夕刊:2020/03/04

東商金は大出来高の大幅高。日経平均株価は辛うじて前日プラス圏。白金も高い。

為替

前場の外為市場は、ドル円は107円前半で推移。昨年10月以来の安値である106円後半から戻している。世界的に新型肺炎の感染が拡大しており、景気見通しの不透明感は強まっているが、リスク回避の円買いは小休止している。急遽行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.50%の緊急利下げが決定されたことはニューヨーク市場の悲観的な雰囲気を払拭できなかったが、東京市場で警戒感が強まるような展開にはなっていない。ユーロ円は119円後半、ポンド円は137円後半、豪ドル円は71円ちょうど付 近、NZドル円は67円半ばで円売りがやや優勢。このところの円高がやや落ち着いている。1-3月期の減速が見通されるなかで、昨年10-12月期の豪国内総生産(GDP)は特に材料視されていない。午後の東京外為市場は、ドル円は107円40銭台、昨日の同時間帯よりもドル安円高 であるが、米国の臨時会合での緊急利下げによる米金利の低下。にもかかわらずの米株の下げなどを受けて106円85銭を付けた朝の動きから回復してのもみ合いに。朝方は下げていた株がしっかり。3日の米スーパーチューズデー(大統領選の予備選挙集中日)の結果、中道派のバイデン候補の優勢が報じられ、ドル買いにつながっている面も。ドルの買い戻しも見られ、ユーロドルは1.1185近辺から1.1150台までユーロ安ドル高が進み、後場は安値圏推移。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比17.33円高の21100.06円。前場の東京証券市場は、朝方は大きく売り優勢で始まったが、その後日経平均は戻り足に転じプラス圏で着地した。前日の米国株市場ではFRBの緊急利下げにも関わらず、NYダウが急反落となり、東京市場でも朝方はリスク回避ムードが強かった。た だ、その後は押し目買いや買い戻しが優勢となった。米国の民主党候補予備選「スー パーチューズデー」の開票で中道派のバイデン氏が複数の州で勝利を確実にしたと伝 わったことを受け、先物主導で買い戻す動きが活発化した。値上がりと値下がり銘柄数はいずれも1000に乗せ、拮抗している。午後は下げ渋りから上昇に転じたものの、上値は重かった。下向きで推移する5日移動平均線(4日時点、21,323.61円)に上値を抑えられて、最近の安値圏でのもみ合いとなった。

貴金属

金先限帳入値5668円(前日比+148円)銀先限帳入値59.8円(前日比-1.1円)白金先限帳入値3068円(前日比+50円) パラジウム先限帳入値8297円(前日比-57円)前場の金、銀は急反発。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服を受けて堅調となったが、買い一巡後はドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀もニューヨーク高を受けて買い優勢となった。主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は電話会議をし、「新型ウイルスが世界経済の成長に及ぼす潜在的影響を踏まえ、われわれは堅固で持続可能な成長を実現し、さらに下方リスクから守るため、全ての適切な政策手段を用いるとのコミットメントを再確認する」とする共同声明を発表した。前場の系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。プラチナはニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服が支援要因になったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムはニューヨーク安と円高を受けて軟調と なった。午後に入って、東京金は、高値もみ合い。午前中は、ニューヨーク高を受けて買い優勢で始 まったのち、円高一服を受けて堅調となったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の底堅い値動きなどを受け、もみ合いとなった。一方、白金は、堅調。午前中は、ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、円高一服が支援要因になったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目を買われたことを受けて堅調となった。

石油

原油先限帳入値34760円(前日比+170円) ガソリン先限帳入値48350円(前日比+50円)灯油先限帳入値50860円(前日比+130円)前場の東京石油市場は軟調に推移した後、買い戻しが優勢となった。新型肺炎の世界的な蔓延による石油需要の減少見通しや円高推移が重しだが、時間外取引でニューヨーク原油は堅調で国内市場を押し上げている。明日からの会合で石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国は協調減産の規模を拡大する見通し。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は増加したものの、石油製品在庫は減少しており、新型肺炎の影響は特に見られず。午後の石油市場は油種間でまちまち。原油は総じて小幅高、ガソリンも小幅高、灯油は期近から下落。前日の海外原油が続伸して、この日のアジアの時間帯の夜間取引でさらに一段高になったことに支援されたが、為替が1ドル=107円台前半まで円高に振れたことで上げ幅は抑制された。主要3油種では、原油、ガソリンは小幅高となったが、灯油は期近が崩れた。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値170.5円(前日比-3.5円)ゴムTSR先限帳入値151.9円(前日比-0.1円)ゴムRSSは、軒並み反落。寄り付きでは、円高や前日のダウ平均株価が急反落となったことを受けて、売りが先行し、先限は168.1円まで上下落した。ただ、その後は、夜間取引で米株価指数先物が上昇していることなどから、下げ幅を縮小している。ゴムTSRは、先限を除いて大幅高となっている。前場のゴムRSSは、反落となっている。ただ、先限は170円割れでは押し目を拾われており、突っ込んで売り動きは限られている。現在、当限は170円付近で推移しており、当限が一段安とならなければ、先限の下げ幅も限られるだろう。新型コロナウイルスの影響から、今年上半期は、世界的に自動車販売台数が減少するとみられることから、徐々に売り圧力が強まりそうだ。午後のゴムRSSは、反落。前日のダウ平均株価の下落や円高を嫌気して、売りが先行して寄り付いた。その後、やや戻り歩調となったが、日中取引の上海ゴムが軟化したことから、終盤に再び地合いを緩めた。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23580円(前日比+20円)前場のとうもろこしは、期先3本が続伸。前日のシカゴ続伸から買い優勢。円相場が1ドル=107円台前半で推移が圧迫要因だが、閑散に売りなしのなか、高もちあいで推移。期近7月限は210円安。総出来高が100枚に届かない薄商い。午後のコーンは総じて続伸。前日のシカゴが大幅続伸したことに支援されたが、為替が1ドル=107円台前半まで円高に振れていることで、上げ幅は抑制された。先限は高値からかなり上げ幅を削り、小幅高にとどまった。


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