夕刊:2020/01/17

中東情勢の懸念後退と米中貿易合意でリスクオン相場へ日経平均昨年来の高値更新、金、銀白金、パラジウム堅調推移

為替

17日の東京外為市場でドル・円は伸び悩み。リスク要因が遠のき、日経平均株価の堅調地合いを背景とした円売りが主要通貨を押し上げる展開。午前中に発表された中国の経済指標は底堅く、円売りを支援している。ただ、ドルは110円台では売りが強く、目先も上昇は限定的となりそうだ。新たな取引材料に乏しく、週末とあって積極的に持ち高を傾ける動きは限られている。本日は米国の3連休前とあって、海外勢の参入後は持ち高調整の動きに警戒する必要もある。ユーロ・ドルは下げ渋り。13時前に1.1131ドルまで下げたものの、昨日安値の1.1128ドルが意識されると下げ渋り。狭いレンジ内での方向感を欠いた動きが続いた。ユーロ・円は小動き。122.70円を挟んだ水準でのもみ合いとなった。これまでの取引レンジ:ドル・円110.14円~110.29円、ユーロ・円122.61円~122.84円、ユーロ・ドル1.1135ドル~1.1143ドル。

株式(日経平均)

17日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。前日比108円13銭(0.45%)高い2万4041円26銭で引けた。(高値2万4115円95銭-安値2万4013円75銭)TOPIX:1735.44 +6.72 0.39%高、マザーズ:884.81 -1.79 0.20%安:16日の米株式市場でNYダウは267ドル高と4日続伸し、主要3指数が揃って過去最高値を更新した。為替相場はリスク選好的な円売りで110円台前半と円安方向に振れ、日経平均もこうした流れを引き継いで170円高から始まった。寄付き後には一時24115.95円(182.82円高)まで上昇し、昨年来の高値を更新した。ただ、上値では利益確定の売りが出て伸び悩む場面も見られた。イラン情勢を巡る懸念後退、米中の貿易協議における第1段階の合意などから、目先は運用リスクが取りやすい環境。個別株で物色が継続すると考えられる。米株の影響を受けるが、じり高推移が想定しやすい。

貴金属

金先限帳入値5503円(前日比+22円)銀先限帳入値63.9(前日比+0.2円)白金先限帳入値3592円(前日比+8円)パラジウム先限帳入値7584円(前日比+144円):16日のNY商品取引所の金先物相場は、米株相場が最高値を更新する中、売られ小幅反落した。東京金は、堅調。午前中は、円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。午後に入ると、小じっかりで推移した。先限は前日比16円高の5497円前後で推移していたが13時頃に5500円台を回復。5484円で押し目を買われた。ドル高や株高が圧迫要因になった。ただ米中の関税撤廃は米大統領選後との見方から先行き懸念が残っている。一方、円相場は110円台前半の円安に振れた。銀は、NY安と円安を受けまちまちとなっていたが金堅調に影響され小幅高となった。金は、3円安~30円高、銀は、0.2円高~0.9円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが堅調。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目が買われたことが下支えとなり期近以外プラス圏へ浮上した。パラジウムは、NY高と円安を受けて続伸となった。プラチナは、4円安~18円高、パラジウムは、121円高~337円高。プラチナは、2017年2月以来の高値3679円を付けたのち、上げ一服となった。更にパラジウム先限は、上場来高値7650円を付けたのち、上げ一服となった。

石油

原油先限帳入値41500円(前日比+170円) ガソリン先限帳入値55070円(前日比+160円)灯油先限帳入値58220円(前日比+80円):16日のNY商業取引所の原油先物相場は、米国がメキシコ・カナダとの新貿易協定を批准する見通しとなったことを好感し、反発した。東京石油市場は海外市場の流れを引き継ぎしっかりした展開。米国を中心とした通商リスクが後退していることが、景気減速に伴う石油需要の下振れ懸念を後退させている。今週は第1弾の米中通商合意が正式に成立したほか、USMCA条約が批准される見通しとなった。円相場は一時110.30円付近まで円安推移した。ただ、円安がやや失速しているほか、時間外取引でNY原油はプラス圏からマイナス圏に沈んでおり、国内市場の上値は限定的。日中取引開始後、東京原油先限はプラス圏を維持しつつも4万1370円まで失速。5日移動平均線を越える水準が重い。米国防総省の当局者によると、先週のイランのミサイル攻撃によってイラクのアル・アサド空軍基地で少なくとも11名の米兵が負傷していたもよう。ディフェンス・ワンが伝えている。トランプ米政権はイラン攻撃による死傷者は発生していないと発表し、イランに対する反撃を見送った。原油は、20円安~170円高、ガソリンは、130円高~190円高、灯油は、10円高~100円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値206.2円(前日-0.8円)ゴムTSR先限帳入値174.3(前日比+1.9円)東京ゴムRSS3号は、軟調。寄り付きでは、上海夜間高が産地高を好感し買いが先行した。先限は14日につけた直近の高値を更新し、208.7円まで上昇した。ただ、その後、日中取引の上海ゴムが売り先行となると、各限月ともに地合いを緩め、総じてマイナスサイドに沈んでいる。TSR20は、堅調に推移した。日本時間の午前11時に発表された2019年通年の中国国内総生産(GDP)は、6.1%成長となった。これは、1990年以来の低水準であり、同国の景気減速が改めて示された。なお、伸び率は、前年から0.5%低下したおり、中国政府の景気浮揚策もいまのところ奏功していないようだ。ただ、2019年10~12月期の四半期ベースでは、GDP成長率が6.0%となり、市場で心配されていた6.0%割れは回避されている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24250円(前日比-240円):東京コーンは、総じて続落。前日のシカゴが大幅安で引けたことから売り優勢。先限は2万4300円割れ後、2万4250円まで下落。下値を切り上げ、2万4300円台を回復。シカゴ夜間取引の小反発が下支え要因だが、戻りは鈍い。期近5、7月限は300円超の下落で安もちあい状態。東京コーン先限は14日の高値2万5080円から一時830円安まで下落。短期的な下げ過ぎ感から下値を切り上げた後は25日移動平均線が通る2万4330円水準でもみあい。大引けにかけて再度2万4250円まで下げて引けた。投資家の手じまい売りが下げを主導か。


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