夕刊:2020/01/23

中国当局の新型肺炎対策強化を嫌気し日経平均株価下落、白金、パラジウム上昇、金、銀堅調、原油大幅安

為替

23日の東京外為市場でドル・円は弱含み。中国で感染が相次ぐ新型コロナウィルスの影響が懸念され、日経平均株価や上海総合指数の大幅安を手がかりに円買い基調に。ドルは109円後半から109円半ばまで値を下げた。一方、強い豪雇用統計を受け、中銀の追加利下げ観測後退により豪ドルは強含んだ。後場の中国・香港株式相場が下げ幅を拡大するなか、再びリスク回避目的の売りが強まった。戻りの鈍さを嫌気した売りも進み、一時109.55円と本日安値を更新した。ユーロ・ドルは、1.1080ドル台でのもみ合いとなった。なお、本日は欧州中央銀行(ECB)の定例理事会が控えているため、欧州勢の参入後も様子見ムードの強い展開となる可能性もある。ユーロ・円はさえない。アジア株安を手掛かりにした売りの流れが継続。14時30分前には一時121.43円まで下げ幅を広げた。これまでの取引レンジ:ドル・円109.55円~109.87円、ユーロ・円121.43円~121.88円、ユーロ・ドル1.1080ドル~1.1100ドル。

株式(日経平均)

23日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し前日比235円91銭(0.98%)安い2万3795円44銭で引けた。(高値2万4040円87銭-安値2万3779円23銭)TOPIX:1730.50 -13.63 0.78%安、マザーズ:879.63 -6.41 0.72%安:前日の米株式市場では、中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて対策を強化する方針を示したことを好感する場面もあったが、過去最高値圏にある主要3指数は上値の重さが意識されて高安まちまちとなった。為替相場も109円台後半と前日から円高基調となっており、東京市場には売りが先行した。その後は、韓国をはじめとしたアジア株が売り先行後に下げ渋りをみせたことなどから、225先物に対する売り一巡感が意識された。中国発の新型コロナウイルス拡大をきっかけとして、地理的な距離も近い日本株にも売りが優勢の展開になっている。中国・武漢市が公共交通機関の運行を停止するなど、新型肺炎の感染拡大への警戒感が強まった。

貴金属

金先限帳入値5479円(前日比-4円)銀先限帳入値62.7(前日比-0.2円)白金先限帳入値3532円(前日比-12円)パラジウム先限帳入値8151円(前日比+325円):22日のNY商品取引所の金先物相場は、中国当局による新型肺炎対策の強化が手じまい売りを促し、小幅続落した。東京金は、まちまち。午前中は、ドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まったのち、円高やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。午後に入ると、ドル建て現物相場の軟調を受けて上げ幅を縮小した。先限は前日比とほぼ同じ5485円前後で推移。一時5480円まで下落した。14時過ぎからジリジリと下値を切り上げ始め5490円台まで戻したが上値も重く日中安値まで再度下落した。中国の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から株安に振れたことが支援要因になった。ただ序盤の買いが一巡すると、ユーロ安を受けて上げ一服となった。一方、円相場は109円台半ばの円高に振れた。銀は、NY高を受けて期先を含む4限月がプラス、2限月がマイナスでまちまちとなった。金は、5円安~8円高、銀は、1.3円安~0.4円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、反発。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムは、NY高を受けて夜間取引で上場来高値を更新した。プラチナは、12円安~31円高、パラジウムは、191円高~423円高。1月22日時点のパラジウムのリースレートは、1月物33.25%、3か月物58.35%、6か月物23.36%。

石油

原油先限帳入値39530円(前日比-1600円) ガソリン先限帳入値53180円(前日比-1730円)灯油先限帳入値56300円(前日比-1560円):22日のNY商業取引所の原油先物相場は、世界的な供給過剰懸念や需要減退への警戒感を背景に売られ、続落した。東京石油市場は大幅安。新型コロナウイルスの感染拡大によって石油需要が下振れすることが警戒されている。円相場は109円半ばまで円高推移。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油や石油製品の在庫が増加したことも重し。時間外取引でNY原油は下落し、先月以来の安値を更新している。日中取引開始後、東京原油先限は3万9540円まで下落し、先月12日以来の安値を更新。今晩は欧州中央銀行(ECB)理事会が行われる。ラガルド新総裁が戦略見直しに言及する見通しであり、物価目標の変更などが焦点となりそうだ。ユーロ相場を介してドル相場が動意づくとコモディティ市場にも影響が及ぶであろう。原油は、1600円安~610円安、ガソリンは、1810円安~1340円安、灯油は、1600円安~1520円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値191.0円(前日-0.4円)ゴムTSR先限帳入値167.4(前日比-0.1円)東京ゴムRSS3号は、小幅まちまち。寄り付きでは、前日の東京夜間が、薄商いの中、比較的上げ幅が大きかったことに対する反動から、売りが優勢となった。徐々に夜間取引の上げ幅を削ると、日中取引の上海ゴムが軟化したこと受けて、売り圧力が強まり、一部限月はマイナスサイドに沈んでいる。TSR20は、総じて小幅安となっている。東京先限は、前日の取引で187.2円まで急落後、急速に地合いを引き締めた。日足は、下影陰線となり、急落時の下影陰線出現で、目先、自律反発が期待された。前日の夜間取引では、194.6円まで戻したが、今日の日中取引で上げ幅を縮小している。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24480円(前日比-170円):東京コーンは、期先2本が下落。前日のシカゴ期近が小幅高にも小口の売りが優勢。先限は2万4490円まで下落した後、下値を切り上げたが、2万4600円台に戻すには至らず、100円安でもちあい。東京コーンは期先が軟調。日中取引はほとんど商いがない。新規材料不足で市場は冷え込んでいる。先限は2万4250~2万4880円のレンジ相場となり、三角ペナントを形成。次の相場に向けてのエネルギー蓄積場面。


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