朝刊:2019/12/17

米中双方追加関税見送りが好感され、ダウは100ドル高。ゴールドは小反落。オイルは続伸。

NY為替

本日のNY為替市場でドル円は上げ幅を広げる動きが見られており、109.65円付近まで上昇。米株や米国債利回りが上昇しドル円をサポート。この日発表の米住宅指標が強い内容だったこともフォローしているようだ。一方、ロンドン外国為替市場で円相場は下落した。英国時間16時の時点では、前週末の同時点と比べて40銭円安・ドル高の1ドル=109円60~70銭だった。先週の米中合意が引き続き材料視されている。市場では、今回の合意により追加関税発動が見送られ、一部中国製品への関税も引き下げられたことから朗報ではあるが、両国からの発表に若干の食い違いも見られており、舞台裏はスムーズに進まなかった可能性も指摘されている。ただ、気掛かりなところは多いものの、ひとまず合意を見せたことから安心感に繋がっているようだ。次は1月初旬に予定されている法的文書の完成と署名。その後に第2段階に進むが、具体的にどうなるか注目されている。ドル円は110円台も期待される動きも見られ、目先は今月初めの高値109.75円付近が意識されるが、年末を控えて110円にかけては売り圧力も強まりそうだ。

NYダウ

米株式相場は4日続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比100ドル51セント(0.4%)高の2万8235ドル89セントで終え、11月下旬以来となる過去最高値を更新した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が3.95安の5817.69、S&P500が2.49安の2345.96。米中貿易協議で第1段階の合意が形成されたことが好感されている。この日発表されていた中国の鉱工業生産や小売売上高が予想を上回ったこともサポートしている模様。米中貿易協議に関しては、15日に予定していた追加関税発動が見送られ、中国製品への関税も一部引き下げられ朗報ではある。しかし、両国からの発表に若干の食い違いも見られており、舞台裏はスムーズに進まなかったことが示唆されているとの指摘も聞かれる。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が0.8ドル安~0.2ドル高、中心限月の2月限が0.7ドル安、銀が9.6~10.7セント高、中心限月の3月限が10.1セント高。金2月限は小反落。時間外取引では、米中の通商合意の詳細が伝えられるなか、押し目を買われて堅調となった。日中取引では、ドル高や株高を受けて上げ一服となった。米中合意に加え、英国の欧州連合(EU)からの無秩序離脱への懸念後退で、リスク回避時に買われやすい金先物は売られた。銀3月限は、金堅調につれ高となったが、日中取引ではドル高に上値を抑えられた。ニューヨーク金2月限は小反落。時間外取引では1477.4~1483.2ドルのレンジで推移、前日比0.7ドル高の1481.9ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、米中の通商合意の詳細などを受けて押し目を買われて堅調となった。立会時間は、1484.5ドルまで上昇したのち、ドル高や株高を受けて上げ一服となった。米中の通商合意が好感され、リスク選好の動きとなり、1478.0ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続伸した。WTIで期近の2020年1月物は前週末比0.14ドル高の1バレル60.21ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.14~0.16ドル高。その他の限月は0.18~0.47ドル高。先週、米中通商協議が第1段階の合意に至ったことで、世界経済の悪化見通しが後退しており、石油需要の下振れ懸念も緩和している。今月、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国は協調減産の規模を拡大することで合意しており、需要と供給の両面で見通しは改善している。 ただ、文書化の作業が残されている米中通商合意は不透明感が根強く、上値は伸びなかった。今年10月にトランプ米大統領が口頭での合意に至ったと発表し、文書化作業の後に米中首脳による署名が行われる予定だったが、協議が難航し文書化や署名が先延ばしになっていた経緯がある。来週にクリスマスを控えていることは値動きを限定した。OPEC総会など年内の注目度の高いイベントはすでに終了しており、原油市場を動かしそうなイベントは残されていない。

シカゴコーン・大豆

シカゴコーンも軒並み続伸。終値の前営業日比は2.00~7.00セント高。中心限月の期近3月限は前日比7.00セント高の388.00セント。シカゴ大豆は続伸。終値の前営業日比は2.75~14.75セント高。中心限月の期近1月限は14.50セント高の922.00セント。米中の通商協議が第一段階の合意に達したことを受けて大豆が続伸したことが買いを支援した。また、12月に入ってからメキシコへの大量の大口成約が報告されていることに加え、米農務省(USDA)発表の週間純輸出報告が強気な内容だったことも好感され、3月限は11月8日以来の高値まで上昇。やや上げ幅を縮小したものの、この日の高値に近い水準で取引を終えている。


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