夕刊:2020/03/17

貴金属は夜間取引に付けた安値までは行かぬも大幅に下げを記録する。日経平均株価は上下するも前日比ほぼ変わらず。

為替

午前の外為市場のドル円は107.19円付近まで円安・ドル高推移した後、106円前半まで押し戻されるなど、値動きは引き続き荒い。ただ、新型コロナウイルスを背景に世界経済のリセッション入りが見通されているとはいえ、ドル円は2016年以降のレンジ内にあり、リーマン・ショック後のような一方的な展開にはなっていない。世界金融危機の当時とは異なり、ファンディング通貨は円だけではない。今週以前に日銀はすでに追加緩和の手段をほぼ使い切っているほか、米連邦準備理事会(FRB)は実質的なゼロ金利政策や量的緩和(QE)を再開しており、日米の金融政策見通しがほぼ行き止まりに達していることはドル円の値動きを限定している。両国の景気悪化は明白であり、経済指標も手がかりにはならない。ユーロ円は119.69円まで上昇後、119円ちょうど付近まで失速。豪ドル円は65.83円付近から65円ちょうど付近まで上げ幅を削った。午後になると外為市場は、ドル円は106円40銭前後での推移。午前中に株式市場動向を受けて大きく振幅。昨日のダウ平均株価が終値ベースで3000ドル弱の下げを記録。アジア株も大幅安が予想されたこともあり、朝は105円台でスタート。日経平均も寄り付きからマイナス圏となり、一時下げ幅が600円を超える場面が見られた。しかし下げ一服後は株が反発。日経平均は安値から1100円以上買われて500円超の上昇に。ダウ先物時間外取引も上方向のサーキットブレーカーが発動する展開となった。この動きを受けてドル円も107円台まで上昇。もっとも日経平均の上げは続かず、今度は戻り高値から700円以上下げると、ドル円は106円台前半に。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は9.49円安の17011.53円。前場の東京市場は前日に続いての乱高下。朝方は前日の米株暴落を受け売り優勢で始まり、日経平均は一時600円を超える下げをみせたが、米株価指数先物を横目にその後は先物を絡めたショートカバーで急速に切り返しプラス圏に浮上、一時500円強上昇する場面もあった。しかし、上値では戻り売り圧力が意識され、買い戻し一巡後は再びマイナス圏に沈んでいる。前引け時点の売買代金は1兆9000億円台と高水準。荒れた動きを見せた。600円超の下げとなり、売り一巡後は下げ渋りから上昇に転じて上げ幅は一時550円を超えた。その後は前日終値を挟んで上下に振幅を繰り返した。25日移動平均線からのかい離率が前日にマイナス21.5%前後とマイナス幅が拡大したものの、売られ過ぎ感による上昇の動きは限定的となった。

貴金属

金先限帳入値5042円(前日比-196円)銀先限帳入値43.8円(前日比-6.5円)白金先限帳入値2215円(前日比-410円)パラジウム先限帳入値5420円(前日比-413円)前場は金、銀は大幅続落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後 は、円安を受けて下げ幅を縮小したのち、ドル建て現物相場の下落に上値を抑えられ た。銀もニューヨーク安を受けて売り優勢となった。欧州での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げを発表するなど、各国中銀が協調して金融緩和に動いたが、株安は止まらず、金に換金売りが出た。G7(主要7カ国)首脳は、新型ウイルスの感染拡大を受けテレビ会議を開き、世界的流行への対応を最優先課題とし、世界経済の安定を支援するため保健対策で協調体制を取ると表明した。欧州連合(EU)は、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、非EU加盟国の国民が不要不急の要件でEU域内に入ることを30日間禁止することを提案しており、各国の渡航制限で企業活動が停滞することが株安要因である。午後の金、銀は総じて大幅続落。金は前半の取引でドル建て現物相場が1510ドル水準で軟調に推移から130円前後の下落。11時前にドル建て現物相場が1500ドル割れとなると、下げ幅を拡大し、200円近い下落が目立つ展開となった。午後に入ると、一時、下値を切り上げたが、終盤に一段安となり、200円近い下落で引けた。銀はドル建て現物相場の15ドル割れから戻りが期先中心に大幅安となり、複数の限月が6円超の下落で引けた。

石油

原油先限帳入値24610円(前日比-250円)ガソリン先限帳入値36750円(前日比-1350円)灯油先限帳入値40650円(前日比-450円)午前の東京石油市場は買い戻しが優勢。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の見通しが一段と悪化しているなか、海外原油が大幅安となりブレント原油は先週の大暴落後の安値を下回ったが、ニューヨーク時間外取引では売りが巻き戻されている。東京原油先限は4ケタ超下げていたものの、一時プラス転換した。円相場が1ドル=107円前半まで円安推移したことも国内市場を押し上げている。午後の石油市場は総じて続落。為替が1ドル=106円台半ばと、前日の国内大引け時点と同水準で推移しているが、前日の海外原油が急落したことに圧迫された。ただ、この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引が戻していることで、東京石油も安値からはかなり下げ幅を縮小した。主要3油種では、ガソリンの下げ幅が顕著に大きくなり、軒並み4ケタ安。クラッ ク・スプレッド(製品と原油のサヤ)を大きく縮小させた。ガソリンは前日の輸入採算価格の下落幅が灯油に比べて1000円程度上回っており、それがこの値動きの背景にあるとみられる。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値162.6円(前日比+0.8円)TSR20先限帳入値138.8円(前日比-0.1円)ゴムRSS3号は、期先2本を除いて軟調。寄り付きでは、前日のダウ平均株価が、過去最大の下げ幅を記録したことを嫌気して、売りが先行した。その後、軟調に始まった日経平均株価がプラスサイドに転じると、ゴム相場も下げ幅を縮小させ、一部限月はプラスサイドに振れた。ただ、その後は、日経平均株価が再び軟化したことから、売り物がちの展開となっている。午後のゴムRSS3号は、期先2本を除いて軟調。寄り付きでは、前日のダウ平均株価が過去最大の下落幅となる2997ドル安となったことを嫌気して、売りが先行した。その後、一時500円超の下落となっていた日経平均株価がプラスサイドに転じると、東京ゴムは買いが優勢となり、一部限月はプラスサイドに浮上した。TSR20は、小幅まちまちとなった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22980円(前日比-200円)とうもろこしは、反落。16日のシカゴコーンは期近2ケタ安、全限月が一代安値を更新する下落となったことから売り優勢。先限は下値を切り上げ、2万3000円台に戻す場面があったが、戻り売り圧力強く、2万2900円で推移。


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