夕刊:2020/01/09

中東情勢緊張緩和で日経平均大幅反発、東京金、原油大幅安

為替

9日の東京外為市場でドル・円は上昇が一服し、109円20銭付近でのもみ合いとなった。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持しており、引き続き株高を背景としたリスク選好の円売りに振れやすい。ただ、米株式先物の上昇幅は限定的で、ドルの一段の買いを抑制しているもよう。午後の日経平均株価が560円超高まで上げ幅を広げたことをながめ、15時過ぎには一時109.32円まで上昇した。ユーロ・円も小高い。ドル・円と同様に株価の上昇を支えにした買いが入り、一時121.55円まで上げ幅を広げた。ユーロ・ドルはもみ合い。1.1110ドル台で欧州勢の参入を待つ状態となっている。これまでの取引レンジ:ドル・円109.01円~109.32円、ユーロ・円121.13円~121.55円、ユーロ・ドル1.1103ドル~1.1125ドル。

株式(日経平均)

9日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発。前日比535円11銭(2.31%)高い2万3739円87銭で引けた。(高値2万3767円09銭-安値2万3506円15銭)TOPIX:1729.05 +27.65 1.63%高、マザーズ:885.76 +14.76 1.69%高:米国市場では、トランプ大統領が会見でイランとの更なる対立激化を望まない意向を示唆すると、主要3指数は揃って反発となった。日経平均は、トランプ大統領会見を受けてイラン情勢の緊張緩和を好感する流れとなった。米国とイランによる全面的な武力衝突といった最悪のリスクシナリオに対する警戒感はひとまず後退している。日経平均は寄り付きからじりじりと上げ幅を拡大する展開となった。短期筋とみられる主体が先物主導で断続的な買い戻しを入れる動きが継続したもよう。5日移動平均線の23476円、25日移動平均線23623円を上抜けて引けた。

貴金属

金先限帳入値5453円(前日比-89円)銀先限帳入値63.1(前日比-1.5円)白金先限帳入値3353円(前日比-28円)パラジウム先限帳入値7080円(前日比+245円):8日のNY商品取引所の金先物相場は、トランプ米大統領がイランに対する軍事力行使に否定的な考えを示したことを受けて売られ、11営業日ぶりに反落した。東京金は、大幅反落。午前中は、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて下げ幅を縮小した。午後に入ると、ユーロ高一服を受けて戻りを売られた。5475円で戻りが一服した。米大統領がイランに軍事力を行使する必要はないとの見方を示し、中東情勢に対する懸念が後退したことが圧迫要因になった。一方、円相場は109円台前半の円安に振れた。銀もNY安を受けて軟調となった。金は、93円安~87円安、銀は、1.8円安~0.1円安。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが続落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安やドル建て現物相場の堅調を受けて下げ幅を縮小した。パラジウムは、NY高と円安を受けて買い優勢となり、上場来高値7114円を付けた。プラチナは、28円安~20円安、パラジウムは、217円高~356円高。

石油

原油先限帳入値41810円(前日比-1560円) ガソリン先限帳入値55880円(前日比-1700円)灯油先限帳入値58930円(前日比-1670円):8日のNY商業取引所の原油先物相場は、中東情勢に対する過度の警戒感が和らぎ、大幅続落した。東京石油市場は大幅安。すべての限月が4ケタ超下げている。米国が報復攻撃を行ったイランに対する反撃を見送り、中東情勢の緊迫感が一気にしぼんだ。年始までの上昇基調の反動もあって、利益確定の売りが集まっている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油や石油製品の在庫が増加したことも重し。時間外取引でNY原油が反発の動きとなっていることや、円相場が109円前半で円安推移していることは下支え要因。日中取引開始後、東京原油先限は4万2030円まで下げ幅を縮小。大幅安ではあるが、夜間取引の安値である4万1260円から離れる動きとなっている。午後に入り上値が重く下落し始め4万2030円を割り込み大引けで日中安値4万1810円まで下落した。昨日のEIA週報で、ガソリンやヒーティングオイルを含む留出油の在庫はそれぞれ昨年2月以来の高水準まで増加した。石油製品在庫がかなり積み上がっていることは、原油消費が抑制され、原油在庫の積み増しにつながる要因となる。現時点でこれほどガソリン在庫が確保されているため、今年のドライブシーズンにガソリン不足が懸念されることはなさそうだ。原油は、1810円安~1480円安、ガソリンは、2000円安~1700円安、灯油は、1920円安~1580円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値201.0円(前日-1.6円)ゴムTSR先限帳入値166.0(前日比-0.2円)東京ゴムRSS3号は、軒並み反落。日中取引の上海ゴムが地合いを緩めているうえ、原油や金の下落といった他商品安に追随し地合いを緩めている。TSR20も軒並み安となっている。東京先限は、200円台を維持しているものの、上値を取るような動きがみえず相変わらず煮え切らない相場が続いている。産地価格をみると、徐々にではあるが上昇しており、ウィンタリング(落葉期=減産期)を控えた展開となっている。ただ、東京ゴムは、それをすでに織り込んだ価格となっていることから、ウィンタリング要因は、下値を支えるが、上値を取るには材料不足。現在、買いの主体はファンド勢とみられるが、積極的に仕掛けるような相場でもないことから、しばらくはもみ合いが続きそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24440円(前日比+230円):東京コーンは、期先4本が反発。夜間取引から買い優勢となった。先限は序盤の取引で2万4300円を試す強含み。その後、期先11月限とともに上げ幅を拡大。先限は2万4530円まで一段高となった。円相場が109.20円台まで下落したことが小口の買い戻しを招いたもよう。出来高は低水準にとどまり、閑散商い。期近から期中出来ず。東京コーンは期先2本が300円超の上昇。シカゴ夜間取引は弱含みだが、午前10時過ぎに先限は抵抗線とみていた2万4400円超え。1月限の発会値2万4410円をあっさりと超えた。


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