夕刊:2020/01/14

連休明け米中貿易戦争の関係改善期待高まり日経平均2万4000円台乗せ、金、銀、原油が軟調、白金、パラジウムは、堅調

為替

14日の東京外為市場でドル・円はしっかり。米国が中国の為替操作国への指定を除外したことが好感され、円売りがドルを110円台に押し上げた。ドルは上値が重いものの、110円付近の売りは想定ほど強くなかったため、目先は110円台前半での取引が続いた。110円台の値固めが進んでいるものの、積極的に上値を試す展開にはなっておらず、次第に動意は乏しくなった。ユーロ・円も小動き。122.60円を挟んだ水準での方向感を欠いた動きが続いた。欧州勢の参入を待つ状態となっている。ユーロ・ドルは小動きが継続。ここまでの値幅は0.0011ドル程度と狭かった。これまでの取引レンジ:ドル・円109.92円~110.21円、ユーロ・円122.35円~122.77円、ユーロ・ドル1.1131ド~1.1142ドル。

株式(日経平均)

14日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸。前日比174円60銭(0.73%)高い2万4025円17銭で引けた。(高値2万4059円86銭-安値2万3951円66銭)TOPIX:1740.53 +5.37 0.31%高、マザーズ:887.46 -2.43 0.27%安:13日の米株式市場でNYダウは反発し、83ドル高となった。トランプ政権が中国との貿易協議での「第1段階」の合意署名を控え、更に米財務省が中国の「為替操作国」指定を解除したと発表し、15日に予定される米中協議での「第1段階」合意署名を前に両国の関係改善への期待が台頭した。ナスダック総合指数やS&P500指数は過去最高値を更新した。外国為替市場で円相場が8カ月ぶりに110円台に下落したことから連休明けの日経平均はこうした流れを好感して118円高から始まった。朝方には一時24059.86円(209.29円高)まで上昇し、取引時間中としては昨年12月18日以来、およそ1カ月ぶりに24000円台を回復する場面があった。その後は利益確定の売りも出て、高値圏でもみ合う展開だった。日経平均も24000円を上回る局面では目先の利益を確定する売りが出やすいとみられ、高値圏でのもち合いとなった。足元の株高はCTA(商品投資顧問)、ヘッジファンドなど短期志向の投資家が演出している面が大きい。2018年10月2日のバブル崩壊後の高値(2万4270円)は射程に入った。15日の米中貿易協議の合意内容次第か。

貴金属

金先限帳入値5436円(前日比-4円)銀先限帳入値62.9(前日比-0.2円)白金先限帳入値3422円(前日比+20円)パラジウム先限帳入値7098円(前日比+80円):週明け13日のNY商品取引所の金先物相場は、投資家のリスク回避姿勢が後退する中で、反落した。東京金は、小幅安。午前中は、円安を受けて買い優勢で始まったのち、円安が進んだが、ドル建て現物相場の軟調を受けてマイナスサイドに転じた。午後に入ると、ドル建て現物相場の下げ一服を受けて小幅高となったが上値も重く再度マイナス圏へ。日中安値は、5429円で下げ一服となった。米中の第1段階の通商合意の署名式を15日に控え、株高に振れたことが圧迫要因になった。一方、円相場は110円台前半の円安に振れた。銀は、ドル建て現物相場の下落と円安を受けまちまちとなった。金は、11円安~4円安、銀は、0.9円安~0.9円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、上昇。プラチナは、ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、金軟調を受けて上げ一服となった。パラジウムは、NY高と円安を受けて堅調となった。プラチナは、14円高~21円高、パラジウムは、19円高~189円高。

石油

原油先限帳入値41310円(前日比-330円) ガソリン先限帳入値55230円(前日比-300円)灯油先限帳入値58210円(前日比-500円):週明け13日のNY商業取引所の原油先物相場は、イラン情勢をめぐるリスク警戒感が後退する中、米在庫過剰懸念などに押され、5営業日続落した。これを受けて東京石油市場は軟調。中東情勢の緊迫感が後退した余韻が先週から継続して海外原油を圧迫している。冬場の米国の需給がだぶついていることも圧迫要因。正式な米中通商合意を控えた楽観論は限定的。ただ、円相場が110円前半まで円安推移したことは国内市場を下支えしている。時間外取引でNY原油は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は4万1120円まで下落し、先月17日以来の安値を更新した。ただ、下げ一服後は4万1370円まで下げ値を切り上げた。第1弾の米中通商合意の一環として、中国は米国から500億ドル規模のエネルギーを購入するもよう。米ポリティコがトランプ米政権の関係筋の話として伝えている。明日15日、米中両国は第1弾合意の調印式を行う。原油は、390円安~270円安、ガソリンは、390円安~250円安、灯油は、500円安~310円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値207.8円(前日+6.4円)ゴムTSR先限帳入値172.3(前日比+6.5円)東京ゴムRSS3号は、大幅高。日本市場が連休中の海外ゴム上昇を好感し、買いが先行している。東京先限は、208.0円まで上昇し、昨年3月4日以来の高値を付けた。TSR20も大幅高となっている。今日の東京ゴムは、日本市場が連休中に海外市場の大幅高となったことを受けて、買いが先行している。ただ、海外高となった背景は、ゴム独自材料ではなく、リスクオンによる株式市場を中心とした上昇によるところが大きい。このため上昇も期先主導となっており、当先の順ザヤが30円弱まで拡大している。目先、一段高となるには、期近の上昇が必要であろう。期近が地合いを引き締めなければ、時間の経過とともに期先は売り圧力が強まってきそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24980円(前日比+240円):東京コーンは、上昇。序盤、シカゴ高、円相場が109.90円台後半まで下落から買い先行となり、すべての限月が3ケタ高。先限は2万5040円まで上昇。いったん2万5000円割れも、円安が110.21円まで進んだことから、再上昇し、2万5080円まで一段高となり、高止まり。期近3月限は出来ず。東京コーン先限つなぎ足は約半年ぶりの高値をつけた。先週まで中立からやや強気程度のチャートだったが、2万5000円乗せで一気に強気に傾いてきた。2019-2020年度の米国産コーンの期末在庫率は13.4%となり、昨年12月の13.7%から0.3%下方修正。全米四半期在庫は110億3881万5000Buとなり、大方の事前予想平均の115億1100万Buを下回った。期近3月限が390セント手前で上げつかえているが、堅調。390セント、今月3日の高値392セント超えとなると、一段高の可能性がある。


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