朝刊:2019/12/30

再びダウは高値更新へ。前日比23ドル高。ゴールドは小幅続伸。オイルは4日続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=109円40~50銭で取引を終えた。週末はドル売りが強まり、ドル円も上値を圧迫されたものの、その一方で、米中合意や、米年末商戦の好調なデータが伝わるなど景気の先行き、そして、中国経済回復などへの期待感から楽観的なムードが市場には広がっており、円安の動きがドル円の下値をサポートした。 東京勢は実質金曜日で、年内は仕事納めとの投資家も多い中、ドル円の市場参加者も少なく、109円台半ばでの方向感のない展開が続いている。一方、ユーロドルは買い戻しを強めた。前日までは21日線付近での売買交錯が続いていたが、きょうは上放れの動き。一時1.11ドル台後半まで上昇し、200日線も上回る動きが見られた。米中合意への期待がユーロを押し上げているとの解説も聞かれる。米中がひとまず合意すれば、中国経済が安定し、依存度が比較的高い欧州経済にもポジティブとの見方のようだ。ただ、ユーロ圏経済の先行きに対する強気な見方は少なく、来年もECBの追加緩和が期待されている状況。きょうの上げは来年のユーロ回復を期待した買いというよりも、年末で薄商いの中、ショートポジションの調整がメインと思われる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比23ドル87セント(0.1%)高の2万8645ドル26セントと過去最高値を更新して終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が15.78安の9006.62、S&P500が0.11高の3240.02。引き続き米中合意への期待が株式市場をサポートしているほか、クリスマス休暇から戻ってきた欧州株が上昇したことも米株式市場をサポートしているようだ。この日は中国の11月の工業利益が発表になっていたが、前年比5.4%増と4ヵ月ぶりにプラスに転じたことで安心感につながっているとの指摘も聞かれる。また、クリスマス商戦が好調とのデータも伝わっており、米株式市場は景気の先行きに楽観的な雰囲気が続いている。ただ、最高値更新が続いていることもあり、IT・ハイテク株中心に利益確定売りも出て、ダウ平均は前日付近に伸び悩んでいる。ただ、下値での押し目買い意欲も旺盛。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続伸、銀は小反落。終値の前日比は、金が3.6~4.1ドル高、中心限月の2月限が3.7ドル高、銀が6.1~4.5セント安、中心限月の3月限が4.7セント安。金2月限は小幅続伸。今月の第1段階の米中通商合意後、合意の文書化作業が行われているものの、両政府から完了したとの発表はなく、正式な合意成立に向けた不透明感が漂っていることが安全資産の金を押し上げた。ドル安も支援要因。世界的に中央銀行による低金利政策が20年以降も続くとの見方が根強い。金利がつかない資産である金への資金流入が当面続くとみる投資家の買いを誘った。ただ、米中通商合意の楽観論から米株高が続いていることは金の上値を抑制した。正式な合意成立が根強く疑われている反面、期待感は崩れていない。来月初めには文書化された合意に署名が行われるとみられており、金融市場全体では悲観論と楽観論が混在している。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に4日続伸した。WTIで期近の2020年2月物は前日比0.04ドル高の1バレル61.72ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.04~0.05ドル高。その他の限月は0.05~0.49ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が減少したことが相場を下支えした。製油所稼働率が今冬の最高水準となる93.3%まで上昇し、原油在庫の取り崩しにつながった。石油製品需要は日量2100万バレル超の水準で引き続き堅調だった。米原油生産量は前週比10万バレル増の日量1290万バレルとなったが、先月から増産は一巡している。第1弾の米中通商合意がまもなく正式に成立すると期待されていることも支援要因。ただ、合意発表後に文書化作業が行われているが、まだ完了の報告はなく、第1弾合意が先延ばしになってきたこともあって警戒感がくすぶっている。クリスマス後の薄商いが続いていることも相場の上値を抑えた。時間外取引で2月限は堅調に推移したが、通常取引開始に向けて上げ幅を消した。通常取引が始まると瞬間的に買いが強まり61.97ドルまで上げたものの、すぐに売りに押されると61.24ドルまで下落。ただ、売りも続かず小幅高まで戻して引けた。

シカゴコーン・大豆

シカゴ大豆は反落。終値の前営業日比は8.25~0.25セント安。3月限は5.00セント安の941.50セント。 シカゴコーンはまちまち、期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は1.25セント安~1.50セント高。3月限は前日比1.50セント高の390.00セント。中国の輸入割当て観測で小麦の騰勢が続いていることや、この日発表された週間エタノール統計で、生産量が半年ぶりの高水準となるなか、在庫が減少していたことが好感された。ただ、大豆が利食い売りで崩れたことや、週間輸出成約高が低調だったことで上げ幅は抑制された。3月限は、アジアの時間帯の時間外取引では388セント台でこう着していたが、欧州の時間帯にはやや強含み389セント台でもみ合いとなった。米国の時間帯の序盤に391.00セントのこの日の高値を付けたあと、390セントが再び上値抵抗となっていたが、引けはちょうど390.00セントだった。


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