朝刊:2019/12/16

ダウはほぼ横ばいの3ドル高。ゴールドは反発、米中通商協議原則合意の報の押し目を拾われる。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=109円30~40銭で取引を終えた。米中貿易協議の「第1段階」の合意や12日の英総選挙の結果を受けて、リスク回避の際に買われやすい円は売りがやや優勢だった。トランプ大統領がツイッターで、「中国との合意を巡るウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は完全に間違い」と述べた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はきのう、関係者の話として、米国側の関税引き下げ案は3600億ドルの中国輸入品に対して、最大50%関税を引き下げる案を提示していると伝えていた。トランプ大統領の発言を受けドル円は急速に売りが強まり、109.25円近辺まで下落した。しかし、その後に中国政府が会見し、「第1段階の貿易交渉は大きな進展があった。米国とは文書を巡って合意が成立。米中は15日の関税発動しないことで一致」などと述べたことから、今度は急速に買い戻されている。WSJが報じていた関税引き下げの部分については「段階的に引き下げる」と述べるに留めている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に3日続伸し、前日比3ドル33セント高の2万8135ドル38セントで終えた。米中が貿易交渉で「第1段階」の合意に達し、米政府が15日に予定していたスマートフォンなどへの対中制裁関税の発動を見送ったことが好感された。終値の前日比は、ナスダック総合指数が17.56高の8734.88、S&P500が0.23高の3168.80。トランプ大統領がツイッターで、「中国との合意を巡るウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は完全に間違い」とツイートした。WSJはきのう、関係者の話として、米国側の関税引き下げ案はこれまで課した3600億ドル全ての中国輸入品に対して、最大50%関税を引き下げる案を提示していると伝えていた。この報道で売りが先行し、ダウ平均は反落して始まったものの小幅な下げに留まり、直ぐにプラス圏に戻し上げが加速した。中国政府が会見しており、「第1段階の貿易交渉に大きな進展があった」と述べた。ただ、今度はトランプ大統領が「15日の追加関税発動は取りやめるものの25%の関税は維持」と述べたことで戻り売りが強まっている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が8.8~9.4ドル高、中心限月の2月限が8.9ドル高、銀が5.7~6.8セント高、中心限月の3月限が6.3セント高。金2月限は反発。時間外取引では、米中の通商協議で第1段階の原則合意に達したことを受けて下落したが、ドル安などを背景に押し目は買われた。日中取引では、米大統領が米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は「完全に誤り」と述べ、通商合意に対する不透明感が残ることを受けて堅調となった。市場が見込んでいたほどの進展ではないと受け止められた。「第2段階」の交渉に対する警戒感も残り、相対的に安全とされる金を裏付けとする金先物の買いにつながった。 銀3月限は、金堅調や株価の上値の重さを受けて買い優勢となった。ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1465.5~1480.0ドルのレンジで推移、前日比5.6ドル高の1477.9ドルとなった。2月限は、米中の通商協議で第1段階の原則合意に達したことを受けて安寄りしたのち、ドル安などを背景に押し目は買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の2020年1月物は前日比0.89ドル高の1バレル60.07ドルで取引を終えた。米中両国政府が13日、貿易協議で「第1段階」の合意に達したと発表した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.89~0.92ドル高。その他の限月は0.09~0.91ドル高。米中の貿易交渉の「第一弾」が合意に達したことで、さらに戻り高値を更新したが、米国の時間帯に入ると、トランプ米大統領の発言で二転三転する展開となり、1ドル幅以上の乱高下を繰り返す激しい値動きとなった。また、この日発表された国際エネルギー機関(IEA)の月報で、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国の協調減産でも来年第1四半期が需給緩和見通しになったことは上値抑制要因となった。期近は9月のサウジアラビアの油田攻撃以来の60ドル台突破となったが、乱高下のあと、米国の時間帯後半は60ドル水準に収れんした。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンは総じて続伸。終値の前営業日比は0.75セント安~3.75セント高。中心限月の期近3月限は前日比3.25セント高の381.00セント。シカゴ大豆は続伸。終値の前営業日比は3.75~9.25セント高。中心限月の期近1月限は9.25セント高の907.50セント。米中の貿易交渉の「第一弾」が合意に達したことで大豆が上昇したことに支援された。上昇場面では前日米農務省(USDA)が発表したデイリーのメキシコ向けや仕向け地不明の大口輸出成約が買い材料として蒸し返された。ただ、急伸した大豆が高値から上げ幅を削ったことで、コーンも今週の高値から上げ幅をかなり縮小して引けた。


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