朝刊:2019/12/12

FOMCの結果は予想の範疇でダウは小幅高。ゴールドは金利据え置きで続伸。オイルは反落。

NY為替

本日のNY為替市場は午後になってドル売りが強まった。ドル円は108.50円を下回る場面も見られ、ユーロドルは強い上値抵抗となっていた1.11ドルの水準を突破し、ストップを巻き込んで1.1145ドル付近まで一時上昇した。 一方、ロンドン外国為替市場は円相場は横ばいだった。英国時間16時の時点では、前日の同時点と同水準の1ドル=108円70~80銭だった。午後になってFOMCの結果が公表され、パウエル議長の会見も行われた。FOMCは予想通りに据え置きとなったが、注目されていたFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)は来年の金利据え置きを示唆し、声明では「見通しへの不確実性」の文言が削除されていた。一方、パウエル議長は現在の金利が適切との見方を示し、当面の金利据え置きを強調したが、一方で利上げについては「著しくて持続性のあるインフレ加速が必要」と述べ、利上げについてはハードルの高さを強調していた。FOMCの結果発表直後はドル買いが見られたものの、その動きは続かず、次第にドル売りの動きが優勢となる中、パウエルFRB議長の発言を受けてドル売りが加速した格好。ドル円は108.50円を下回る場面が見られたものの、下押す動きまでは見られていない。基本的には米中貿易協議の結果待ちの雰囲気が強く、様子見姿勢に変化はない。

NYダウ

米株式相場は小幅に3営業日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比29ドル58セント(0.1%)高の2万7911ドル30セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が37.87高の8654.05、S&P500が9.11高の3141.63。午後になってFOMCの結果が公表され、パウエル議長の会見も行われた。米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、低金利政策が今後も長期にわたって続くとの見方が強まった。序盤はボーイングとホームデポの下げが圧迫し、ダウ平均はマイナス圏での推移が続いていたが、FOMCを受けて下げ渋っている。ただ、米中協議に関心が集まる中、株式市場は全体的に様子見気分が強い。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が6.8~7.0ドル高、中心限月の2月限が6.9ドル高、銀が14.3~14.8セント高、中心限月の3月限が14.7セント高。金2月限は続伸。時間外取引では、米中の通商協議に対する不透明感などを受けて堅調となった。日中取引では、米消費者物価指数(CPI)が予想以上となったが、買い戻しなどが入って上値を伸ばした。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金に買いを誘った。 銀3月限は、金堅調につれ高となった。ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では1466.9~1472.3ドルのレンジで推移、前日比2.8ドル高の1470.9ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、上値を抑えられたが、米中の通商協議に対する不透明感などを受けて押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の2020年1月物は前日比0.48ドル安の1バレル58.76ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.49~0.48ドル安。その他の限月は0.57~0.07ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油だけでなく、石油製品の在庫が増加したことが重しとなった。製油所稼働率が順調に高まっていないことが、原油在庫の増加につながった。例年の傾向に沿って上向きつつあるが、製油所稼働率は前週の91.9%から90.6%まで低下。冬場が本格化しつつあるなかで悪天候が石油製品需要を圧迫し、石油製品の在庫を押し上げた。石油製品需要は前週比273万バレル減の日量1835万9000バレルだった。15日に米国が対中関税を強化する期日を控えて、米国が正式に発動を見送ると発表していないことから、景気見通しの不透明感は根強く相場を圧迫した。これまでの複数の報道によると発動見送りが想定されているが、ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長は関税発動を見送る条件である第1段階の合意について「合意するかは中国次第」と述べている。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは総じて反落。終値の前営業日比は5.75~1.25セント安。中心限月の期近3月限は前日比5.75セント安の371.25セント。 シカゴ大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は7.75~3.25セント安。中心限月の期近1月限は7.75セント安の893.50セント。新規材料に乏しくテクニカル主体の足取りとなるなか、大豆の下落もあって売り優勢で運ばれた。エタノール在庫の増加も弱材料視されるなか、3月限は前日の安値を割り込んだことで転売が加速。9月12日以来の安値まで値を落とした後、安値で取引を終了


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