朝刊:2019/11/14

ダウは買い安心感広がり再度の高値更新。ゴールドは反発。原油も3営業ぶりに反発

NY為替

本日の為替市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に様子見姿勢が広がり、日中を通して狭い範囲での展開だった。ユーロも対ドルで横ばいだった。前日の16時時点とほぼ同水準の1ユーロ=1.1010~20ドルだった。日本時間午前5時51分現在のドル円は1ドル=108.78円。NY時間の終盤に入ってドル円は108.80円付近での推移となっている。ウォールストリート・ ジャーナル(WSJ)が「米中協議が障害にぶつかっており、農産物の購入巡り協議が難航」と伝えたことで、一時売りが強まったものの、買戻しも見られている。きょうのNY為替市場でドル円は戻り売りが強まり、一時108.65円付近まで下落した。きょうの下げで200日線を下放れしており、本日108.75円付近に来ている21日線も一時下回った。市場の注目が米中貿易協議の行方に集まる中、前日のNYエコノミッククラブでのトランプ大統領の講演からは何もヒントが出なかった。市場に不透明感も漂う中、一部報道で「米中は第1段階の合意に近づいてはいるものの、既存の関税撤廃に踏み切るべきか、それとも12月15日に発効する予定の関税のみを取り消すかを巡って対立している」と伝わった。先週も関税の扱いについてホワイトハウス内で意見が対立しているとの報道が流れていたが、合意には近いものの、まだ不確定な部分が多いようだ。

NYダウ

米ダウ工業株30種平均は上昇し、前日比92ドル10セント(0.3%)高の2万7783ドル59セントで終え、2日ぶりに過去最高値を更新した。前日比は、ナスダック総合指数が3.99安の8284.10。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「米中は農産物の購入巡り協議が難航」と伝えたことで売りが強まる場面があったものの、売りが一巡すると買い戻しが活発化している。後半になってディズニーに買いが強まっており、ダウ平均の上げをサポート。ダウ平均は取引開始直後に100ドル超の下落したものの、下値での押し目買い意欲が強くプラス圏に浮上している。市場の注目は米中貿易協議の行方に集まる中、前日のNYエコノミッククラブでのトランプ大統領の講演からは何もヒントが出なかった。市場には不透明感も漂う中、一部報道で、米中は第1段階の合意に近づいてはいるもの の、既存の関税撤廃に踏み切るべきか、それとも12月15日に発効する予定の関税のみを取り消すかを巡って対立しているとも伝わっていた。米中協議の雲行きは依然として晴れないものの、期待感は依然として高く、株式市場は底堅さを堅持している。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が9.6~9.9ドル高、中心限月の12月限が9.6ドル高、銀が22.0~22.5セント高、中心限月の12月限が22.1セント高。金12月限は反発。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念や香港でのデモ激化などを受けて堅調となった。日中取引では、ユーロの上値の重さを受けて上げ一服となったが、押し目は買われた。パウエル議長の証言で低金利が続くとの観測が強まり、金利が付かない資産である金の買い材料になった。関税撤廃や中国による農産物購入を巡って米中貿易協議が難航しているとの報道も、リスク回避の際に買われやすい金の買いを誘った。 銀12月限は、金堅調につれ高となったが、日中取引での上値は限られた。ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1456.4~1467.6ドルのレンジで推移、前日比11.8ドル高の1465.5ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、米中の通商協議に対する懸念や香港でのデモ激化などを受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の12月物は前日比0.32ドル高の1バレル57.12ドルで取引を終えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米経済が堅調な中でも低金利が続くとの見方が広がった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.32~0.35ドル安。その他の限月は0.08~0.35ドル高。 石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長が、来年以降の非OPEC加盟国の減産の可能性を指摘したことを好感した。シェールオイルの増産によって米国の原油生産量は拡大を続けているが、伸びは鈍化しているほか、原油安で米シェールオイル企業の決算は悪化している。米エネルギー情報局(EIA)が発表した月報で、2020年の米原油生産見通しは日量1317万バレルから同1329万バレルに上方修正されたが、前年比の伸びは鈍化を続けると想定されている。バルキンド事務局長は米中通商協議についても言及し、この行方次第では石油需要が上振れする可能性があるとも述べた。ただ、米WSJは交渉が難航していると報道しており、今週に入って協議の前進は伝えられていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って反落。3.00~0.50セント安。中心限月の12月限は2.50セント安の384.00セント。大豆は軒並み下落。終値の前営業日比は3.25~1.75セント安。中心限月の1月限は1.75セント安の915.25セント。前日には小麦高に追随して上昇したが、小麦市場が寒波に対する懸念が和らぐなか反落したことが弱材料となった。また、米産地のコーン収穫は依然として遅延した状態にあるものの、すでに成熟を終えているため今後、生産量が大幅に変更されることは無いとの見方も弱気要因となった。


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