夕刊:2020/01/29

米株高を好感して日経平均3日ぶりに反発、原油、白金も堅調。金、銀は、軟調推移。

為替

29日の東京外為市場でドル・円は底堅い。日経平均株価は前日終値を100円前後上回り、前日のリスク回避的な円買いは後退。日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続が想定される。ただ、新型肺炎の感染拡大への警戒感は残り、大幅安の香港ハンセン指数にらみの展開。中東のアラブ首長国連邦(UAE)でも新型コロナウィルスの感染が確認されるなど、感染拡大が続くなかで一時120.18円と本日安値を付けた。日経平均株価は堅調地合いを保っていることもあり、一段安の展開にもなっていない。ドル・円は上値が重い。新型ウイルスの脅威を警戒する声は多く、クロス円とともにやや弱含む展開となった。これまでの取引レンジ:ドル・円109.08円~109.27円、ユーロ・円120.18円~120.42円、ユーロ・ドル1.1011ドル~1.1028ドル。

株式(日経平均)

29日の東京株式市場で日経平均株価は反発し前日比163円69銭(0.71%)高い2万3379円40銭で引けた。(高値2万3392円61銭-安値2万3214円28銭)TOPIX:1699.95 +7.67 0.45%高、マザーズ:837.77 -12.65 1.49%安:23日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに反発し、187ドル高となった。前の日に453ドル安と大きく下落した反動から買いが先行。日経平均も前日までの2日間に611円ほど下落していたことから、本日は米株高や円高一服を受けて自律反発に期待した買いが先行し93円高から始まった。朝方は一時小幅な下げに転じたものの、前場中ごろにかけて上げ幅を広げ、23363.03円(147.32円高)まで上昇する場面があった。新型肺炎の拡大懸念から続いていた米株安、円高進行がひとまず一服。さらに、春節の連休明けで動向が注目された香港ハンセン指数は3%安から始まったのち下げ渋っており、過度な警戒感が後退してきたようだ。後場に入り午前中の日中高値を更新して23400円を目指す展開になった。本日決算はLINE、オムロン、アドバンテス、ファナック、キヤノンなどが決算発表を予定している。次の材料は、米国の中国からの航空機乗り入れ禁止をするか、どうかがポイントか。

貴金属

金先限帳入値5491円(前日比-40円)銀先限帳入値61.4(前日比-2.0円)白金先限帳入値3481円(前日比+13円)パラジウム先限帳入値7650円(前日比0円):28日のNY商品取引所の金先物相場は、利益確定の売りなどに押され、4営業日ぶりに反落した。東京金は、下落。序盤、ドル建て現物相場の下落から35円程度の下落が目立った。場中、現物相場が1565ドル割れから下げ幅を拡大し、45円程度の下落。NY金時間外取引の下落につれ安。NY金時間外取引は今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文の発表を控えて手じまい売りの動きが強いもよう。先限は前日比40円安の5491円前後で推移。一時は、5485円まで下落した。銀は、NY大幅安を映した売りから軒並み下落した。金は、43円安~33円安、銀は、2.4円安~0.8円安。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが堅調。プラチナは、NY小反発もドル建て現物相場が990ドル割れで推移から売り優勢となり、小幅安で推移。その後は、円安方向に為替が動き、株式も堅調推移となったことから買いなおされすべての限月がプラス圏へ浮上した。パラジウムは、NY反発も現物相場が2300ドル割れで売り先行となる限月が目立った。その後、為替の円安や株の堅調に影響され下げ幅を縮小し、3限月がプラス圏で推移した。プラチナは、5円高~18円高、パラジウムは、9円安~86円高。

石油

原油先限帳入値38230円(前日比+640円)ガソリン先限帳入値51560円(前日比+1110円)灯油先限帳入値53980円(前日比+650円):28日のNY商業取引所の原油先物相場は、安値拾いの買いなどが入り、6営業日ぶりに反発した。東京石油市場は上昇。下げ過ぎ感から海外原油が反発したほか、円高が一服したことが手がかり。中国国内における新型肺炎の感染者数は5974人、死者数は132人と感染が広がる一方だが、中国の石油需要下振れ観測をいったん織り込みつつある。円相場は109円前半で推移。NY市場の引け後に米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が減少したことも支援要因。時間外取引でNY原油は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は3万8390円まで上昇。夜間取引の高値を上回った。ロイター通信の調査によると、12月のベネズエラの原油輸出量は日量110万バレルまで回復した。米国がベネズエラ産原油の輸入を禁止したことで、輸出は一時落ち込んだものの、アジア向けの輸出が増加し、ベネズエラの原油産業は息を吹き返しつつある。米国の制裁によって方針転換したマドゥロ大統領が社会主義的な経済政策をほぼ解除したことは首都カラカスの物価を改善し、市民生活には改善の兆しが広がっている。原油は、80円高~640円高、ガソリンは、860円高~1110円高、灯油は、600円高~760円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値185.7円(前日+6.7円)ゴムTSR先限帳入値160.5(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、先限を除いて大幅反発。前日の取引では、自律反発場面となったが、今日は再びリスク回避の動きを中心に序盤は、売りが優勢となった。東京RSS3号は、期先7月限を除いて反落となっていたが、為替の円高が止まり109円台前半までもどり、株も堅調に推移したことから2月限以外プラス圏へ浮上して大幅反発となった。新型肺炎の感染拡大は続いているが、米国などへの拡大にならない限りは材料的に一旦織り込み済みか。当先の順ザヤも25円前後で拡大しており、目先、戻り売り優勢の展開となりそうだ。TSR20も総じて軟調に推移した。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23900円(前日比+220円):東京コーンは、反発。シカゴ高から買い先行。先限は序盤早々に2万3970円まで急上昇。高値を離れた、いったんは2万3900円割れ。シカゴ夜間取引が小幅続伸から再上昇し、2万3980円の高値をつけた。2万4000円が抵抗線ながら、2万3900円台半ばで堅調に推移。東京コーンは堅調。先限2万4000円台回復ができず、まだ弱気ムードが残るが、シカゴコーン期近3月限が、再度390セントが射程圏内となり、安値圏で売り玉を維持するにはリスクがある。この後は玉の出方次第だが、先限は2万4000円が抵抗線。買い戻しで2万4000円を試すまで上げ幅拡大の可能性はあるが、一段高には材料不足。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。