朝刊:2019/11/06

米中貿易協議楽観論からダウは最高値更新。前日比30ドル高。ゴールドは大幅安。オイルは3日続伸。

NY為替

外国為替市場で円相場は3日続落した。米中貿易協議の行方に楽観的な見方が広まっており、リスク選好のドル買い・円売りが優勢となっている。中国の習主席が訪米にも前向きとも伝わり、トランプ大統領はアイオワ州での署名を検討しているという。そのほか米国は中国への関税の一部撤回を検討との報道も流れ、今月中旬の署名との見方も出ている。また、この日発表になった10月のISM製造業景気指数が予想を上回ったことでドル買いが加速し、ドル円は109円台に上昇。本日の200日線が109円ちょうど付近に来ているが、その水準を上抜ける動きとなっている。目先は先週の高値109.30円付近が上値メドとして意識。先週のFOMCを受けてFRBの利下げ期待も後退する中、110円台への上昇を見込む声も出始めている。200日線を完全突破できるか明日以降の動きが注目されるが、このところの日本の輸出企業は想定為替レートを下方修正しており、110円にかけては年末に向けた実需売りなどが活発に出ることも予想される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。米中の貿易協議が進展するとの期待とともに米景気や企業業績などファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の良好さが再び意識され、投資家心理は好転した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が1.48高の8434.68。きょうも米中貿易協議の行方に楽観的な見方が強まっており相場を後押している。中国の習主席が訪米にも前向きとも伝わり、トランプ大統領はアイオワ州での署名を検討しているという。そのほか米国は中国への関税の一部撤回を検討との報道も流れ、今月中旬の署名との見方も出ている。企業決算も峠を越してきたが、全体的に底堅さを堅持しており、投資家の株式に対するリスク許容度は上昇して来ているようだ。 ダウ平均が前日に最高値を更新し、S&P500やナスダックと伴に主要3株価指数が最高値更新となった。さすがにきょうは上値での戻り売りも出ているようだが、まだ高値警戒感までは強まってはいない模様。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続落、銀は急反落。終値の前日比は、金が27.6~26.8ドル安、中心限月の12月限が27.4ドル安、銀が50.4~49.8セント安、中心限月の12月限が49.8セント安。金12月限は大幅続落。時間外取引では、米国が中国への関税の一部撤回を検討と伝えられたことを受けて軟調となった。日中取引では、ドル高や株高を受けて急落し、10月16日以来の安値1480.7ドルを付けた。10月中旬以来、3週間ぶりの低水準だった。米中貿易協議への楽観的な見方が強まり、リスク回避の際に買われやすい金先物は売りが膨らんだ。銀12月限は金急落やドル高を受けて売り優勢となり、10月24日以来の安値1752.0セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.69ドル高の1バレル57.23ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.69ドル高。その他の限月は0.30~0.68ドル高。月内に第1弾の米中通商合意が正式に成立し、来年以降の景気や石油の需要見通しが改善することが期待されている。合意署名に向けて、中国は米国に対して9月に発動した関税の撤回を要求し、米国がこれを協議していると報道されていることも支援要因。ただ、今のところ署名の日付や場所など具体的な日程は発表されていない。口頭で交わされた合意の文書化作業が続けられているもよう。石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長が、2020年の石油市場の見通しは以前よりも明るくなったかもしれないと述べたことは重し。主要産油国による追加減産期待を後退させた。イランのザンギャネ石油相は来月のOPEC総会で、一段の減産で合意すると予想していると述べたが、他の産油国は追加減産の是非について今のところ態度を明らかにしていない。現状の合意では、日量120万バレルの減産を来年3月まで続ける予定。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は出来高の少ない期先22年12月限が0.25セント高だが、それ以外が2.00~1.00セント安。中心限月の12月限は1.50セント安の381.75セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は4.75~0.75セント安。中心限月の1月限は3.75セント安の934.25セント。米コーンベルトでの収穫進展見通しが弱材料となった。米産地では今週は散発的な雨が発生するものの、小雨にとどまると見られるうえ、来週も降雨が発生しても収穫を妨げるほどではないと見られている。また、8日に発表される米農務省(USDA)月例需給報告を控えて玉整理の動きが見られたことも重石になった。


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