夕刊:2020/04/08

貴金属は反落。日経平均株価はしっかり。オイルは概ね安い。

為替

今日の外為市場は、ドル円は108.51円付近まで下落した後、108円後半まで戻し、下げ幅を消した。ただ、上値は限定的。9日、サウジアラビアやロシアが中心となった石油輸出国機構(OPEC)プラスが協調減産をあらためて協議し、米国などOPECプラス以外の産油国も含めて大規模な生産量の削減が行われることが期待されているが、実現が不透明であることがドル円の上値を重くしている。供給過剰の石油市場で思い切った減産が行われなければ、世界中の備蓄施設が過剰在庫で満たされ、石油企業は過剰な安売りによる在庫の取り崩しを強いられることにな る。先月の大暴落の再来が警戒されている。ユーロ円は118.02円付近まで下落後、118円前半で推移。豪ドル円は66.48円付近まで下げた後、66円後半で取引されている。午後の外為市場は、ドル円は109円ちょうど近辺を付けるなど、しっかりの展開となった。後場に入って日経平均の買いが強まり、一時500円を超える上昇を見せたことが、ドル円・クロス円の支えとなった。昨日 937ドル高から失速し、マイナス圏で引けたダウ平均は、先物時間外取引で上昇。株安を誘った昨日のNY原油の大幅な売りに対して、ロシアの減産見通しなどから大きく買い戻しが入り、株の買い戻しを誘った面も。この後17時にユーログループ(ユーロ圏財務相会合)がステートメント発表を予定しているユーロは、対ドルでもみ合いから引けにかけてややしっかりとなったが、3時前後に一気に売りが入り1.0880台から1.0840前後まで下落した。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は403円高の19353.24円。前場の日経平均株価は前営業日比89円73銭高の1万9039円91銭と続伸。前場の東証1部の売買高概算は7億4204万株、値上がり銘柄数は1307、対して値下がり銘柄数は791、変わらずは70銘柄だった。前日までの反動で利益確定の動きが予想されたが、空売り筋の買い戻しの動きが全体相場を支えた。前日の米株市場が軟調な動きだったことや、国内で緊急事態宣言が出されたことなどを受け、内需の落ち込みに対する警戒もあり日経平均の上値も重い展開となった。午後も日経平均株価はしっかり。高寄り後は下げに転じたものの、売り一巡後はプラス転換した。19,000円の節目付近でのもみ合い後に後場から一段と上値を伸ばした。

貴金属

金先限帳入値5755円(前日比-27円)銀先限帳入値53.0円(前日比-0.7円)白金先限帳入値2515円(前日比-28円)パラジウム先限帳入値7259円(前日比-141円)午前中の金、銀は総じて反落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で取引を開始。先限は円高傾向を手掛かりにした売りが見られ、午前9時40分頃には5700円を割り込んで5692円まで下落したが円高に一巡感が広がるなか買い戻されている。銀も ニューヨーク安と円高を手掛かりにした売りを受け反落に転じている。イタリア当局が7日に発表したところによると、新型コロナウイルス感染による死者は前日の636人を下回る604人だった。また感染者数は前日比で3093人増と なったが、これは3月13日以来の低水準となったことで、イタリアでの新型コロナ感染拡大はピークアウトしつつあるとの見方が広がっている。午後の金、銀は総じて反落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で取引を開始。先限は円高を手掛かりに5700円を割り込み5692円まで下落。円高に一巡感が広がると、堅調な現物相場から下値を切り上げた。午後に入ると、さらに戻り歩調となり、 5781円まで戻した。しかし終盤にジリ安となり、期先2本は20円超の下落で引けた。銀はニューヨーク高もドル建て現物相場の下落、金安から期先2本を含む3本が下 落。

石油

原油先限帳入値26240円(前日比-360円)ガソリン先限帳入値35420円(前日比-700円)灯油先限帳入値35220円(前日比-1800円)前場の東京石油市場で、原油先限は一時プラス転換した。サウジアラビアやロシア、米国などを含めた大規模な協調減産の実現が疑問視されていることが海外原油を圧迫したが、国内市場では買い戻しが優勢。供給過剰を解消しなければ備蓄能力が枯渇し、さらなる原油安に見舞われる可能性が高く、世界中の産油国は協調するほかないとみられている。1ドル=108円後半まで円高が後退していることや、時間外取引でニュー ヨーク原油が上昇していることも支援要因。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、新型肺炎による需要減で原油在庫は大幅に増えたが、特に材料視されていない。午後の石油市場は総じて続落。為替が1ドル=108円台後半で小動きとなるなか、前日の海外原油がニューヨーク原油中心に期近から大きく崩れたことに圧迫されたが、この日のアジアの時間帯の夜間取引ではその安値から大きく戻していることで、日中取引では、国内夜間取引の安値から下げ幅を縮小して、一部限月はプラス引けした。主要3油種では、引き続き原油にETF絡みの商いで、8月限から9月限に買い玉の限月移行のロールオーバーが大量に行われている模様で、全体の推定出来高が8万枚を大幅に上回った。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値151.3円(前日比+2.5円)TSR20先限帳入値113.2円(前日比+0.1円)ゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、前日のダウ平均株価の下落や円高などを背景に売りが先行した。だが、その後、ドル円が円安方向に振れたことや、上海ゴムの上昇を受けて、買いが先行している。TSR20は、小幅高。東京RSS3号は、軒並み高となっているものの、午前11時30分を過ぎても、出来高が1500枚にも達せず、盛り上がりに欠ける展開となっている。当限が 1.6円高となっているが、出合い自体が少ないので、このプライスがどれだけ実勢を映しているかは測りかねる。先限は一時150.7円まで上昇する場面があったが、この水準は戻り売り圧力が強く、150円付近まで押し戻されている。期先の150円前後は、売り場とされているようだ。午後のゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、前日のダウ平均株価の下落や円高 を背景に売りがやや優勢となった。中盤は、上海ゴムの上昇を背景に買いが先行、日経平均株価も地合いを引き締めと、一段高となった。ただ、引けにかけては、上げ幅を縮小させた。TSR20は、小幅高となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22910円(前日比+0円)寄り付きのとうもろこしは、まちまち。昨日に続き、超閑散商いとなり、限月間で方向性を欠く展開。期先11、12月限は閑散に売りなし商状の中を120~130円高。先限は夜間取引の小幅高を維持できず、マイナスサイドに軟化。尚、とうもろこし先限は小幅安。シカゴ夜間取引が小幅続伸で推移し、コーン独自の弱材料はないが、午前10時頃に2万3780円まで軟化。下値を切り上げ、一時、小高くなったが、再度マイナスサイドに軟化。軟化の背景は他商品で売り先行が目立つことや、円高警戒感が挙げられる。午後のコーンはまちまち、先限は変わらず。為替が1ドル=108円台後半で小動きとなるなか、前日のシカゴが反発し、この日のアジアの時間帯の夜間取引でも強含みで推移したが、すでに前日の国内大引け時点から堅調だったこともあり、あまり支援材料とはならなかった。先限は国内夜間取引の中盤に付けたこの日の高値から下落して、結局変わらずで引けた。


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