朝刊:2019/11/01

優良企業好決算もダウは前日比140ドル安。ゴールドは急反発。オイルは4日続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比85銭円高・ドル安の1ドル=107円95銭~108円05銭で取引を終えた。米中貿易協議を巡る不透明感が再燃し、低リスク通貨とされる円が買われた。米金利が低下し、日米金利差の縮小を手がかりとした円買いも入った。ドル円は戻り売りが強まり108円を割り込んでいる。「米国との包括的かつ長期的な貿易合意に達することが可能かどうか、中国の当局者らは疑念を抱いている」との報道をきっかけに、きょうの市場はリスク回避のムードに包まれ、米株と伴にドル円も戻り売りを強めている。両国は第1段階の貿易協定調印に近づいているが、中国は構造問題など最重要課題で譲歩する意向はないという。本日の21日線は108.25円付近に来ているが、その水準を下回って来ており、明日以降の動きが警戒される。ただ市場からは、「米中協議は長期的な問題で、すぐに全面解決できないと見ており、中国当局者の疑念は想定範囲内との意見も聞かれる。前日にFOMCを通過し、本日が月末という事もあり、利益確定売りの材料に使われている」との声もあるようだ

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比140ドル46セント(0.5%)安の2万7046ドル23セントで終えた。米中の貿易摩擦への懸念が再燃したことをきっかけに、「中国関連」とされる建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエムに売りが出た。終値の前日比は、ナスダック総合指数が11.62安の8292.36、S&P500が9.21安の3037.56。取引開始前までに発表になったアップルやフェイスブックの決算は好調だったものの、米中貿易協議への懸念が再び上値を重くしている。「米国との包括的かつ長期的な貿易合意に達することが可能かどうか、中国の当局者らは疑念を抱いている」とのの報道をきっかけに、きょうの市場はリスク回避のムードが広がっている。両国は第1段階の貿易協定調印に近づいているが、中国は構造問題など最重要課題で譲歩する意向はないという。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が17.5~18.1ドル高、中心限月の12月限が18.1ドル高、銀が19.9~21.5セント高、中心限月の12月限が20.0セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調に推移すると、米中の通商協議で長期的な合意に対する懸念が出たことも支援要因となって上値を伸ばした。日中取引では、シカゴ地区購買部協会景気指数の低下などを受けて堅調となった。米中協議を巡る不透明感などで投資家心理が悪化した。リスク回避の際に買われやすい金先物に資金が流入した。外国為替市場でドルが円や英ポンドなどに対して売られたのも、ドルの代替投資先とされる金先物の買いにつながった。銀12月限は金堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、米中の通商協議で長期的な合意に対する懸念が出たことも支援要因となって上値を伸ばした。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4日続落した。WTIで期近の12月物は前日比0.88ドル安の1バレル54.18ドルで取引を終えた。米中貿易協議の不透明感や低調な経済指標を受けて、原油需要が細るとの見方が相場の重荷となった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.88~0.85ドル安。その他の限月は0.78ドル安~0.16ドル高。中国国家統計局が発表した10月の中国製造業購買部担当景気指数(PMI)が弱く、世界経済の減速懸念が根強いほか、米中通商協議に関して中国は最重要問題で譲歩する意向はないとする関係筋の発言が伝わったことが売りを誘った。ブルームバーグが報じた。中国の当局者は米国と長期的かつ包括的な通商合意に達することが可能かどうか疑問視しているという。衝動的なトランプ米大統領が合意内容を撤回するリスクも引き続き懸念されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅反落。終値の前営業日比は1.00~0.50セント安。中心限月の期近12月限は0.75セント安の390.00セント。大豆は総じて反発。終値の前営業日比は0.75~3.00セント高。中心限月の期近11月限は0.75セント高の916.75セント。米コーンベルトでは収穫に適した天候が広がるとの予測を受けて売り優勢で運ばれた。米コーンベルトでは1日から週末にかけて降雨がなく、これに伴い収穫が進行する見通しとなっている。また、米農務省(USDA)が発表した純輸出成約高報告が伸び悩んでいることも上値を抑制する要因となった。ただ、寒波による品質低下懸念が根強く下げ幅を縮小。終値ベースでは390セント台を維持した。この日の12月限の取引レンジは384.75~391.00セント。


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