朝刊:2019/11/11

ダウは僅かではあるが最高値更新。前日比6ドル高。ゴールドは続落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=109円20~30銭で取引を終えた。トランプ米大統領が8日、中国の貿易協議について関税撤廃で「合意していない」と述べたのが米中協議の不透明感を誘い、リスク回避時に買われやすい円の買いが先行した。一時109.10円付近まで値を落としている。序盤は米国債利回りの上昇に追随して、きのうに引き続き109.50円を試す動きも見られたが、トランプ大統領の「米国は中国と関税撤廃で合意していない」との発言をきっかけに戻り売りが優勢となった。また、大統領は米国内での調印にこだわっているようだ。きのう中国商務省の報道官が「関税を段階的に撤廃することで両国は合意した」と発表したが、ホワイトハウスの対中関税撤廃計画が米政権内で強い反対に直面しているとの報道も流れていた。市場では、期待感は依然として高いものの、少し様子を見たい雰囲気も出ている模様。本日の200日線は109.05円付近に来ており意識されたが、200日線の水準は堅持した。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比182ドル24セント(0.7%)高の2万7674ドル80セントと2日ぶりに過去最高値を更新した。中国政府が、米中が発動済みの追加関税を段階的に撤廃する方針で米国と一致したと発表。終値の前日比は、ナスダック総合指数が40.80高の8475.31、S&P500が7.90高の3093.08。市場では米中貿易協議への期待感が高まっており、ダウ平均は最高値更新が続いていたが、さすがにきょうは上げ一服となった模様。トランプ大統領の発言が戻り売りのきっかけとなったようだ。大統領は「米国は中国と関税撤廃で合意していない」と発言。また、米国内での調印にもこだわっているようだ。きのう中国商務省の報道官が「合意を巡る進展の中で、関税を段階的に撤廃することで両国は合意した」と発表したが、一方で関税撤廃計画がホワイトハウス内で強い反対に直面しているとの報道も流れていた。市場では期待感こそ依然として高いものの、少し様子を見たい雰囲気も出て来ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が3.8~1.3ドル安、中心限月の12月限が3.5ドル安、銀が19.7~18.7セント安、中心限月の12月限が18.7セント安。金12月限は小幅続落。時間外取引では、前日7日の大幅安でテクニカル要因の悪化、ドル堅調から売り優勢となり、1460ドル割れまで売り込まれた。日中取引で は、ドル高地合いは引き継がれたが、トランプ米大統領が「米国は中国と関税撤廃で合意していない」と発言したことから、下げ幅を縮小の動きとなった。1469ドルまで反転したが、1470ドルが抵抗線となり、戻りを抑えられた。終盤は小安く推移し た。米10年債利回りが小幅上昇、ユーロドルが小幅安となり、戻り売り圧力が強い商状だった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である12月物は前日比3.5ドル安の1トロイオンス1462.9ドルで終えた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上げ、ドルの代替投資先とされる金の売りを誘った。午前にトランプ米大統領が対中関税の撤廃の合意を否定したため、リスク回避時に買われやすい金は上昇する場面があった。ただ、買いは長続きせず、次第に売りが優勢になった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が小幅に続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.09ドル高の1バレル57.24ドルで終えた。米中貿易協議の不透明感が強まり、午前は下げた。終値の前営業日比は期近2限月が0.09~0.11ドル高、その他の限月は0.17~0.38ドル高。中心限月の12月限は0.09ドル高の57.24ドル。この日発表された10月の中国の原油輸入は過去最高となっていたが、週末を控えてこのところの上昇に対する利食いが出やすいなか、トランプ米大統領が対中関税撤回に合意していないと発言し、米中貿易交渉に対するこれまでの楽観的な見方が後退したことで、ダウ平均株価が軟化して、原油も一時大きく下振れした。 しかし、米国の時間帯後半に発表された稼働中の原油リグ(掘削装置)がさらに減少していたことを好感して、安値から大きく切り返して結局小幅ながらプラス引けする限月が多くなった。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。0.50~2.75セント高。中心限月の12月限は2.00セント高の377.25セント。 大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は5.50~1.25セント安。中心限月の1月限は5.50セント安の931.00セント。USDAの月例需給報告で19/20年度のイールドが引き下げられたことが買いを支援した。12月限は需給報告の発表直後に380セント台まで値を切り上げたが大幅な上昇は一時的な動きにとどまり、上げ幅を大幅に縮小。終値ベースで380セント台を維持することは出来ず、この日の取引レンジの中心付近で取引を終えた。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。