夕刊:2020/03/19

週末日経平均株価は安値に沈む。貴金属も軟調。石油三品も大幅安。

為替

午前中の東京外為市場は、ドル円は109.49円付近まで上昇した。新型肺炎による景気悪化で世界経済のリセッション入りが避けられそうにないなか、ドル買いが優勢となっている。楽観的な雰囲気は微塵もないが、リスク回避の円買いはみられない。米国が国防生産法の発動を発表したほか、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は政府が企業の株式取得する可能性に言及するなど、なりふり構わず深刻な景気後退から米経済を守ろうとしていることがドルを押し上げている。経済危機に直面しているにも関わらず、その他の主要国のスピード感は鈍く、円も売られている。一部の米議員からはロシアやサウジアラビアからの原油の禁輸措置が提案されている。10年以上前の世界金融危機から最初に立ち上がったのは米国だったことが思い起こされているよう だ。ドル円に連動してユーロ円は119円前半まで上げた一方で、ポンド円は125円後半で推移し、前日の安値圏を維持。豪ドル円は一時59円後半まで下落し、2009年以来の安値を更新。ポンドや資源国通貨のほか、新興国通貨にも売りが止まらない。午後の外為市場は、ドル円は109円55銭まで上値を伸ばす展開となった。アジア株を中心に株安が進む中でリスク警戒の円買いも出ていたが、それ以上にドル買いの需要が大きく、ドルが全面高に。午前中に0.58台から0.5510まで下げた豪ドルドルなどを中心に、NZドル、韓国ウォン、インドルピーなどアジア通貨全般に対するドル買いが優勢となる中で、ドル円でもドル買いが入る格好となった。109円台半ばからは利益確定売りも出て108円台に値を落としてきている。ユーロドルは朝方にいったん買いが入り1.0981近辺を付けた後すぐに戻して1.08台に落とし、その後はもみ合い。オセアニア通貨、アジア通貨などの動きが激しく、欧州通貨の動きは限定的。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比173.72円安の16552.83円。前場の東京市場は朝方は買い優勢で始まったが、その後は戻り売りに押され前引け段階でマイナス圏に沈んでいる。ECBが新たに7500億ユーロの資産購入を発表したことを材料に、ヘッジファンドなど短期筋の空売り買い戻しを誘ったが、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念は拭えず、買い一巡後は戻り売り圧力が表面化している。米株価指数先物もマイナス圏で推移しているほか、アジア株安も嫌気されている。ただ、値上がり銘柄数と値下がりの数はいずれも1000に乗せ拮抗している。TOPIXはプラス圏。売買代金は既に2兆円を上回っている。午後の日経平均株価は続落。欧州中央銀行(ECB)の緊急量的緩和策の発表で高寄りしたものの、その後は伸び悩み、下げに転じた。終値は前営業日比173.72円安の16,552.83円。前日の米国株は急落したものの、ECBによる7,500億ユーロの緊急量的緩和策の発表などから買いが先行した。ただ、上値は重く、買い一巡後は下値を探る展開となった。

貴金属

金先限帳入値5157円(前日比-9円)銀先限帳入値42.1円(前日比-0.8円)白金先限帳入値2180円(前日比-83円)パラジウム先限帳入値5420円(前日比+122円)午前中は金、銀はまちまち。金はドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の戻りが売られたことを受け、まちまちとなった。銀もまちまちとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて株価の戻りが売られ、金の圧迫要因になっ た。国際労働機関(ILO)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各国政府が迅速に雇用保全に向けた対応を行わなかった場合、世界的に最大で2500万人近い雇用が失われる恐れがあると警告した。トランプ米大統領は、新型コロナウイルス対策で防衛生産法(DPA)を発令すると発表した。午後の金、銀は総じて下落。金はドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服を受け、まちまちとなった。午後に入ると、円安となったが、ドル建て現物相場の急落を受けてマイナスサイドに転じた。銀も株安などを受けて期先2本が下落した。

石油

原油先限帳入値23130円(前日比-1280円)ガソリン先限帳入値34900円(前日比-1190円)灯油先限帳入値37060円(前日比-2240円)午前中の東京石油市場は売りが優勢だが、荒い値動きが継続。サウジアラビアやロシアの増産見通しのほか、新型肺炎による需要減少で昨日の海外原油は暴落し、ニューヨーク原油は18年ぶりの安値をつけたが、その後の時間外取引では暴騰しており、国内市場の一部の限月は一時プラス圏に浮上した。各国の景気刺激策に対する期待が買い戻しを誘った。円相場が1ドル=109円ちょうど付近まで円安推移したことも支援要因。ただ、ニューヨーク時間外取引で上げは一服しており、国内市場は重くなっている。午後の石油市場は続落。為替は一時1ドル=109円台に振れるなど大幅に円安に振れたものの、前日の海外原油が暴落したことに圧迫された。ただ、この日のアジアの時間帯の夜間取引が大きく戻していることで、東京石油も安値からは大きく下げ幅を縮小した。主要3油種では、灯油を中心に製品の下げ幅が大きくなり軒並み4ケタ安。クラック・スプレッド(製品と原油のサヤ)が縮小した。また原油は4月限のみ、ガソリンは2本、灯油は3本が一代安値を更新した。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値154.0円(前日比-7.2円)TSR20先限帳入値138.5円(前日比-0.4円)ゴムRSS3号は、大幅安。寄り付き直後は、前日の夜間取引の引けと同値圏での取引となった。だが、その後、株式市場が下落に転じたことや、上海ゴムが大幅安となっていることを受けて、大きく水準を引き下げている。TSR20は、軒並み小安 い。今日の東京ゴムは、下値を探る展開となっている。ただ、ゴム独自の材料が出て訳ではなく、金融市場の混乱を受けて、株式市場を始め多くの市場が急落しているのに、追随した動きだ。午後のゴムRSS3号は、期近主導で大幅安。株式市場が下落したうえ、上海ゴムが大幅安となったことを嫌気して、大きく水準を引き下げた。TSR20は、軒並み小安く推移している。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22970円(前日比+20円)東京コーンは、まちまち。シカゴコーンが安値を更新し、期近足で1年8カ月ぶりの安値をつけたが、19日の夜間取引は反発。また場中に円相場が1ドル=109円台まで下落。強弱材料が交錯しているが、見送りムードが強く、限月間で方向性がない。午後もコーンは、まちまち。期近5、7月限は大幅安で一代安値更新、期先は円安で小幅高。18日シカゴコーンは連日、一代安値を更新する下落となったが、19日の夜間取引で反発。円相場は一時1ドル=109円台に下落する環境下、限月間で方向性を欠いた。先限は前日の終値を挟んでもみあいとなったが、小高く引けた。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。