夕刊:2020/01/21

新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気しアジア株大幅下落、東京金、銀、パラジウムは、堅調、原油、白金、ゴムは、下落

為替

21日の東京外為市場でドル・円は弱含み、節目の110円を割り込んだ。アジア株安を背景に日経平均株価は軟調となり、前日までのリスク選好度は低下。ドルは109円台で国内勢の押し目買いにより下げ止まったが、株安がさらに進めば円買いに振れドルを一段下押しする可能性がある。109.90円台でのさえない動きが継続。後場の中国・香港株や日経平均株価などが安値圏での動きを続けた影響もあり、総じて戻りは鈍かった。ユーロ・ドルはもみ合い。1.1090ドル台でのもみ合いが続いた。なお、欧州時間にはダボス会議でトランプ米大統領の講演が控えており、市場の注目を集めている。ユーロ・円は戻りが鈍い。122.05円を挟んだ水準での戻りの鈍い動きとなった。これまでの取引レンジ:ドル・円109.90円~110.22円、ユーロ・円121.90円~122.27円、ユーロ・ドル1.1089ドル~1.1099ドル。

株式(日経平均)

21日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反落。前日比218円95銭(0.91%)安い2万3864円56銭で引けた。(高値2万4081円75銭-安値2万3843円48銭)TOPIX:1734.97 -9.19 0.53%安、マザーズ:886.24 +0.98 0.11%高:20日の米株式市場はキング牧師誕生日の祝日で休場。欧州ではドイツ株が小幅に続伸したものの、英国株など全般に小安かった。国際通貨基金(IMF)が世界経済見通し(WEO)を下方修正したことを懸念する向きなどはあったものの、積極的に取引を手掛かける材料に乏しいなかでの日経平均は10円安から始まった。朝方は小動きが続いたが、10時を過ぎたころから株価指数先物に売りが出て、為替相場が円高方向に振れるとともに下げ幅を急拡大した。新型肺炎の感染拡大への懸念から中国・上海株や香港株が軟調に始まったことも下落要因となり、23843.48円(240.03円安)まで下落する場面があった。今週23日の日本電産を皮切りに主要企業の2019年10-12月期決算発表が始まるのを前に、企業業績の動向を見極めたいとのムードが強まっていることも背景にある。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を巡り、2003年に猛威を振るった重症急性呼吸器症候群(サーズ)を連想する向きがあるようで、香港ハンセン指数は2%超の下落。上海総合指数は下落率が1%超に拡大した。後場に入りよりアジア株の影響を受け軟調な展開となった。

貴金属

金先限帳入値5532円(前日比+5円)銀先限帳入値64.0(前日比-0.2円)白金先限帳入値3603円(前日比-41円)パラジウム先限帳入値7936円(前日比+114円):NY市場は、キング牧師誕生日の祝日で休場。東京金は、総じて続伸。午前中は、ドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まったのち、株安をきっかけにリスク回避の動きが出始めプラスサイドに転じた。午後に入ると、ドル建て現物相場の上げ一服を受け、もみ合いとなった。先限は前日比5円高の5532円前後で推移。8日以来の高値5538円を付けた。中国の新型肺炎に対する懸念などを受けて株安に振れたことが支援要因になった。一方、円相場は109円台後半の円高に振れた。銀は、ドル建て現物相場の下落を受けて軟調に始まった後、金上昇に値を戻しまちまちとなった。金は、1円高~10円高、銀は、0.3円安~0.1円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが反落。プラチナは、ドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、金堅調が下支えとなる場面も見られたが、ドル建て現物相場の戻りが売られたことや円高を受けて軟調となった。パラジウムは、テクニカル要因の買い(買い戻し)から上場来高値を更新した。プラチナは、41円安~25円安、パラジウムは、35円安~570円高。パラジウムは、史上最高値3543.50ドルを付けた。踏み上げの動きが継続している模様。

石油

原油先限帳入値41120円(前日比-720円) ガソリン先限帳入値54910円(前日比-690円)灯油先限帳入値57870円(前日比-710円):NY市場は、キング牧師誕生日の祝日で休場。東京石油市場は下落。週明けのリビア情勢を懸念した買いが落ち着き、国内市場では売りが優勢となっている。リビアの減産は他の産油国が埋め合わせることが可能であることから供給不足は懸念されていない。中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されていることはリスク回避の円買いにつながっており、円相場は109円後半まで円高推移。日中取引開始後、東京原油先限は4万1370円まで下落。円高がやや強まっていることが重し。新型コロナウイルスの拡散によって、金融市場が動意づく兆候もある。安全資産である金に買いが入っているほか、逃避通貨の円が強含み。堅調に推移する世界的な株式市場を圧迫すると、原油相場の重しとなりそうだ。原油は、750円安~350円安、ガソリンは、790円安~550円安、灯油は、710円安~480円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値193.0円(前日-8.4円)ゴムTSR先限帳入値167.7(前日比-4.4円)東京ゴムRSS3号は、大幅続落。寄り付きでは、上海夜間安を背景に、売りが優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムも売り物がちの展開となっていることから、売りが加速し、先限は昨年12月23日以来の安値192.2円まで水準を引き下げる場面があった。TSR20も大幅安。東京先限は、これまで支持となっていた節目の200円を割り込み、192.2円まで下落した。17日に付けた高値208.7円から16.5円も水準を引き下げており、調整色が強まっている。現在、先限の6月限は、一代の安値が196.0円であり、この水準では、逆差しの売りもあり同水準を下抜いたため下げ幅が一段と拡大した。昨年12月23日の安値192.0円を視野に入れた展開。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24500円(前日比-270円):東京コーンは、総じて反落。序盤は反落となる限りが目立ったが、下げ幅が限月間で異なり、方向性を欠いた。先限はシカゴ夜間取引安から軟化し、2万4470円まで下落。円相場が109円台後半に上昇していることも売り材料。東京コーン先限は反動安で修正安場面となっている。昨日の午後、一段高となった上げ幅を削る展開。2万4600円が支持線だったが、あっさり下回り閑散商いで小口の売買で値幅が大きく下落した。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。