夕刊:2020/01/06

大発会、緊迫した中東情勢受け東京金大幅高で上場来高値更新、銀、白金、パラジウム、原油も大幅高、日経平均大幅続落

為替

6日の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価の大幅安を受けたリスク回避的な円買いが先行し、一時107円70銭台まで弱含んだ。ただ、値ごろ感から国内勢の押し目買いが強まり、その後は108円台前半でのもみ合いとなった。米トランプ政権とイラン、イラクとの緊張が高まるなか、リスク回避のムードが続き安全通貨の円やスイスフランが買われやすい展開。一方で、有事のドル買いも観測されており、ドル・円は下げづらい面もある。これまでの取引レンジ:ドル・円10777円~108.12円、ユーロ・円120.28円~120.75円、ユーロ・ドル1.1159ドル~1.1169ドルで推移した。

株式(日経平均)

6日の大発会の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落。前日比451円76銭(1.91%)安い2万3204円86銭で引けた。(高値2万3365円36銭-安値2万3148円53銭)TOPIX:1697.49 -23.87 1.39%安、マザーズ:880.80 -16.67 1.86%安:イラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のカセム・ソレイマニ司令官が米軍の空爆で死亡したことを受けて、中東情勢の緊張が警戒される中、幅広い銘柄にリスク回避の売りが先行した。日経平均は、寄り付き直後に付けた23365.36円を高値に下げ幅を拡大させており、前引け間際には一時23148.53円と、下落幅が500円超の局面もあった。25日移動平均線も下回り75日移動平均線の22867円が次の下値目途。イラン情勢の不透明感から押し目買いの投資家も少なくしばらく売買を手控える参加者増えそうである。

貴金属

金先限帳入値5473円(前日比+164円)銀先限帳入値64.2(前日比+1.2円)白金先限帳入値3427円(前日比+90円)パラジウム先限帳入値6671円(前日比+248円):週末3日のNY商品取引所の金塊先物相場は、中東情勢の緊迫化を背景とした買いが膨らみ、8営業日続伸した。東京金は、大幅上昇。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、円高一服やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の堅調などを受けて上値を伸ばした。先限は5460円-5480円中心に推移。12時過ぎに上場来高値を更新し5483円を付けた。米国がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害し、中東情勢の緊張が高まったことが支援要因になった。一方、円相場は107円台後半で円高が一服した。銀は、NY高と金大幅高を受けて買い優勢の展開となった。金は、161円高~164円高、銀は、0.7円高~1.8円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、軒並み大幅高。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて上昇し大幅高となった。東京プラチナ先限は、2018年3月以来の高値3449円を付けた。パラジウムは、NY高を受けて急伸した。パラジウムは、上場来高値の6690円を付けた。プラチナは、88円高~116円高、パラジウムは、215円高~281円高。

石油

原油先限帳入値44350円(前日比+1430円) ガソリン先限帳入値57680円(前日比+1570円)灯油先限帳入値60860円(前日比+1630円):週末3日のNY商業取引所の原油先物相場は、中東情勢の緊迫化や米原油在庫の減少を背景に買い進まれ、大幅続伸した。東京石油市場は大幅高。ほぼすべての限月が4ケタ超上げており、一部の限月は2000円高に迫っている。米国がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害し、イランが報復を表明していることで、中東からの供給下振れが警戒されている。時間外取引でNY原油は1ドル超上昇。円相場は108円ちょうど付近で円買いが一巡。昨年末からの円高推移が一時落ち着いている。日中取引開始後、東京原油2020年6月限は4万3310円で発会した後、4万4040円まで上昇。昨年5月以来の高値を更新している。イランは3日間、喪に服した後の報復を示唆している。トランプ米大統領はイランが報復した場合の反撃を表明しているが、イランが攻撃を見送る可能性は低いと見られている。イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害されたのは先週3日であり、早ければイランは今日、明日にも行動を起こす見通し。原油は、1430円高~1850円高、ガソリンは、1570円高~2140円高、灯油は、1590円高~2020円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値202.4円(前日+2.3円)ゴムTSR先限帳入値160.0(前日比-0.7円)東京ゴムRSS3号は、期近以外上昇。日本市場が連休中に円高に振れたことなどから、複数の限月が売り優勢で始まったが、先限は小幅高となっている。上海ゴムも今日の日中取引では上昇しているが、水準的には、東京の大納会と同じであり、あまり材料視されていない。TSR20は軟調に推移している。なお、TSR20の新甫7月限は160.1円で発会した。今日の東京ゴムは、期近以外堅調となっている。原油や金などが、中東情勢の緊迫化を背景に大幅高となっているが、これに対する反応は鈍い。先限は、200円の攻防が続いている。ただ、期近は徐々に重くなっており、当先の順ザヤが25円前後も拡大している中で、期近限定の軟化状況。シンガポール市場は、RSS3号が4~7月限が約定し、おおむね4セント超の上昇。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24480円(前日比-140円):東京コーンは、軒並み下落。前半の取引で期先3本が年末年始のシカゴコーンの軟調な値動き、108円前後への円高進行から売り優勢。先限は日中取引の序盤に2万4210円まで下落後、下値を切り上げ、2万4400円台に戻し、安もちあいで推移。期近5、7月限は逆行高で推移したが、軟化。3月限も安寄り。東京コーンは軒並み軟調。21年1月限は発会値2万4410円を挟んで推移し、まだ弱気相場に転換を確認するまでの下げではない。金、原油の暴騰の影響はさほど受けておらず、買い戻しの動きは前半で一巡した。

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