夕刊:2020/03/11

東商金、白金は大幅に切り返す。日経平均株価も前日プラス圏で終える。オイルも大幅高。

為替

午前中の東京外為市場は、ドル円は103.68円付近まで戻した。中国発の新型肺炎が世界中に拡散し、景気見通しがかなり悪化していることで円高・ドル安の流れがあるものの、トランプ大統領の給与減税発言をきっかけに調整が入った。ただ、世界経済のリセッション・リスクは 高く、ただドル円の戻りは限定的。ユーロ円は118円ちょうど付近、ポンド円は135.33円付近、豪ドル円は 68.41円付近まで戻した後に伸び悩んでいる。午後に入ると外為市場は、ドル円は一時105円02銭と朝の安値である102円02銭からからちょうど3円の上昇。その後も104円台でしっかりの動き。東京朝に報じられたトランプ大統領による給与減税の方針が、市場の流れを大きく買えた形。米株先物が急騰。ダウ平均は朝方前日の2000ドル超の下げからさらに下げる動きを見せていたが、朝の安値から1200ドル超の大幅な上昇に。日経平均も朝の安値から1000円以上上げており、株高の動きが円安を誘った。また、中国の習近平国家主席が新型コロナウイルスの感染源とされる武漢を視察。要人の武漢訪問に中国政府はこの感染を封じ込めたとの認識が広がり、リスク警戒感後退につながった。中国株が前場引けにかけて下げ幅を縮小。後場に入ってプラス圏での推移と買いが強まる展開に。リスク警戒感後退での円売りに、ドル円だけでなくクロス円も買いが入った。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は168.36円高の19867.12円。前場の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが2000ドル超の暴落と なったことなどを受けて朝方からリスク回避の売りが集中した。日経平均は一時800円超の下げで1万9000円大台を割り込む場面があった。ただ、その後はトランプ米大統領が給与税の減税などを検討していると伝わったことなどを手掛かりに先物への ショートカバーが利いて下げ渋る展開。一時は前日比プラス転換をうかがう場面もあったが、戻し切れず再び売り直された。売りが加速して一時19,000円の節目を割り込んだものの、NYダウ先物の大幅上昇やドル円が円安に振れたことなどから上昇に転じた。安値から1,000円以上の上昇となった。下ヒゲのローソク足で引けた。テクニカル面での売られ過ぎ感による戻りの動きは限定的となり、下落基調は継続するとみられる。

貴金属

金先限帳入値5547円(前日比+51円)銀先限帳入値57.5円(前日比+2.5円)白金先限帳入値2941円(前日比+37円) パラジウム先限帳入値8044円(前日比+341円)午前中の金、銀は反発。金は円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下落を受けて小幅安となったが、円安やドル建て現物相場の押し目が買われる と、地合いを引き締めた。銀も円安を受けて堅調となった。金は1700ドル台で利食い売りが出たことなどを受けて上げ一服となったが、 ニューヨーク市場ではダウ平均株価が2000ドル安となるなか、押し目を買われた。ただ1684ドル台と上値は限られた。戻り場面では利食い売りが出やすいとみられるが、金ETF(上場投信)に引き続き投資資金が流入したことが支援要因である。午後の金、銀は更に反発。金は円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場が上げ一服となったが、円安進行を受けて堅調となった。銀も円安を受けて堅調となった。

石油

原油先限帳入値25370円(前日比+3610円) ガソリン先限帳入値38930円(前日比+3690円)灯油先限帳入値41250円(前日比+3990円)東京石油市場は大幅反発。前日に大暴落した反動で上げが大きくなっている。新型肺炎の世界的な蔓延による需要減少や、サウジアラビアやロシアが価格戦争を始めることによる供給増加見通しは引き続き圧迫要因だが、金融市場の大混乱を受けて各国が景気対策に乗り出しつつあり、景気の不透明感がやや後退している。円相場は1ドル=103円半ばまで円高が巻き戻されている。時間外取引でニューヨーク原油は上昇。日中取引開始後、東京原油先限は2万4880円まで上げ幅を拡大。夜間取引までの高値をやや上回った。午後の石油市場は急反騰。前日の大暴落に対する反動で大きく戻す展開。前日の海外原油が大暴落したものの、安値から大きく戻して、この日のアジアの時間帯の夜間取引でさらに急騰していることに支援された。また、前日一時1ドル=101円台に突入した為替も104円台半ばまで戻す大幅な円安となっている。急落していた日経平均株価も結局、反発して引けており、今日は金融市場全般にこのところののリスクオフに対する反動相場の感が強かった。主要3油種は、灯油の一部限月を除き、3000円を超える急騰となった。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値163.2円(前日比+5.4円)ゴムTSR先限帳入値134.3円(前日比-12.6円)前場のゴムRSSは、軒並み反発。寄り付きでは、前日の米株市場が暴落したことを受けて、売りが先行した。だが、その後は、ドル円が円安方向に振れたことや、上海高を好感し、地合いを引き締めている。ゴムTSRは、大幅安。シンガポール市場は、ゴムRSSは期近4月限が約定し、3.10セント安。ゴムTSRは期近を中心に約定し、小幅安となっている。午後のゴムRSSは軒並み反発。前日のダウ平均株価が暴落したことを嫌気し、寄り付きでは、売りが先行した。だが、その後、ドル円が円安方向に振れたうえ、上海ゴムが急伸したことを好感し、軒並み反発となった。ゴムTSRは大幅安、ただし日中取引では出来ていない。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23050円(前日比+470円)コーンは、期中先の4本が反発。シカゴは続落したが、東京コーンは前日に大きく下落した後でシカゴの下落を先取りした形となったうえ、円高に一巡感が強まったことを受け買い優勢で運ばれている。午後のコーンは急反発、先限が2万3000円台回復。アジアの時間帯の夜間取引で上伸していることや、為替が1ドル=104円台半ばまで大幅に円安に振れていることに支援された。


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