朝刊:2019/11/05

ダウは前日比114ドル高で3ヵ月ぶりに高値更新。ゴールドは小幅安も中心限月はしっかり。オイルは続伸。

NY為替

ロンドン外国為替市場で円相場は続落した。英国時間16時時点では、前週末の同時点と比べて40銭円安・ドル高の1ドル=108円50~60銭だった。欧米市場の株高を背景に投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から「低リスク通貨」とされる円売りが優勢だった。また米長期金利の受けて日米金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが出た。NY時間の終盤に入ってドル円は上げが続いており、108.60円付近での推移となっている。きょうのNY為替市場はドル買い戻しが優勢となっており、ドル円も買い戻されている。本日の21日線が108.35円付近に来ているが、その水準を回復。米中貿易協議への期待感からきょうの市場はリスク選好の雰囲気が強まっている。ブルームバーグが関係者の話として、米中両国は貿易交渉の事態打開に向けてさらなる進展があったと伝えていた。月内にトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談が実現し、一定の成果が生まれる可能性があるという。中国側は「第1段階」の貿易合意署名で習主席が訪米する場合には、公式訪問とすることを望んでいた。だが、公式訪問でない訪米も受け入れる用意があると伝えた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比114ドル75セント(0.4%)高の2万7462ドル11セントで終え、7月15日以来、約3カ月半ぶりに過去最高値を更新した。前日比は、ナスダック総合指数が56.01高の8442.41。きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸し最高値を更新。市場では米中貿易協議の行方に注目が集まっているが、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に関連したビジネスフォーラムでバンコクを訪問しているロス米商務長官が、中国の李克強首相との会談前に、「中国との貿易合意第1段階は順調に進展している」と発言した。同長官は「まもなく米企業はファーウェイとの取引の許可が付与される」とも述べ、市場では協議進展への期待感が高まっている。また、先週発表になった米雇用統計や企業決算が好調なことも株式市場を支援。

NY貴金属

ニューヨーク金は期近が小幅続落、銀は小反発。終値の前日比は、金が0.3ドル安~0.3ドル高、中心限月の12月限が0.3ドル安、銀が1.0~2.3セント高、中心限月の12月限が1.4セント高。 金12月限は小幅続落。時間外取引では、高寄りしたが、ユーロ圏の製造業PMIの上方改定などに上値を抑えられた。日中取引では、押し目を買われる場面も見られた が、米中の通商協議の進展期待によるドル高や株高を受けて戻りを売られた。 米中貿易協議への楽観が強まり、実物資産の裏付けがあってリスク回避の際に買われやすい金先物相場の重荷となった。外国為替市場でドルが対主要通貨で買われたことも、ドルの代替投資先とされる金の売りを誘った。銀12月限は押し目を買われたのち、ドル高などを受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の12月物は前週末比0.34ドル高の1バレル56.54ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.33~0.34ドル高。その他の限月は0.50ドル安~0.32ドル高。先週末、閣僚級の米中通商協議が電話で行われ進展があったと伝わっているほか、今月中にも第1弾合意の署名が行われる可能性があるとの認識が示されたことが引き続き相場を押し上げた。4日にバンコクでオブライエン米大統領補佐官は、トランプ米大統領が署名ができることを条件に習近平・中国国家主席を米国に招待したと明らかにした。米中貿易戦争が終戦に向けて近づき、来年の不透明感が多少なりとも後退することが期待されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は6.00セント~0.50セント安。中心限月の12月限は6.00セント安の383.25セント。 大豆は期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は0.75セント安~2.75セント高。中心限月の1月限は1.25セント高の938.00セント。米コーンベルトでは今週は散発的な雨が発生するものの、小雨にとどまるため収穫が進行するとの見方や、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高報告の弱気な内容が弱材料となった。また、作柄報告を控えるなか、収穫進展見通しが広がったことも売りを呼ぶ要因となるなか、10月29日以来の安値まで下落。終値も安値に近い水準となった。


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