夕刊:2020/04/09

貴金属は概ね小幅高。日経平均株価はまちまち。東商原油は反落。

為替

前場の東京外為市場は、ドル円は109.06円付近まで強含んだ。今晩の石油輸出国機構(OPEC)プラスのオンライン会合で、日量1000万バレル超の協調減産が合意に至ることによる原油相場の持ち直しや株式市場の上昇が期待されている。ただ、仲違いしていたサウジアラビアやロシアは事前の予備協議をまとめている反 面、米国が協調の確約を拒んでいると伝わっており、産油大国による歴史的な協調減産が実現するのか不透明感が根強く、ドル円の上値は限定的。ユーロ円は118.61円付近まで上昇後、118円前半まで押し戻されている。ポンド円は135.38円付近まで上げた後、135円ちょうど付近で推移。豪ドル円は68.14円付近まで上昇し約1ヶ月ぶりの高値をつけたが、他のクロス円と同様に伸び悩んでいる。足元では67円後半で取引されている。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は7円安の19345.77円。午前中の日経平均株価は前営業日比84円98銭安の1万9268円26銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は6億1537万株、売買代金概算は1兆414億円。値上がり銘柄数は841、対して値下がり銘柄数は1255、変わらずは72銘柄だった。前日の米株市場の大幅高も、ここ日経平均は急速な戻りをみせていたこともあり、目先は利益確定の動きが優勢となった。朝方は為替のドル高・円安などを背景にプラス圏で推移する場面もあったが上値を買う動きは乏しく、その後は売り圧力に押される展開となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は依然として強いものの、欧米での感染拡大ペースが鈍化しているとの観測もあり、下値を売り込む動きも限定的。

貴金属

金先限帳入値5777円(前日比+22円)銀先限帳入値52.7円(前日比-0.3円)白金先限帳入値2538円(前日比+23円)パラジウム先限帳入値7506円(前日比+247円)午前中の金は総じて小反発、銀は小幅安。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上値の重さを受けてマイナスサイドに転じたが、円安などを受けて地合いを引き締めた。銀はニューヨーク安を受けて小幅安となった。新型コロナウイルスの終息期待を受けてリスク選好の動きとなるなか、金に押し目買いが入った。ただユーロ高が一服したことに上値を抑えられた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では経済がウイルス克服するまでゼロ金利を維持とされた。無制限の量的緩和QE)が続くことは金の支援要因である。今夜は米新規失業保険申請件数の発表があり、労働市場の悪化が示されると、金ETF(上場投信)への投資資金流入が続くとみられる。午後の金は総じて小反発、銀は小幅安。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上値の重さを受けてマイナスサイドに転じたが、円安などを受けて地合いを引き締めた。午後に入ると、円相場の小動きなどを受け、もみ合いとなったのち、ドル建て現物相場の上昇を受けて地合いを引き締めた。銀はニューヨーク安を受けて小幅安となった。

石油

原油先限帳入値25570円(前日比-670円)ガソリン先限帳入値35280円(前日比-140円)灯油先限帳入値36190円(前日比+970円)前場の東京石油市場は全般的に買いが優勢。サウジアラビアやロシアが中心となった石油輸出国機構(OPEC)プラスが大規模な協調減産の合意に近づいていることが相場を押し上げている。減産規模は日量1000万バレル超となるもよう。ただ、ロシアやサウジは米国の協力を減産の条件としているが、米国は確約を拒んでいると伝わっており、国内市場の上げ幅は限定的。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。米エクソン・モービルは、テキサス州の鉄道委員会が減産を命令することに反対している。同委員会宛の書簡で明らかとなった。エクソンは市場経済のなかで過剰な供給は効率的に調整されるとしている。午後の石油市場は総じて続落。為替が1ドル=108円台後半を中心に比較的小幅な値動きとなるなか、前日の海外原油先物はニューヨーク原油中心に期近から急伸して、この日のアジアの時間帯の夜間取引でも一段高となったものの、この日指標のドバイ原油の現物が急落したことに圧迫された。東京石油は高値から大きく崩れた。主要3油種では、前日ほどではないが、引き続き原油にETF絡みの商いで、8月限から9月限に買い玉の限月移行のロールオーバーが大量に行われている模様で、まと まった商いとなった。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値154.5円(前日比+3.2円)TSR20先限帳入値129.0円(前日比+15.8円)寄り付きからゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、前日のダウ平均株価の大幅高や原油相場の上昇を好感し、買いが先行した。その後は、上海高などを手掛かりに、一段高となったが、先限の155円超では戻り売り圧力が強く、上げ一服となっている。TSR20は、軒並み急騰している。市場は全体的にリスクオンの流れとなった。きっかけは、トランプ米大統領が「新型コロナウイルスの感染拡大に安定化の兆候見られる」と述べたことがあるようだ。これに加え、昨日は、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が、新型コロナウイルスの感染拡大において、状況は来週にも好転し始める可能性があると述べた。午後のゴムRSS3号は、軒並み続伸。序盤から前日のニューヨークダウ平均株価の大幅高や原油相場の上昇を好感した買いが先行。その後は、上海ゴム高などを手掛かりに、上げ幅を拡大した。先限は155.5円まで上昇したが、戻り売り圧力が強く、わずかながら上げ幅を縮小。午後は薄商いのなか、堅調に推移。当限と先限が3円超の上げ幅を維持して引けた。TSR20は、軒並み急騰し、2ケタ高で引けた。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22720円(前日比-190円)午前中のとうもろこしは、期先3本が下落。序盤、期先11、3月限が小幅高したが、先限からマイナスサイドに軟化。期先11、3月限は先限にサヤ寄せし、3ケタ安。とうもろこし期先は軟調。シカゴ夜間取引が小幅高にも反応鈍く、手じまい売り先行ムード。出来高が50枚にも達しない薄商いで玉の出方次第だが、今夜、米農務省(USDA)から需給報告の発表を控え、新規売買は総見送り状態。


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