朝刊:2019/12/09

雇用統計の強い数字が好感されダウは前日比336ドル高。ゴールドは反対に大幅反落。オイルは上昇。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=108円50~60銭で取引を終えた。朝方発表の米雇用統計が強い内容となったことで、ドル円は発表直後に買いが強まり108.90円付近まで上昇した。本日の200日線は108.85円付近に来ているが、その水準を一時回復。しかし、買いが一巡すると直ぐに戻り売りが強まり、109円及び200日線を維持できずに失速している。 米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が26.6万人増と予想を大きく上回った。前回分も上方修正され、失業率も3.5%に低下し、平均時給も前年比3.1%上昇と3%超の伸びを維持した。力強い雇用を示す数字と言えよう。市場の一部では景気後退への不安感が高まっているが、きょうの米雇用統計を見た限りでは、その懸念は後退しているものと思われ、米経済のファンダメンタルズは底堅さが続いている。米株式市場でダウ平均は300ドル超の上げ幅となっているものの、ドル円は素直な反応を示していない。米中貿易協議に関心が集中する中、15日(日)に対中追加関税の期限を向かえ、そのイベントリスクを巡って来週は重要な週とも言える。その前にロングポジションを調整しておきたいといったニーズがドル円の上値では多いのかもしれない。目先の下値サポートは108.50円が意識される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続伸している。15時現在は前日比336ドル01セント高の2万8013ドル80セント(速報値)で推移している。11月の米雇用統計で雇用者数の増加幅が市場予想を上回り、米景気減速への懸念が後退し景気敏感株などに買いが優勢となった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が85.83高の8656.53、S&P500が28.48高の3145.91。 朝方発表になった米雇用統計が予想外に強い内容となったことで買いが優勢となっている。非農業部門雇用者数(NFP)は26.6万人増と予想を大きく上回る強い数字となり、前回分も上方修正されている。失業率も3.5%に低下し、平均時給も前年比3.1%上昇と3%超の伸びを維持している。力強い雇用を示す文句のない数字と言えよう。ただ、FRBが利上げに転じる気配はない。 市場の一部では景気後退への不安感が高まっているが、きょうの米雇用統計を見た限りでは、その懸念はないものと思われる。米中貿易協議への警戒感はあるものの、米株式市場にはファンダメンタルズの追い風が吹いているようだ。金融やIT・ハイテク、産業株など幅広い銘柄が買われ、ダウ平均は一時340ドル高まで上昇。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が18.0~17.5ドル安、中心限月の2月限が18.0ドル安、銀が47.0~46.1セント安、中心限月の3月限が46.3セント安。金2月限は反落。11月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが堅調だったことが米経済の減速懸念を緩和し、金の逃避需要を後退させた。NFPは前月比26.6万人増と、市場予想を上回る伸びだった。来年以降の米追加利下げ観測は高まっていないほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた思惑も膨らんでいない。ドルインデックスは約1ヶ月ぶりの安値圏から反発している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である20年2月物は前日比18.0ドル安の1トロイオンス1465.1ドルで取引を終えた。市場予想を上回る11月の米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きにくくなるとの見方から、金利が付かない資産である金の投資妙味が薄れた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は上昇した。WTIで期近の2020年1月物は前日比0.77ドル高の1バレル59.20ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.76~0.77ドル高。その他の限月は0.38ドル安~0.72ドル高。総会を行った石油輸出国機構(OPEC)プラスが日量50万バレルの追加減産で合意に至ったほか、サウジアラビアが減産枠を越えて生産量を絞る予定であると表明したことが相場を押し上げた。今回の合意でOPECプラスの減産規模は日量170万バレルに拡大する。サウジの自主的な生産調整によって実質的な減産規模は日量210万バレル程度まで膨らむ可能性がある。新たな追加減産は来年1月から実施し、同年3月に期限を迎えるが、3月5~6日に延長の是非を協議する。内戦が続くリビア、米国の制裁下にあるベネズエラやイランは引き続き合意から除外された。

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち。終値の前営業日比は0.50セント安~1.00セント高。中心限月の期近3月限は前日比変わらずの376.75セント。大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は0.75~5.25セント高。中心限月の期近1月限は5.25セント高の889.50セント。中国での米国産大豆および豚肉の一部に対する関税免除決定を手掛かりにして上昇する場面も見られたが、週明けに米農務省(USDA)の需給報告の発表を控えるなか、低迷する輸出を受けて需給報告での米国の需給見通しが修正される可能性があるとの見方から様子見ムードが強まり、変わらずでの終了となった。


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