夕刊:2020/01/28

新型肺炎の拡大を嫌気するも下げ渋る展開の日経平均株価、金小幅安、白金、パラジウム下落、原油まちまちの展開

為替

28日の東京外為市場でドル・円は小じっかり。中国の新型肺炎を背景とした世界経済の先行き不透明感から、序盤は円買い主導で主要通貨は値を下げた。その後は警戒ムードが一服し、円買いは縮小。その後、日経平均先物は下げ渋っており、日本株の一段安を警戒した円買いは弱まった。米連邦準備制度理事会(FRB)は本日と明日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定する見通し。FRBは慎重姿勢を崩さないものの、利下げ観測は後退しており、ドル売りは進めにくい。これまでの取引レンジ:ドル・円108.82円~109.04円、ユーロ・円119.91円~120.17円、ユーロ・ドル1.1015ドル~1.1025ドルで推移。

株式(日経平均)

28日の東京株式市場で日経平均株価は続落し前日比127円80銭(0.55%)安い2万3215円71銭で引けた。(高値2万3243円36銭-安値2万3115円15銭)TOPIX:1692.28 -10.29 0.60%安、マザーズ:850.42 -1.03 0.12%安:米国市場では、新型肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、主要3指数そろって1%強の下落となった。日経平均は寄り付きから200円以上下げてあっさり75日移動平均線を割り込んだが、その後は、この先の新型肺炎の行末やこれから始まる主要企業の決算などを見極めたいといった思惑から、下値を拡げるような展開にはなっていない。日経平均は節目の23000円を割り込むどころか、その手前の23100円台手前で下げ渋っり大引けにかけて23200円台を回復した。

貴金属

金先限帳入値5531円(前日比-3円)銀先限帳入値63.4(前日比-0.6円)白金先限帳入値3468円(前日比-23円)パラジウム先限帳入値7650円(前日比-170円):週明け27日のNY商品取引所の金先物相場は、新型肺炎の拡大懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まる中、3営業日続伸した。1577.40ドルと、中心限月ベースで2013年4月初旬以来約7年ぶりの高値となった。東京金は、小幅安。午前中は、円高を受けて売り優勢で始まったのち、円高一服などを受けて地合いを引き締め、プラスサイドに転じた。午後に入ると、再び円高に振れ、まちまちとなった。先限は前日比4円安の5530円近辺で推移。5538円で戻りが一服した。中国の新型コロナウイルスの感染拡大による株安が支援要因になった。一方、円相場は108円台後半で円高に振れたが、リスク回避の動きは一時的となり、円高が一服した。中国の湖北省で新たな感染が確認された。銀は、NY安と円高を受けて期先3本が売り優勢となったが、期近3本が上昇しまちまちとなった。金は、6円安~1円安、銀は、0.6円安~0.6円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、続落。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調や円高一服を受けて下げ一服となった。パラジウムは、NY安と円高を受けて急落した。プラチナは、30円安~19円安、パラジウムは、344円安~163円安。

石油

原油先限帳入値37590円(前日比+220円)ガソリン先限帳入値50450円(前日比+150円)灯油先限帳入値53330円(前日比-210円):週明け27日のNY商業取引所の原油先物相場は、新型肺炎の拡大がもたらすエネルギー需要減退懸念の強まりが響き、5営業日続落した。東京石油市場は売り買いが交錯。新型肺炎の感染拡大や中国経済の下振れ懸念から海外原油は続落したものの、通常取引開始後の下げが限られたことから、国内市場の動意は限定的。円相場は109円ちょうど付近で推移し、前日水準を維持。時間外取引でNY原油は軟調。日中取引開始後、東京原油先限は3万7400円付近で小動き。前日に3万6550円まで下落した後は下げが一服している。中国当局の発表によると、27日時点における湖北省の新型肺炎による死者は100人となった。感染者は2714人まで拡大した。すでに北京入りしている世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの感染拡大阻止について本日当局者らと協議を行うもよう。原油は、30円安~220円高、ガソリンは、350円安~150円高、灯油は、710円安~190円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値178.2円(前日+4.2円)ゴムTSR先限帳入値160.5(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、反発。最近の暴落の反動から、自律反発場面となっている。また、ドル・円も下げ渋っていることも支援材料となっている。新甫2020年7月限は、172.8円で発会後、179.9円まで水準を引き上げる場面があった。TSR20は、小幅まちまちとなっている。東京RSS3号は、自律反発場面となっている。先限ベースでみると、1月20日から昨日までの一週間で36.8円も下落しており、安値警戒感も広がっていた。今日発会した新甫7月限は、172.8円で寄り付くと、その後179.9円まで上昇した。ただ、180円手前で切り返されたところをみると、戻り売り圧力は強いようだ。新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、積極的にゴムを買い進むような状況ではない。買い一巡後は、売りが先行する可能性があり、注意したい。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23680円(前日比-270円):東京コーンは、総じて大幅続落。前日のシカゴコーンの続落、弱気のテクニカル要因から序盤早々に期先2本が300円超の下落。その後、一段安となり、先限は430円安の2万3520円まで下落。売り過剰感から下値を切り上げ、2万3740円まで戻した。シカゴ夜間取引が小反発、買い戻し要因ではあるが、全体的には戻りは限定的。東京コーンは軟調。前日、先限が2万4000円割れで引けた地合いの悪さを夜間取引で引き継いだが、その流れを日中取引でも継続。7、11月限は400円超の下落で、今日の安値にほぼ張り付き。この後は玉の出方次第だが、先限は2万3700円台後半からは戻り売り圧力が強い展開。


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