朝刊:2019/11/22

米中貿易協議は比較的良好も利益確定売りが膨らみ前日比54ドル安。ゴールドは続落。オイルは続伸。

NY為替

NY為替市場でドル円は108円台半ばでの狭い範囲での振幅に終始した。市場では米中貿易協議を巡って楽観と悲観とが行き来する中、ドル円もニュースに敏感に反応。一方、ロンドン外国為替市場で英ポンドは対ドルで3日ぶりに小反発した。英国時間16時の時点では、前日の同時点と比べて0.0010ドルのポンド高・ドル安の1ポンド=1.2920~30ドルだった。米議会が上下両院で香港人権法案をほぼ全会一致で可決した。トランプ大統領も署名する意向とも伝わっており、法案は成立する運びとなっている。人権問題に踏み込んで来た米国に対し、中国側の反応が警戒されたが、苦言は述べているものの、意外に落ち着いた反応を見せている。ドル円も東京時間の朝方に108円台前半に下落していたが、買い戻しも入り108円台半ばに戻す展開。香港のサウス・チャイナ・モーニングポストが、米中が第1段階の合意に達しなくても、12月15日に米国が予定している中国製品への追加関税の発動は、少なくとも延期される公算が大きいと伝えた。交渉で大きな成果が出る可能性は低いが、関税延期は両国の利益にかなうという。また、中国の劉鶴副首相の発言などもあり、ドル円はサポートされている。中国が新たな閣僚級貿易協議を開くために、米閣僚らを北京に招待したとの報道もフォローとなった

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比54ドル80セント(0.2%)安の2万7766ドル29セントで終えた。香港の民主主義を支援する米法案にトランプ大統領が署名するとの観測が広がった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が20.52安の8506.21、S&P500が4.92安の3103.54。米中貿易協議関連のニュースに市場が敏感になる中、きょうも様々なニュースが流れている。香港のサウス・チャイナ・モーニングポストが、米中が第1段階の合意に達しなくても、12月15日に米国が予定している中国製品への追加関税の発動は、少なくとも延期される公算が大きいと伝えた。重大な成果が出る可能性は低いが、関税延期は両国の利益にかなうという。 米中協議の早期合意は難しいのではとの雰囲気も出ており、最高値更新を続けてきた米株式市場も、今週に入って利益確定売りのムードも強まって来ており、きょうもその動きが続いているようだ。ただ、下押す動きまでは見られず、押し目買いも入る状況もあり、ダウ平均も前日付近まで戻したものの、プラス圏は回復できずに終えている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が10.6~10.2ドル安、中心限月の12月限が10.6ドル安、銀が5.0~4.5セント安、中心限月の12月限が5.0セント安。金12月限は続落。時間外取引では、香港人権法案によるリスク回避の動きが支援要因となったが、中国副首相の発言などを受けて上げ一服となった。日中取引では、米国が12月に予定している中国製品への追加関税の発動を延期するとの見方などを受けて軟調となった。米中協議の進展期待などを背景に、相対的に安全資産とされる金先物には売りが膨らんだ。銀12月限は、金軟調やドル高を受けて売り優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の2020年1月物は前日比1.57ドル高の1バレル58.58ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.53~1.57ドル高。その他の限月は0.35~1.44ドル高。 石油輸出国機構(OPEC)が来年3月までとなっている減産期間を来年6月まで延長する可能性が高いと伝わったことが相場を押し上げた。米中通商協議については様々な報道が飛び交い、第1弾合意は来年以降に持ち越しとなると伝わっているが、この合意に到達しなくても米国は来月の対中関税強化を見送る可能性があるとサウスチャイナ・モーニング・ポストが報道したほか、新たな貿易交渉に向けて中国側が米国の担当者を北京に招いたと米WSJが伝えており、楽観が悲観を上回っている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.75セント安~1.75セント高。中心限月の期近12月限は1.75セント高の368.50ント。シカゴ大豆は期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は4.75~1.25セント安。中心限月の1月限は4.00セント安の901.00セント。米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が強気な内容だったことが買いを支援した。12月限は370セントに迫る動きを見せたものの、大豆の軟調な足取りが重石となり、370セント台回復には至らなかった。12月限は、366.75セントで取引を開始した後、アジアの時間帯は様子見で終え、欧州の時間帯を迎えると次第に値位置を切り上げて368セント台に達した。


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