夕刊:2020/02/25

金は久方ぶりの出来高10万枚オーバー。日経平均は大幅安。オイルも4桁安。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は一時111円ちょうど付近まで水準を切り上げた。中国発の新型コロナウイルスが世界中に蔓延する兆候があり、前日の海外市場では景気の先行きを警戒したリスク回避の円買いが入った一方で、先週からは日本が新型肺炎に冒されていることによる円売り圧力が高まっていることもあって、ドル円の下値は限定的。中国と経済的なつながりの強い豪州の不透明感は根強く、豪ドル/ドルは0.66ドル前半で2009年3月以来の安値圏を維持。豪ドル円は73円半ばまで水準を切り上げているものの、戻りは限定的。午後の外為市場は、ドル円は110円80銭前後での推移。昨日NY市場で新型コロナウイルスの感染拡大懸念などを受けた米株の急激な下げに110円30銭台まで値を落としたドル円は、東京朝に買い戻しが入り、一時111円台を回復。しかし、日経平均などが大きく下げる中で、上値では売りが入り、110円台後半に落として午後はもみ合いとなった。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は781.33円安の22605.41円。午前中の日経平均株価は前営業日比700円13銭安の2万2686円61銭と大幅続落。前場の東証1部の売買高概算は9億422万株、売買代金概算は1兆6278億8000万円。値上がり銘柄数は46、対して値下がり銘柄数は2105、変わらずは9銘柄だった。前場の東京市場はリスク回避ムード一色となり、日経平均は一時1000円を超える下げを記録した。世界的な新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続いていることで、前日の欧米株市場が大きく売られており、3連休明けの東京市場でもこの世界株安の流れが直撃する格好となった。東証1部全体の97%の銘柄が下げる全面安商状。ただ、売り一巡後は空売り筋の買い戻しや、値ごろ感からの押し目買いが入り指数的にはやや下げ渋る動きもみせている。午後も多少は値を戻すも安値圏で大引けを迎える。

貴金属

金先限帳入値5856円(前日比-2円)銀先限帳入値65.7円(前日比-0.8円)白金先限帳入値3444円(前日比-85円) パラジウム先限帳入値8830円(前日比-371円)金は続伸、銀は反落。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられたが、押し目は買われた。銀は円高を受けて売り優勢となった。韓国での新型コロナウイルスの集団感染に加え、イタリアや中東での感染が確認されたことを受けて世界的な流行に対する懸念が高まった。株価が急落し、金の支援要因になった。米国債の利回りも低下し、ドル安に振れた。世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染拡大について、「パンデミック(世界的な大流行)」と宣言するのは時期尚早との認識を示したが、ゴールドマン・サックスが、第1四半期の米経済成長率見通しを1.2%とし、従来の1.4%から下方修正し、景気の先行き懸念が強い。白金系貴金属は、続落。プラチナはニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の底堅い値動きと円高一服が下支えになった。パラジウムもニューヨーク安と円高を受けて売り優勢となった。午後に入っても特段のネガティブ材料は見当たらないが、持ち高調整の動きが上値を抑えている。過熱感は強いだけに、株式市場で安値修正の動きが強まると、金市場では利食い売りが更に広がる可能性がある。新型コロナウイルスの感染被害のリスクを更に織り込むか否かが注目される地合になる。

石油

原油先限帳入値37720円(前日比-1600円) ガソリン先限帳入値52090円(前日比-1960円)灯油先限帳入値53860円(前日比-2030円)東京石油市場は大幅安。一部の限月は一時2000円超下げた。新型コロナウイルスが世界中で蔓延する兆候があることから、人や物の移動が一段と制限されることや世界経済の減速が警戒されている。ただ、昨日に1ドル=110円前半まで進んだ円高が111円ちょうど付近まで後退していることや、時間外取引でニューヨーク原油が反発の動きとなっていることは国内市場の下げをやや緩和している。大幅続落。為替が1ドル=110円台後半まで円高に振れるなか、週明けの海外市場で新型コロナウィルスの感染拡大懸念で株式が大きく崩れて、海外原油も大幅安となったことに圧迫された。東京石油は祝日を挟んだこともあり、大きくギャップを開いて安寄りしたあと、日中取引は大幅安水準でのもみ合いとなり、午後は再びジリ安基調となった。主要3油種は、製品中心に2000円以上、ないはそれに近い下げ幅となった。ま た、この日納会を迎えた製品3月限も急落納会。午後の時間外取引は51ドル台後半で小反発していた。新型コロナウイルスの脅威から前日は急落したが、アジアタイムは米国株が1%超の反発となっており、それと連動する形で原油相場も下げ一服となっている。このまま米国株が押し目買いで地合を引き締めると、原油相場も下げ一服となる。一方、米国株が更に崩れる事態になると、50ドルの節目に接近する展開になる。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値184.9円(前日比+0.0円)ゴムTSR先限帳入値151.3円(前日比-0.7円)ゴムRSSは、急反落。日本市場が休場となった昨日、上海ゴムが下落したうえ、円高が進行、米株が暴落したこと受けて、売りが先行して寄り付いた。新甫2020年8月限は、181.2円で寄り付くと、173.8円まで下落する場面があっ た。だが、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムの下げ幅が限定的だったことなどから、下げ幅を縮小させる展開となっている。米株価指数先物が夜間取引で反動高となっていることから、東京ゴムは下げ幅を縮小している。注目は、今日の米株市場であり、今夜、一段安となるようなら、金融市場全般に与える影響は大きく、商品相場も金などリスク回避時に買われる銘柄を除いて、一段安となるだろう。午後に入っても軟調だが、安値173.80円からは切り返し、180円台中盤での取引になっている。ボラティリティが高まっているが、更にリスクオフ化が進み、上海ゴム相場が崩れると、東京ゴム相場も再び180円台での取引になる。一方、株安修正の動きがみられると、ゴム相場も押し目買い優勢の展開になる。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23510円(前日比-500円)とうもろこしは、軒並み下落。21、24日のシカゴ安、円高から売り優勢。序盤、期中から期先の下げがきつく、先限は2万3500円割れとなり、2万3480円の安値をつけた。売り一巡後、先限はシカゴ夜間取引の小反発、円相場が小反発から下げ幅を縮小し、2万3600円台に戻している。先限は21年3月限の発会値2万3460円手前で下げ渋り、下値を切り上げた。先週までの強気ムードが後退し、中立状態。先限が3月限の発会値2万3460円を維持できるかがカギ。午後も軟調。新型コロナウイルスの感染被害拡大を受けてのリスクオフ環境が穀物相場も押し下げたが、更に株安が進むか否かが焦点になる。株安が続くと一段安になり易い一方、株価が下げ渋ると、自立反発的な動きが強まり易くなる。


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