夕刊:2020/03/12

貴金属は大幅反落。日経平均株価も一時は1000円安も付ける。オイルも軟調。

為替

午前中の東京外為市場は、ドル円は103.09円付近まで下落。トランプ米大統領が発表した新型ウイルス対策が市場参加者が期待したほどの内容ではなかったことが失望につながった。日経平均株価は2017年4月以来の安値を更新。ユーロ円は116円後半、ポンド円は132円前半、豪ドル円は66円半ばまで下落。日経平均は大幅続落。前引けでは前営業日比1003.82円安の1万8412.24円となった。午前11時36分現在では、ドル円は1ドル=103.44円、ユーロドルは1ユーロ=1.1315ドル、ユーロ円は1ユーロ=117.05円、ポンド円は1ポンド=132.70円、豪ドル円は1豪ドル=66.93円、NZドル円は1NZドル=6 4.76円、スイス円は1スイスフラン=110.80円、カナダ円は1カナダドル=74.98円付近で推移している。後場の東京外為市場は、ドル円は103円台後半での推移。朝方、トランプ大統領の演説後のドル売り円買いが強まり、朝の104円台後半から103円09銭を付ける動きが見られたが、安倍首相と会談した黒田日銀総裁が、躊躇なく流動性供給などを実施と発言したことをきっかけに買い戻しが強まり、一時104円台を回復する場面が見られ た。前場で1000円を超える下げ幅を記録し、後場も安値もみ合いとなっていた日経平均が、300円以上下げ幅を縮めるなど、リスク警戒の動きが少し後退も、引けにかけてドル安円高株安の動きが優勢になるなど、戻りは限定的。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比856.43円安の18559.63円。前場の東京市場はリスク回避の流れが一気に強まり、日経平均は1000円強の急落となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から、世界同時株安の状況となっており、アジア株の下落や米株価指数先物の下げを横目に広範囲に売りが出て東京市場も全面安商状となった。トランプ米大統領が欧州からの渡航者を30日間制限すると表明したことも売りに拍車をかける形となっている。午後も不安定な動き。安寄り後に一段安となり、下げ幅は一時1,000円を超えた。安値更新局面となっている。トランプ米大統領の新型コロナウイルス対策の演説終了後、米株価指数先物が時間外取引で値を崩しており、円高も進行したことが圧迫要因となった。

貴金属

前場の金先限帳入値5428円(前日比-126円)銀先限帳入値55.3円(前日比-1.8円)白金先限帳入値2873円(前日比-65円) パラジウム先限帳入値7150円(前日比-721円)東京金、銀は総じて急落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調を受けて下げ一服となったが、米大統領の演説をきっかけに急落した。銀はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まったのち、円高を受けて軟調となった。金は英中銀が緊急利下げを決定し、堅調に推移する場面も見られたが、ドル高に転じたことが圧迫要因になった。英中銀は政策金利を0.75%から0.25%に引き下 げた。カーニー総裁は新型コロナウイルスの感染拡大が経済にもたらす影響は「甚大で急激」な可能性があり、今後数カ月で経済活動が著しく弱まるとの見込みを示した。午後の金は大幅安、銀は総じて軟調。金はニューヨーク安、現物相場の下落を背景に売り先行。午前中、円相場が1ドル=104円台半ばから103円台前半に上昇すると一段安となり、3ケタ安まで下落。午後の取引で下値を切り上げたが、引けにかけて再 度、下げ幅を拡大し期中から期先が120円超の下落で引けた。 銀は現物相場の下落、円高から期先3本が値を崩し、先限は54.7円まで下落。下げ幅を縮小し、55.3円で引けた。

石油

原油先限帳入値24680円(前日比-1550円) ガソリン先限帳入値37970円(前日比-1660円)灯油先限帳入値40560円(前日比-1610円)午前中の東京石油市場は大幅安。新型コロナウイルスを背景とした需要減少見通しや、主要産油国のシェア争奪戦が激化することによる供給増加見通しが重しとなっている。サウジアラビアに続きアラブ首長国連邦(UAE)も来月からの増産を表明している。ロシアは協調減産に依然として否定的。トランプ米大統領が30日間に渡る欧州からの渡航制限を発表したことは需要減少に拍車をかけた。トランプ米政権は欧州からの渡航制限を発表した。すでに落ち込んでいるジェット燃料の消費はさらに落ち込む見通しで、危機的な状況にある航空業界は一段と追い詰められることになる。石油業界も含めて、不況下の企業再編が加速しそうだ。午後の石油市場は急反落。為替が1ドル=103円台半ばまで再び円高に振れているうえ、前日の海外原油が続落して、トランプ米大統領の記者会見で、この日のアジアの時間帯午前の夜間取引でさらに崩れたことに圧迫された。主要3油種では、原油、ガソリンは軒並み4ケタ安となり2000円を超える下げ幅となる限月も出たが、商いの薄い灯油の下げ幅は相対的に抑制された。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値160.1円(前日比-4.2円)ゴムTSR先限帳入値138.4円(前日比-0.3円)前場のゴムRSSは、急反落。寄り付きでは、前日の米株市場が急反落したことを受けて、売りが先行した。だが、売り一巡後は下げ幅を縮小し、一部限月はプラスサイドに振れる場面もあった。中盤に入ると、夜間取引で米株価指数先物が急落したことをきっかけにドル円は103.07付近まで急激な円高となった。これを嫌気して、ゴム相場も下落した。ゴムTSRは、総じて小幅安となっている。午後のゴムRSSは軒並み反落。前日のダウ平均株価が急反落となったことから、売りが先行して寄り付いた。その後、やや地合いを引き締める場面もあったが、上海ゴムが軟化したことや、円高進行、日経平均株価のお幅安を嫌気して、再び地合いを緩めた。ゴムTSRは、総じて小幅安となった。ただし日中取引では出来ていない。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22600円(前日比-400円)前場の東京コーンはまちまち。前日のシカゴ反落、株安を背景に先限は夜間取引の引け時から下げ幅を拡大して寄り付いた。いったん下値を切り上げたが、場中に円相場が1ドル=104円台半ばから103円台半ばに上昇すると、下げ幅を拡大し、2万2670円まで下落。東京コーン先限はあっさりと2万2700円割れまで値を崩した。閑散商いで買いが少ない中を見切り売りで下落もよう。10日の安値2万2510円が支持線だが、基調は下向き。午後もコーンはまちまち、先限は急落。為替が1ドル=103円台半ばまで再び円高に振れているうえ、前日のシカゴが下落して、この日のアジアの時間帯の夜間取引でも軟化していることに期先から圧迫された。とくに先限の下げ幅が大きくなった。


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