朝刊:2019/12/11

ダウは15日の対中追加関税の様子を前に小幅安。ゴールドは反発。オイルは小幅反発。

NY為替

本日のNY為替市場、ドル円はNY時間に入ってやや買いの動きが見られた。ただ、全体的にレンジ取引に変化はない。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「米中交渉担当者が12月予定の関税発動見送りを検討」と伝えたことや、ブルームバーグが「中国側は、関税引き下げ協議の中で、15日予定の関税の発動の見送りを想定している」といった報道も同時刻に伝わった。一方、ロンドン外国為替市場で英ポンドは対ドルで小幅に続伸した。英国時間16時の時点では、前日の同時点と比べて0.0010ドルのポンド高・ドル安の1ポンド=1.3160~70ドルだった。市場は部分合意できなかったとしても追加関税の発動見送りを期待する中で、それなりに期待感を高める報道ではある。しかし、内容の割にはドル円の反応は鈍い印象。ドル円は買いの動きは見られるものの、108.85円付近に来ている200日線を積極的に試そうという雰囲気にはなってはいないようだ。

NYダウ

米株式相場は小幅に続落した。ダウ工業株30種平均は前日比27ドル88セント(0.1%)安の2万7881ドル72セントで終えた。米国の対中制裁関税「第4弾」の全面発動の期限を15日に控え、米中貿易協議を巡る報道が交錯し、積極的な売買は手控えられた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が5.64安の8616.18、S&P500が3.44安の3132.52。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「米中交渉担当者が12月15日予定の関税発動見送りを計画」と伝え、ブルームバーグが「中国側は、関税引き下げ協議の中で、15日予定の関税の発動の見送りを想定している」といった報道も同時刻に伝えていた。取引開始前の先物市場ではこの報道を受けて買いが膨らんだものの、取引開始後は売りが強まった。マルバニー首席補佐官代行は「15日の対中追加関税は協議の進展次第」と述べており米国側はなお慎重だ。きょうからFOMCが始まったが、重要イベントを前に上値ではロングポジションの調整の動きも出ている模様。ネガティブな雰囲気にはなっていないものの、12月に入り調整の動きも出ているのかもしれない。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.1~3.4ドル高、中心限月の2月限が3.2ドル高、銀が6.0~6.4セント高、中心限月の3月限が6.0セント高。金2月限は反発。時間外取引では、ユーロ高を受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引では、米国の対中関税発動延期の可能性が伝えられるなか、上げ一服となった。 外国為替市場でドルが対ユーロなどに対して売られ、ドルの代替投資先とされる金先物の買いにつながった。 銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1464.2~1472.5ドルのレンジで推移、前日比6.3ドル高の1471.2ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、戻りを売られる場面も見られたが、ユーロ高を受けて押し目を買われて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の1月物は前日比0.22ドル高の1バレル59.24ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.22ドル高。その他の限月は0.14~0.42ドル高。今週末15日に米国が対中関税を強化する期日を控え、米WSJが「米中交渉担当者が12月予定の関税発動見送りを計画」と伝えたほか、ブルームバーグが「中国側は、関税引き下げ協議の中で、15日予定の関税の発動の見送りを想定している」と報道し、警戒感がやや和らいだ。ただ、クドロー米大統領国家経済会議(NEC)委員長は、「発動が先送りされるのか確認できない」、「何も決まっていない」と語った。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは概ね反発。終値の前営業日比は期近12月限が2.50セント安だったが、2番限以降は0.75~2.00セント高。中心限月の期近3月限は前日比1.25セント高の377.00セント。シカゴ大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は1.00~4.00セント高。中心限月の期近1月限は4.00セント高の901.25セント。米国農務省(USDA)による月例需給報告の米国の需給見通しは、18/19年度、19/20年度の全項目が前月と同量とされたが、輸出の下方修正が見込まれていたこともあり、強気材料となった。また、米国の19/20年度の小麦期末在庫量が引き下げられたことで小麦市場が確りで推移したことも買いを後押しする要因となった。


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