夕刊:2020/04/16

貴金属は寄り付きからの安値から切り返す。オイルはやや軟調。日経平均株価も反落。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は107.92円付近まで上昇した。トランプ米大統領が新型コロナウイルスの新規感染はピークを過ぎたとの認識を示していることで、段階的な経済の再開が期待されている。ただ、米国で外出規制が緩和される時期は依然として不透明であるほか、直近の米経済指標は酷く弱く、ドル円の上値は限定的。昨日高値付近が抵抗となっている。4月相場入りした後のドル円の方向感は限定的で、21日移動平均線はほぼ横ばい。ドル円の上げに連動し、ユーロ円は117.48円付近、ポンド円は134.89円付近まで水準を切り上げた。豪ドル円は67.62円付近まで軟化した後に切り返しているものの、値動きは限定的。豪ドル安と円安に挟まれている。3月の豪雇用統計で市場予想に反して雇用者数は増加したが、新型肺炎を背景として豪経済に悲観的な見方が根強く、豪ドル買いは限定的。午後の外為市場は、ドル円は107円80銭台の推移。朝からのドル高円安の流れが続き、午前中に107円90銭を付け、NY市場の高値を更新。株安の動きを受けたリスク警戒の動きが、円買い以上に、ドルひっ迫感からのドル買いを誘う格好に。実需がらみのドル買いのうわさも流れ、ドル円は堅調地合いを維持。午後に入っても上昇が続き、一時108円08銭を付ける動きとなった。もっとも大台超えからのドル買い円売りには慎重ですぐに大台を割り込むと、その後は少し調整が入り、107円80銭台に。ドル全面高の中でユーロドルは午後に1.0860台まで。もっともこちらは昨日海外市場の安値まで値を落とさず、その後1.0880台に値を戻している。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は259円安の19290.20円。午前中の日経平均株価は前営業日比234円64銭安の1万9315円45銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は5億9860万株、売買代金概算は9971億円。値上がり銘柄数は1338、対して値下がり銘柄数は762、変わらずは67銘柄だった。前日の米国株市場では経済指標の急激な落ち込みを受け、NYダウなど主要株指数が急落し、これを受けて東京市場も朝方からリスクオフの売りに晒された。アジア株が総じて軟調な動きをみせていることもネガティブに作用した。ただ、外国為替市場で1ドル=107円台後半に円安が進んだことや、中小型の材料株に買われるものが目立ち全体相場を支えた。TOPIXは13.95ポイント安にとどまり、値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回っている。売買代金は1兆円に届かなかった。日経平均株価は続落。米株安などを受けて安寄りすると、その後はマイナス圏でのもみ合いが続いた。終値は前営業日比259.89円安の19,290.20円。前日に戻り一服となり、今日は一段安となった。19,500円の節目や5日移動平均線を割り込んでおり、5日移動平均線は下向きに転じている。

貴金属

金先限帳入値5941円(前日比+13円)銀先限帳入値53.7円(前日比-0.5円)白金先限帳入値2644円(前日比-24円)パラジウム先限帳入値7800円(前日比-100円)午前中の東京金、銀は総じて下落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安を受けて下げ一服となったが、ドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられた。銀もニューヨーク安を受けて軟調となった。先限は夜間取引で5856円まで下落したのち、下げ一服となった。ニュー ヨーク安が圧迫要因になったが、米経済指標の悪化や円安が下支えになった。円相場は1ドル=107円台後半の円安に振れた。一方、銀先限は53.3円まで下落した。アジア市場では、朝方の1718.08ドルから、ドル高を受けて軟調となった。午後の金は期中先が反発、銀は総じて下落。金はニューヨーク安、ドル建て現物相場の軟化から前半は売り優勢。売り一巡後、円相場が1ドル=107円台後半に下落から戻り歩調となり、一時、小高くなる限月も見られた。しかし戻り売り圧力が強く、正午前は概ね小幅安で推移。午後に入ると、現物価格が堅調で先限から小幅高となり、期中を含む4本が2ケタ高で引けた。銀はニューヨーク安から期先2本を含む3本が売り優勢。

石油

原油先限帳入値24650円(前日比-310円)ガソリン先限帳入値34810円(前日比-440円)灯油先限帳入値35040円(前日比-310円)午前中の東京石油市場で原油はプラス圏に浮上。一段と過剰在庫が積み上がる見通しであることから海外原油は続落したものの、国内市場は円安やニューヨーク時間外取引の上げに支えられている。円相場は1ドル=107円後半まで円安推移。昨日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は過去最大の増加幅となったが、 ニューヨーク原油の下げは続いていない。日中取引開始後、東京原油先限はプラス転換し2万5200円まで上昇。夜間取引の安値である2万4060円から離れている。米海軍の第5艦隊がペルシャ湾北部の国際海域で軍事訓練を行っていたところ、イラン革命防衛隊の船舶が繰り返し接近した。米海軍は危険かつ挑発的な行為であると非難している。午後に入ってからの石油市場は総じて小幅続落。前日の海外原油が続落して再び底割れしたことに圧迫されたが、この日のアジアの時間帯の夜間取引が午前に戻したことや、為替が一時1ドル=108円台まで円安に振れたことで、下げ幅は限定的だった。主要3油種では、原油は軒並み軟調だったが、商いの薄いガソリン、灯油は約定せずに変わらず引けた限月もあった。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値151.2円(前日比-1.1円)TSR20先限帳入値123.7円(前日比+0.1円)前場の東京ゴムRSS3号は、軒並み安。寄り付きでは、株安や原油安などを背景に、やや売り優勢となった。その後は、手掛かり材料難の中、売り物がちの展開となっている。TSR20は総じて小幅高で推移している。ゴム相場は、期近中心に軟調な展開となっている。ただ、期近4月限の出来高は、夜間取引を入れて3枚であり、他限月に比べ下げ幅が比較的大きいものの、この値段に大きな意味はないだろう。現在、ゴム相場は、ゴム独自の材料が見当たらず、株価の動きなどに追随することが多い。現物価格からみると、現状では、期近の140円割れがあっても、そこは買い拾われるだろう。ただ、上値も重く、目先は、現水準でのもみ合いが続きそうだ。午後の東京ゴムRSS3号は、軒並み反落。寄り付きでは、円高や原油安を映して、売りがやや優勢となった。その後、やや戻す場面もあったが、中盤以降、上海ゴムがじり安調で推移したことなどから、再び売り優勢の展開となった。TSR20は、総じて小幅安となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22400円(前日比+0円)午前中のとうもろこしは、総じて続落。前日のシカゴコーン期近7本が一代安値を更新する下落から売り優勢。取組高の多い期先3月限は2万2270円まで下落。その後、場中、円相場が1ドル=107円台後半に軟化から下値を切り上げ、一時2万2410円まで戻したが戻り売りにあい、2万2300円台に再軟化。穀物は概ね軟調。期先3月限は、昨日の安値2万2200円を目指し、一段安となる前に下げ幅を縮小。しかし弱気ムードを払拭する反発力は示せず。シカゴ夜間取引が小反発しているが、反応は限定的。


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