夕刊:2020/02/10

米雇用統計好調も新型肺炎の感染拡大が懸念材料。金は終値ベースで上場来高値に面で引ける。石油市場は安寄り後大きく値を戻す展開

為替

東京外為市場中盤、ドル円は109円80銭辺りで上下。新型コロナウイルスの感染拡大が引き続き警戒されているものの、これといって目立ったリスク回避の円買いは見られない。11日の東京市場は建国記念日で休場ということから、ポジション調整の動きになっている。先週末、米国では雇用統計が発表され、予想を上回る強い内容だったものの、すぐには反応せず、110円台から戻りを売られる展開だった。ドル円の21日線が109.55円付近に来ており、その水準に一旦顔合わせた後、押し目を買われて、その水準はサポートされている状況。来週はパウエルFRB議長の半期に1度の議会証言が予定されているが、ウイルス感染が新たな脅威となっていると言及。世界経済に混乱をもたらす可能性を指摘するも市場の反応は限定的。ユーロ円は120円前半、ポンド円は141円後半で推移。新型コロナウイルスを背景としたリスク回避の円買いが落ち着いた後、方向感は乏しくなっている。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は142.00円安の23,685.98円となった。アジア全体も先週末の米国市場が下げたこともあり、おおむね軟調な推移となった。東証1部の値上がり銘柄数は588、値下がりは1493、変わらずは77と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回った。あす11日は、建国記念日で祝日となることもあり、手控えムードも広がっているもよう。米連邦準備制度理事会(FRB)は前週末に公表した金融政策報告書の中で、新型コロナウイルスを「景気見通しへの新たなリスク」と指摘。米国市場で投資家心理が悪化した。この流れが週明けの東京市場にも及び、売り先行で始まり、前営業日終値からの下げ幅が200円を超す場面もあった。その後は下げ幅を縮めたものの、終日マイナス圏で推移した。本日は午後に入り「楽天市場」を運営する楽天に独占禁止法違反(優越的地位の乱用)容疑で立ち入り検査が入ったとの報道があり、一時2.9%下げる場面もあった。売買代金はソフトバンクグループ、ソニー、任天堂が上位となっている。市場では新型コロナウイルスの関連銘柄が賑わっていた。

貴金属

金先限帳入値5542円(前日比+16円)銀先限帳入値62.3円(前日比-0.7円)白金先限帳入値3421円(前日比+18円)パラジウム先限帳入値7716円(前日比+63円)金は続伸、銀は反落。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀はニューヨーク安を受けて軟調。金は株安が支援材料。日本のクルーズ船での集団感染や中国の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて続伸、終値ベースで1月8日につけた5542に面合わせで引けた。金ドル建て現物市場はアジア市場で一時の1576ドル台まで上昇したが、買い一巡後は上げ一服となった。白金系貴金属は、プラチナが反発。プラチナはニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、買い戻しなどが入って堅調となった。パラジウムは先限は反発したが、手前の月限は下落。プラチナは金堅調につれ高となるも、ドル高・株安に上値を抑えられた。今後も中国の新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速懸念で上値を抑えられそうだが、米連邦準備理事会(FRB)の年後半の利下げ観測が下支え要因となりそうだ。

石油

原油先限帳入値37040円(前日比-250円)ガソリン先限帳入値50840円(前日比-210円)灯油先限帳入値52630円(前日比-870円)日中立会寄り付きは東京石油市場は下落して始まるも、その後は大きく値を戻した。中国で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、中国の需要見通しが一段と悪化している。石油輸出国機構(OPEC)プラスに対して共同技術委員会(JTC)が追加減産を勧告したものの、ロシアが承認を渋っていることも重しだが、ロシアがサウジアラビアとの協力を拒否するとは見られておらず、ニューヨーク時間外取引は下げ幅を縮小している。時間外取引でニューヨーク原油3月限は前日比x.xxドル高のxx.xxドルで推移。本日午前中のレンジは49.56~50.16ドル。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値177.1円(前日比+1.9円)ゴムTSR先限帳入値153.0円(前日比-0.1円)RSS3号は、当限除いて反発。7日の米株市場が反落となったことを受けて、リスク回避の動きとなり、7日の夜間取引の上げ幅を縮小させる展開となっている。TSR20は、小幅まちまち。新型コロナウイルスの発生源とされる中国の武漢には、自動車工場が多いことから、自動車タイヤ向け需要がもっとも多い天然ゴムにとっては、自動車生産の減少が深刻となれば、ゴム価格の下押し材料となる。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23600円(前日比-180円)とうもろこしは安値引け。午前中はシカゴ夜間取引が反落するも小幅まちまちだったが、午後に入って値を下げる展開となった。期近3限月は値がつかず。商いは閑散。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。