夕刊:2020/01/08

イランの報復攻撃を受け日経平均大幅安、金上場来高値更新、原油も上昇

為替

8日の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。イラクにある米軍の駐留基地がイランから弾道ミサイルの砲撃を受けたことでリスク回避的な円買いが優勢となり、一時107円台まで下落。ただ、イラン側が米国との戦争を望まないとの見解を示し、ドルは急激に買い戻され108円前半でもみ合いとなった。ユーロ・ドルは小安い。午前に上値の重さを確認したこともあり、1.1145ドル付近までやや弱含んだ。ユーロ・円は神経質。買い戻しが一巡すると120.80円を挟んだ神経質な動きとなった。これまでの取引レンジ:ドル・円107.65円~108.52円、ユーロ・円120.17円~121.03円、ユーロ・ドル1.1145ドル~1.1168ドル。

株式(日経平均)

8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落。前日比370円96銭(1.57%)安い2万3204円76銭で引けた。(高値2万3303円21銭-安値2万2951円18銭)TOPIX:1701.40 -26.65 1.37%安、マザーズ:871.00 -22.27 2.49%安:寄り付き前にはイランが弾道ミサイルで駐イラク米軍基地を攻撃したことが伝わり、日経平均は358円の下落から始まった。原油・金先物相場が急伸し、円相場が一時107円台後半まで上昇するとともに、日経平均は22951.18円(624.54円安)まで下落する局面があった。ただ、前場中ごろを過ぎるとやや下げ渋り、23100円近辺まで戻して前場を折り返した。米軍は被害状況を確認中。トランプ米大統領は予定していた演説を取り止めたとの情報がある。また、イラン側も米国が報復しなければ更なる攻撃を取り止めるとの考えを示している模様。いずれも未確認の情報だが、「まだ米・イラン双方のコントロール下にある」との見方が短期筋の買い戻しを誘発しているものとみられる。双方痛み分けで幕引きとなるかであろう。

貴金属

金先限帳入値5542円(前日比+89円)銀先限帳入値64.6(前日比+1.6円)白金先限帳入値3381円(前日比-15円)パラジウム先限帳入値6835円(前日比+111円):7日のNY商品取引所の金先物相場は、利益確定の売りが先行したものの、中東情勢をめぐるリスク警戒感などを背景に10営業日続伸した。東京金は、大幅上昇後に上げ一服。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の急伸を受けて上値を伸ばしたが、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となった。午後に入ると、円高一服が下支えとなり、もみ合いとなった。午前に上場来高値5574円を付けたのち、利益確定売りに押され5509円の日中安値を付けたが、押し目を買われ、前日比82円高の5535円-5545円でもみ合いとなった。イランが殉教者ソレイマニ作戦を開始し、イラクの米軍基地が攻撃された。ただイランは戦争を求めていないとした。一方、トランプ米大統領は明日声明を発表するとした。一方、円相場は107円台後半で円高が一服し、午後に入ると、108円台前半で推移した。銀は、金上昇に連れ高の展開となった。金は、89円高~103円高、銀は、0.8円高~2.0円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが続落。プラチナは、円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が金急伸につれ高となったことや円高一服を受けて底堅く推移した。パラジウムは、NY高を受けて買い優勢で始まったが、株価急落に上値を抑えられた。プラチナは、22円安~11円安、パラジウムは、8円安~117円高。

石油

原油先限帳入値43370円(前日比+450円) ガソリン先限帳入値57580円(前日比+620円)灯油先限帳入値60600円(前日比+560円):7日のNY商業取引所の原油先物相場は、中東情勢の緊迫化を背景とした買いが一服し、4営業日ぶりに反落した。東京石油市場は急騰。イランがイラクに駐留する米軍に向けて第1波、第2波のミサイル攻撃を行った。イラクのアルアサド空軍基地やアルビルが攻撃対象となった。被害については情報が錯綜しているものの、少なくとも負傷者は発生しているもよう。イランは反撃があるようならば、第3波をドバイやイスラエルのハイファに行うとしているほか、米軍に協力するペルシャ湾各国に対しても警告しており、全面戦争を辞さない構え。トランプ米大統領は対イラン戦争についてこの後演説する予定。日中取引開始後、東京原油先限は4万5320円まで急伸し、昨年5月以来の高値を更新。ただ、上げ一服後は利益確定の売りで上げ幅を削っている。イランは米国が反撃をしなければ、第2波で攻撃を中止するもよう。ただ、反撃があるならば応戦するとしている。トランプ米大統領の判断次第である。原油は、450円高~600円高、ガソリンは、620円高~910円高、灯油は、560円高~740円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値202.6円(前日+1.3円)ゴムTSR先限帳入値166.2(前日比+1.2円)東京ゴムRSS3号は、軒並み堅調。上海夜間が小幅高となったことを受けて、寄り付きでは、買いがやや優勢となった。だが、その後は、薄商いの中、売りが先行したが、期近1月以外総じてプラスサイドに振れた。TSR20は期近を中心に買いが先行した。今日の東京RSS3号先限は、202.8円まで一時上昇したものの、その後は、売りが優勢となっている。上海ゴムの中心限月の5月限は、徐々に地合いを緩めており、このことも、東京ゴムの上値を重くしているようだ。このまま200円の節目をしっかり割ってしまうと、昨年12月13日の高値204.7円と6日高値203.5円でダブルトップを形成する可能性もありそうだ。現状、198円付近も支持として機能しているが、同水準を割り込むと、ダブルトップ形成の可能性が高まりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24210円(前日比-210円):東京コーンは、下落。序盤は期先2本がシカゴ期近の小幅続落から売り優勢となった流れを引き継いだ。前半は動意薄だったが、円相場が一時107.60円台まで急伸したことから小口の売りが優勢となった。シカゴ夜間取引が弱含みで推移していることも弱材料。先限は2万4240円までジリ安。東京コーンは概ね軟調。シカゴコーンの弱含みが続いているが、新規材料乏しく、小口の玉整理にとどまっている。


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