表した週間純輸出検証高が前週を下回っているうえ、累計検証高が前年同期を大幅に下回っていることも弱気要因となるなか、12月限はこの日の安値に近い水準で取引を終了。この日の12月限の取引レンジは383.25セント~386.50セント。


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