夕刊:2020/03/03

貴金属は軟調。オイルは昨日に続きしっかり。日経平均株価は前日比プラス圏からマイナス圏へ。

為替

東京外為市場中盤、ドル円は108円半ばで上値が抑えられつつ、108円ちょうど付近で推移。新型肺炎に対する過剰な警戒感が後退したことで、世界的に株式市場はセリング・クライマックスを経たような展開となっており、リスク資産を買い戻す動きがあるが、日経平均株価は重く、リスク回避の円買い圧力は根強い。米連邦公開市場委員会(FOMC)を再来週に控えて緊急利下げの思惑があることもドル円の圧迫要因。 ユーロ円は120円前半、ポンド円は138円ちょうど付近、豪ドル円は70円半ばで推移し、序盤から上値が重くなっている。午後の外為市場は、ドル円は107.66円付近まで下落。昨日の米株高を受けても日経平均株価は重く、円買いを後押ししている。新型肺炎の流行を懸念した不安定な株価の動きは世界的に一巡したものの、サプライチェーンの混乱を背景に景気見通しは不透明なままであり、リスク回避の円買いを後押ししている。ユーロ円は120円ちょうど付近、ポンド円は137円後半まで下落。豪ドル円は 70円半ばで重かったが、豪中銀が0.25%の追加利下げを発表した後は材料出尽くし感からやや切り返した。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は261.35円安の21082.73円。前場の東京市場は朝方こそ前日の米国株急騰を受けて買い優勢でスタートしたものの、徐々に戻り売りに押され値を消す展開となった。主要国が金融政策で協調緩和の動きをみせるとの思惑が株高を後押ししているものの、新型コロナウイルスの経済への影響を警戒する形で一段の上値を買い進む動きはみられない。値下がり銘柄数の多さが目立つ。日経平均は一時マイナス圏に沈む場面もあったが、前引けは小幅プラス圏で着地。なお、TOPIXはマイナスだった。午後は買い一巡後は、上げ幅縮小から下げに転じて陰線引け。下向きで推移する5日移動平均線に上値を抑えられる格好となった。

貴金属

金先限帳入値5520円(前日比-61円)銀先限帳入値58.7円(前日比-0.5円)白金先限帳入値3018円(前日比-52円) パラジウム先限帳入値8354円(前日比-415円)午前中は金、銀は続落。金はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて地合いを引き締めたが、円高に上値を抑えられた。銀もドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢となった。新型コロナウイルスの感染拡大や景気減速懸念を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が高まるなどし、世界的な金融緩和の見方が金の下支え要因となっ た。ただ株安が一服したが、金はニューヨーク市場で1600ドル台の戻りを売られて軟調となった。テクニカル面で悪化しており、戻り場面ではやれやれの売りが出やす い。前場の白金系貴金属は、総じて続落。プラチナはニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調が下支えになったが、円高に上値を抑えられた。パラジウムもニューヨーク安を受けて軟調となった。午後の金は続落。金はニューヨーク高もドル建て現物相場が1600ドル割れで推移を背景に午前中、大幅安。午後に入ると、現物価格が戻り売り圧力強いことや、1ドル=107円台後半の円高から終盤に下げ幅を拡大した。午後の白金は、安値もみ合い。午前中は、ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の堅調が下支えになったが、円高に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが一服したことや円高を受け、もみ合いとなった。

石油

原油先限帳入値34590円(前日比+450円) ガソリン先限帳入値48300円(前日比+610円)灯油先限帳入値50730円(前日比+650円)午前の東京石油市場は大幅高。全ての限月の上げ幅が4ケタ超となった。新型肺炎を背景とした過剰な警戒感が後退しており、前日に続き買い戻しが優勢となっている。 ニューヨーク時間外取引も堅調に推移。今週5~6日の石油輸出国機構(OPEC)総会で追加減産が合意に至ることが期待されている。石油市場は続伸。為替が1ドル=107円台後半まで円高に振れたものの、前日の海外原油が急伸して、この日のアジアの時間帯の夜間取引で朝方さらに上昇したことに支援された。ただ、内外ともに朝方の高値からは大きく上げ幅を削り、東京石油は午後にさらに軟化したことで引け味は良くなかった。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値174.0円(前日比+1.5円)ゴムTSR先限帳入値152.0円(前日比-0.1円)ゴムRSSは、総じて続伸。寄り付きでは、前日のダウ平均株価が前日比 1293ドル高と暴騰となったことを好感し、買いが先行し、先限は178.3円まで上昇した。ただ、その後は、夜間取引で米株価指数先物が下落していることなどから、上げ幅を削っている。ゴムTSRは、期先2本のみ約定し、まちまちとなっている。東京ゴムは、協調緩和に対する期待からの株高を受けて、地合いを引き締めている。ただ、夜間取引で米株価指数先物が地合いを緩めると、売りが先行するなど、株価次第の展開となっている。午後のゴムRSS号は、期近主導で続伸。前日の前日のダウ平均株価が前日比 1293ドル高と暴騰となったことを好感し、買いが先行して寄り付いた。ただ、その後は、徐々に上値が重くなり、日経平均株価がマイナスサイドに転じたこともあり、上げ幅を縮小させた。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23560円(前日比+130円)とうもろこしは、期先3本が続伸。前日のシカゴ高、朝方、円相場が1ドル=108.50円台に下落、昨日の上昇で弱気のテクニカル要因の後退などから買い先 行。株高や、原油、石油製品、ゴムなど商品高も追い風となり、先限は2万3700円まで上げ幅を拡大。とうもろこし先限は連日の3ケタ高。25日移動平均線(2万3680円水準)を試す上昇。25日移動平均線はまだ下降トレンドではあるが、14日間の相対力指数(RSI)が48台に上昇とともにテクニカル指標は弱気後退から、強気に反転の兆しあり。午後の穀物相場は特段の新規材料がなく、持ち高調整に終始している。需給環境に対する関心は低く、工業品相場と同様に株価を眺めながらの展開が続き易い。各国の金融緩和期待で株価がサポートされれば、穀物相場も底固い展開になる。一方、株価が戻り売り優勢の地合になると、一段安が打診される可能性が高まる。


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