夕刊:2020/03/18

日経平均株価後場から失速。貴金属は前日比高も引け間際に上げ幅削る。

為替

前場の東京外為市場は、ドル円は107円前半で推移。ニューヨーク市場の107円後半から押し戻された後は円売り・ドル買いが落ち着いている。資金繰りの悪化を警戒したドル需要はあるものの、ドル円はトランプ相場が始まってからのレンジ内を維持している。逃避的な円買いは目立たない。株式市場と比べると、円相場は平穏。新型コロナウイルスの蔓延を背景に世界経済のリセッション(景気後退)入りが見通されている。豪州やニュージーランド、カナダ、英国には追加緩和の余地があるとみられていることから、ドルに対してオセアニア通貨やカナダドル、ポンドは下げ続けている。一方で、日銀や欧州中央銀行(ECB)は金融緩和をほぼやり尽くしており、世界経済が危機的な状況にあるなかでも円やユーロの方向感は限られ、短期的な値動きの荒さだけが目立っている。ユーロ円は118円前半で推移し、先週までの円高は一巡している。ポンド円は130円ちょうど付近、豪ドル円は64円半ば、NZドル円は63円後半で推移し、足元の値動きは落ち着いているものの、流れは下向きのまま。午後の外為市場は、ドル円は107円を割り込む動きを見せた。午後に入って世界的に株式市場が軟調に。朝から下げていた米株先物の下げ幅が拡大したことがきっかけ となった。米株はダウ平均先物、S&P先物、ナスダック先物がストップ安。豪ASXが6%超の下げでクローズなど、各国の株は大幅な下げに。午前中買いが目立った中国株もマイナス圏に。ドル円は昨日NY市場の上昇を受けて107円台後半で始まったが、東京市場でじりじりと値を落とす展開。午後に入って売りが強まると、107円の大台を割り込む場面が見られた。午前中対ポンドでの売りなどで1.0985を付けたユーロは、午後のドル全面安に1.10台半ば近くまで上昇。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比284.98円安の16725.55円。前場の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが1000ドルを超える反発をみせたことを受け、リスクを取る動きが優勢となった。トランプ米政権が総額1兆ドルの経済対策を検討すると発表したことを受け、新型コロナウイルスの感染拡大による米景気失速への懸念がやや和らいでおり、これが東京市場でも好感された。日経平均は2月中旬の2万3000円台後半から直近まで短期間で7000円近い大幅な調整を入れており、目先は突っ込み警戒感からの空売り買い戻しや押し目買いを呼び込む形と なった。午後の日経平均株価は反落。前日の米国株の急反発や円安を受けて高寄りすると、プラス圏でのもみ合いが続いた。ただ、終盤にかけて値を崩した。

貴金属

金先限帳入値5166円(前日比+124円)銀先限帳入値42.9円(前日比-0.9円)白金先限帳入値2263円(前日比+48円)パラジウム先限帳入値5298円(前日比-122円)前場の金は大幅反発、銀は期先2本が反発。金はニューヨーク高を受けて堅調で始まったが、夜間で付けた先限が5299円に達することなく伸び悩み、その後は、円安に一巡感が強まるなか上げ幅を縮小している。銀も期先2本がニューヨーク高を受けて買い優勢で運ばれている。欧州を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、17日から米連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるなか、景気対策に対する期待感が強まって買い戻す動きが見られた。欧米株式市場の反発も買いを支援する要因となった。午後の金は反発、銀は総じて続落。金はニューヨーク金の急反発からドル建て現物価格が1530ドル台に上昇、円相場が1ドル=107円台半ばに下落から序盤から前半の取引は、220円超の上昇が目立った。午後に入ると、現物価格が1520ドル台、円相場が107円台前半に小反発から上げ幅を縮小し、190円超の上昇が目立つ展開となった。終盤から引けにかけて現物相場が1510ドル台に軟化、円が106円台後半に上昇からさらに上げ幅を削り、120円超の上昇で引ける限月が目立った。

石油

原油先限帳入値23600円(前日比-1010円)ガソリン先限帳入値36090円(前日比-660円)灯油先限帳入値39300円(前日比-1350円)午前の東京石油市場は下落。一時4ケタ超下落する限月があった。新型肺炎を背景とした景気後退見通しで、時間外取引でニューヨーク原油4月限は2016年安値に接近し、底割れ警戒感が高まった。ただ、ニューヨーク原油がこの水準でいったん下支えされると国内市場にも買い戻しが入った。円相場は1ドル=107円前半で推移し、前日と比較すると円安水準にあるものの、東京朝方からは円買いが優勢。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計では、原油や石油製品の在庫が減少したが、特に材料視されていない。午後の石油市場は総じて続落。前日の海外原油が急落して底割れしたうえ、この日のアジアの時間帯の夜間取引でも一時さらに一段安となったことに圧迫された。一方、為替は前夜の海外市場で1ドル=107円台後半まで円安に振れたあと、106円台後半まで円高に振れているが、それでも前日の国内大引け時点との比較では円安に振れていることが下値を支えた。主要3油種では、前日著しく下げ幅の大きかったガソリンの下げ幅が相対的に抑えられた一方、灯油は不需要期の期先から4ケタ安となった。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値161.2円(前日比-1.4円)TSR20先限帳入値138.9円(前日比+0.1円)東京ゴムRSS3号は、総じて小高い。寄り付き直後は、円安を背景に買いが先行した。ただ、その後は、手掛かりに材料難となり、様子見気分が強いなか、玉次第の展開となっている。TSR20は、総じて小高い。午後のゴムRSS3号は、総じて下落。中盤までは、円安や上海ゴムの上昇を手掛かりに、買いがやや優勢となった。だが、その後は、日経平均株価が下落に転じたことや、上海安を受けて、売りが先行した。TSR20は、総じて小幅高となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22950円(前日比-30円)東京コーンは、まちまち。期近2本が300円超の下落だが、期中から期先は買い優勢。先限は一時、小安くなったが、切り返し、小幅高。シカゴが一代安値を更新の動きを継続しているが、東京コーンは円安に支援され堅調。午後のコーンはまちまち。先限は小幅安、当限は急落。前日のシカゴが急落したもの の、為替が前夜の海外市場で1ドル=107円台後半まで円安に振れたあと、106円台後半まで円高に振れているが、それでも前日の国内大引け時点との比較では円安に振れていることで下値が支えられた。商いの薄い期中限月は玉次第の展開となりプラス引けした。


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