夕刊:2020/02/04

日経平均株価は落ち着きを取り戻し前日比112円高。ゴールドは5500台を割れる。オイルはやや軟調。

為替

朝方、ドル円は108円半ばから後半で小動き。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、減速する中国経済の落ち込みが警戒されているものの、先週末以降、ドル円の下げは落ち着いている。ユーロ円は120円前半で推移し、先週の安値圏を維持。ポンド円は141円前半で推移し、昨年末以降の三角持ち合いから下抜けしつつある。豪ドル円は72円後半で推移。先週までの下げは一服したが、目立った戻りは見られない。中国経済の減速懸念による豪ドル売りとリスク回避の円買いで、流れは下向き。このあとは豪中銀が政策金利や声明を発表する。午後に入るとドル円は108円86銭まで上昇し、昨日NY市場で米ISM製造業景気指数の好結果を受けてドル買いが入った局面での高値を超える展開に。108円台後半での推移が続く中、朝2%超の下げで始まった上海総合指数がプラス圏をしっかりと回復する動きを見せるなど、アジアでの株高が強まる展開を好感して、リスク警戒感が緩む格好に。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比112.65円高の23084.59円。アジア太平洋株式市場は軒並み上昇。上海株が2%超の下げで始まった後、急速に下げ渋り、プラス転換したことなどが好感されて、アジア株は買い優勢で推移している。中国大陸市場で上海総合指数は反発。酒造会社の貴州茅臺酒、保険大手の中国人寿保険、セメントメーカーのコンチセメント、上海の空港運営の上海国際機場、乳製品メーカーの内蒙古伊利実業集団が買われている。午後に入ると下げ幅縮小からプラス転換した。新たな買いには新しい材料が必要か。

貴金属

金先限帳入値5498円(前日比-14円)銀先限帳入値61.9円(前日比-0.2円)白金先限帳入値3403円(前日比+48円) パラジウム先限帳入値7740円(前日比+164円)東京金、銀は総じて下落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下落を受けて軟調となった。銀もニューヨーク安を受けて売り優勢となった。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて反発。プラチナはニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられ たが、押し目は買われた。パラジウムはニューヨーク高と円安を受けて8・12月限が反発した。中国の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて上海株が急落したが、中国人民銀行の資金供給などを受けてリスク回避の動きが一服した。また1月の米ISM製造業景気指数は50.9と前月の47.8から改善し、半年ぶりに判断の分かれ目となる50を上回った。米株価が上昇し、金の圧迫要因になった。午後に入ると金は5500円台を割れこみ、出来高も30000枚前後と上昇の勢いは一時的に止まる。一方、午後の東京プラチナは、堅調。午前中は、ニューヨーク高や円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。午後に入ると、夜間取引の高値を突破し、堅調となった。

石油

原油先限帳入値36290円(前日比-270円) ガソリン先限帳入値49710円(前日比-300円)灯油先限帳入値51710円(前日比-320円)東京石油市場は下落。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、石油需要が落ち込んでいることから売りが続いている。中国国内における感染者数の拡大は止まっておらず、需要見通しは日々悪化している。ただ、時間外取引でニューヨーク原油がプラス転換しており、国内市場は下げ幅をやや縮小している。円相場は1ドル=108円後半で、前日よりもやや円安水準で推移。昨日の海外市場でブレント原油は54.08ドルまで下落した。昨年8月以降のレンジ下限を下回り、13ヶ月ぶりの安値をつけている。下げ足は早く、反動高が警戒されやすいが、昨日の足型に下げ一服を示す兆候はない。午後に入ってもまちまち。海外は50ドル台前半でやや底固い展開になっている。中国株が比較的冷静な反応を見せていること、前日に50ドルの節目を下抜いたことから、安値修正の動きが優勢になっている。このまま短期的な下げ過ぎ感が意識されると、自立反発が促される。特に米国株が続伸すると、ショートカバー(買い戻し)が入り易くなる。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値174.7円(前日比+1.7円)ゴムTSR先限帳入値146.3円(前日比-2.4円)東京ゴムRSS3号は、総じて小反発。リスク回避の動きが強まる中、売りが先行して寄り付いた。だが、日中取引の上海ゴムは、安寄り後、地合いを引き締めたことか ら、買いが先行し、期近2本を除いてプラスサイドに振れている。TSR20は、軒並み続落となっている。上海ゴムが、安寄り後、下げ幅を縮小させる展開となっている。この背景には、上海総合株価指数がプラスサイドに転じたことがあるだろう。当局は、委託玉の空売りを規制、自己の売りも抑制するように指示している。また、昨日は12兆元の資金供給をしたうえ、国家隊と呼ばれる株価維持のための組織も動いているようだ。午後に入ると、午前中に急落していたが上海ゴム相場が急落後に下げ幅を削っていることで、その後はまちまちの展開になっている。当限の上値の重さが目立つが、不安定な値動きが続いている。非鉄金属相場の地合が依然として弱い中、基調は下向き状態にある。まだ十分なリスクの織り込みが終わったとは言えない。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は25750円(前日比+20円)東京とうもろこしは、総じて上昇。期先2本は小幅高。閑散商いで玉の出方次第の展開のなか、期近は夜間取引で3月限が1490円高の2万7800円まで値を飛ばし、一代高値を更新。期近5月限は3月限につれ高。前日のシカゴ安はほとんど材料視されず、日中取引はまばらな商い。午後も小動きに終始している。リスク投資環境全体の地合との連動性が強く、リスクオフ圧力が強まると、大豆を中心に下押しされるリスクが高まる。一方、前日に続いて米国株が底固く推移すれば、穀物相場も堅調に推移し易い。


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