朝刊:2019/12/03

ISM製造業指数の弱い数値からダウは売られ前日比268ドル安。ゴールドも反落。オイルは3営業ぶりに反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、祝日前の27日に比べ15銭円高・ドル安の1ドル=109円35~45銭で取引を終えた。米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが先行した。ISM指数は48.1と予想を下回ったほか、前回をも下回る弱い内容で、依然として米製造業のセンチメントが低迷していることが示された格好となった。11月に発表になっていた類似指標が概ね前回より上昇していただけに、きょうのISM指数には期待感も出ていた。その分、失望感も大きかったようだ。また、トランプ大統領がブラジルとアルゼンチンが通貨安を誘導しているとし、両国から輸入する鉄鋼とアルミニウムへの関税を復活させる意向を明らかにしたことも圧迫。米株式市場でダウ平均が268ドル安まで下げ幅を拡大する中、ドル売りのほかにリスク回避の円高の反応も加わり、ドル円は109円を割り込んでいる。109円割れでは200日線と21日線が控えており、その水準を維持できるか注目される。

NYダウ

米株式相場は続落し、ダウ工業株30種平均は前週末比268ドル37セント(1.0%)安の2万7783ドル04セントとこの日の安値圏で終えた。下げ幅は10月8日以来の大きさだった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が97.48安の8567.99、S&P500が27.11安の3113.87。感謝祭休暇明けで12月相場に入る中、この日発表になった11月のISM製造業景気指数が弱い内容となったことで、利益確定売りが強まった。ISM指数は48.1と予想を下回ったほか、前回をも下回る弱い内容で、依然として米製造業のセンチメントが低迷していることが示された格好となった。11月に発表になっていた類似指標が概ね前回より上昇していただけに、きょうのISM指数には期待感も出ていた。その分、失望感も大きかったようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が3.8~3.3ドル安、中心限月の2月限が3.5ドル安、銀が14.4~11.9セント安、中心限月の3月限が14.0セント安。金2月限は反落。時間外取引では、中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)の改善を受けて株高に振れたことが圧迫要因となった。日中取引では、米ISM製造業景況指数が弱い内容となったことを受けて押し目を買われた。中国のPMI改善を受けて世界景気に対する不透明感が和らいだとして、実物資産の裏付けがありリスク回避の際に買われやすい金先物には売りが出た。 銀3月限は、金軟調につれ安となったのち、日中取引のドル安を受けて下げ一服となった。 ニューヨーク金2月限は反落。時間外取引では1459.8~1470.6ドルのレンジで推移、前日比8.9ドル安の1463.8ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、株高を受けて軟調となった。11月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.2と3月以来の高水準となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の2020年1月物は前週末比0.79ドル高の1バレル55.96ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.77~0.79ドル高。その他の限月は0.72~0.87ドル高。中国国家統計局や財新が発表した中国製造業購買部担当景気指数(PMI)の低下が一巡していることが世界的な景気減速懸念を後退させ、石油需要の下振れ観測を和らげた。中国国家統計局が発表した11月の中国製造業PMIは、景気判断の分岐点である50を上回り、3月以来の高水準となった。中国は世界最大の原油の輸入国。関係筋の話から石油輸出国機構(OPEC)の追加減産期待が高まったことも買い材料。サウジアラビアやロシアを中心としたOPECプラスは、追加で日量40万バレル減産する可能性があるという。現行の減産規模は日量120万バレル。イラクのガドバン石油相も追加で日量40万バレル程度の減産があり得ると述べている。OPECやOPECプラスは今週5、6日に総会を行う。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って続伸。終値の前営業日比は0.25セント安~2.25セント高。中心限月の期近3月限は0.75セント高の382.00セント。大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は6.25セント安~変わらず。中心限月の1月限は6.25セント安の870.50セント。米産地での寒波により、収穫がさらに遅延するとの懸念が強まったことや、チャート面からの買いが見られた。場中に発表された米農務省(USDA)の週間輸出検証高は前週を下回る弱気な内容だったことで売られる場面も見られたが、これまでの下落での売り警戒感が強く安値からは買い戻されてプラスサイドに浮上しての終了となった。3月限は381.50セントで取引を開始した後に379.25セントの安値まで値を落としながらも買い戻された後は、様子見ムードが強まり381.75~382.75セントのレンジ内での高下となった。


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