夕刊:2020/04/21

オイルは軟調。日経平均株価も続落。ゴールドはしっかりで白金は安い。商品市況は全体的に軟調ムード。

為替

午前中の外為市場は、対主要通貨でリスク回避通貨の円やドルが買われている。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に関する報道が相次いでお り、心血管系の手術を受けた後に療養中であると伝わった一方で、米CNNは危篤状態であると報道したほか、米NBCは脳死と伝えた。朝鮮半島情勢の混乱が危惧されている。ただ、ドル円は円買いとドル買いに挟まれ小動き。ユーロ円は116.50円付近、ユーロドルは1.0826ドル付近、豪ドル円は 67.66円付近、豪ドル/ドルは0.6287ドル付近まで円高・ドル高推移となっている。午後の外為市場は、ドル円は107円40銭台まで値を落とした。昨日のNY市場 での原油先物市場の大混乱に加え、午前中に米メディアCNNが北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が手術後に危険な状態との報道がリスク警戒の動きを誘った。金委員長に関しては中国や韓国メディアが否定的な報道を出すなど、まだ未確定な部分が大きいが、事実の場合の影響が大きいため、ドル売り円買いの動きが優勢となっ た。NY原油の下げを受けて、カナダドルは売りが継続。昨日のNY市場でドルカナダはNY原油市場の混乱を嫌気した売りに、朝方の1.4030前後から1.4150台まで上昇(ドル高カナダ安)。その後東京午前に1.4110台まで値を落としたが、昼前に1.4170台まで再び上昇する展開に。午後は少し調整が入って1.41台半ば 前後の高値圏でもみ合いとなった。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は388円安の19280.34円で終了。日経平均株価は前営業日比310円35銭安の1万9358円77銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は5億6573万株、売買代金概算は9318億円。値上がり銘柄数は424、対して値下がり銘柄数は1687、変わらずは55銘柄だった。前日の米株大幅安を受けリスク回避の売りが優勢となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が拭えないなか、原油市況の急落で世界経済の先行きに対する警戒感が強まった。朝方日経平均は300円超の下げをみせた後はいったん戻り足に転じる場面もあったが、買いは続かず後半に軟化した。前引け間際に手仕舞い売りが出て下げ幅は再び300円を超えた。前場の売買代金は1兆円に届かなかった。東証1部全体の78%の銘柄が下落している。日経平均株価は大幅続落。安寄り後はマイナス圏で推移して、19,500円の節目を割り込んだ。終値は前営業日比388.34円安の19,280.78円。陰線引けしており、5日移動平均線や10日移動平均線を割り込んだ。5日移動平均線は下向きに転じている。もっともこのところの19,000円台での振幅にとどまっており、19,000円の節目を維持していれば、再び上昇に転じるとみられる。

貴金属

金先限帳入値5833円(前日比+29円)銀先限帳入値52.6円(前日比+0.1円)白金先限帳入値2557円(前日比-28円)パラジウム先限帳入値7333円(前日比-236円)金、銀は総じて反発。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。銀は ニューヨーク高を受けて小幅高となった。株安に振れるなか、金ETF(上場投信)に押し目買いが入った。ニューヨーク原油の5月限は貯蔵施設が満杯になる見通しのなか、マイナス価格を付けた。5月限は今夜、納会であり、価格動向を確認したい。時間外取引ではプラスサイドを回復した。一方、20日のSPDRゴールドの現物保有高は前日比7.898トン増の1029.587トンとなった。午後の金は概ね反発、銀は先限が反発。金はニューヨーク高、ドル建て現物相場が 1690ドル台で堅調に推移から序盤の取引で30円超の上昇が目立った。その後、現物価格が1680ドル台に上げ幅を縮小から先限が上げ幅を縮小。午後に入ると、堅調に推移し、終盤はドル建て現物相場が1690ドル台回復が支援材料となり、期先は 30円程度の上昇で引けた。銀はニューヨーク高、金の反発から先限が買い優勢。他限月は出来ず~変わらず。

石油

原油先限帳入値23430円(前日比-660円)ガソリン先限帳入値33050円(前日比-1090円)灯油先限帳入値33700円(前日比-1180円)東京石油市場は軟調。納会を控えたニューヨーク原油期近5月限が1バレル=0ドル以下のマイナス圏に突入し、備蓄不能な過剰在庫の存在があらためて認識されたことが国内市場を圧迫している。ただ、時間外取引でニューヨーク原油5月限はマイナス圏から脱し、6月限以降も堅調に推移したことから、国内市場は下げ幅を縮小した。トランプ米大統領は石油戦略備蓄(SPR)による原油購入に繰り返し言及しているほか、サウジアラビアからの輸入停止を検討しているとも語った。米WSJによると、サウジを中心とした石油輸出国機構(OPEC)は来月の減産開始を待つことなく追加減産を検討しているという。日中取引開始後、東京原油先限は下げ幅を消し、一時2万4290円まで浮上した。ただ、上値は重く、前日比プラス圏での推移は一時的。午後の石油市場は大幅続落。為替が1ドル=107円台半ばまでやや円高に振れるな か、前日の海外原油先物が、納会前のニューヨーク原油の期近が史上初となるマイナスサイドまて暴落するなど、大きく崩れたことに圧迫された。またドバイ原油の現物も前日の夕方より下落している。主要3油種では、灯油が軒並み4ケタ安となり、納会前の5月限も3000円以上崩れて、ガソリン期近に対する上ザヤを大きく縮小させた。原油、ガソリンも一部限月が4ケタ安に沈んだ。原油は当限、ガソリンは期近3本、灯油は期近・期中の4本が一代安値を更新した。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値150.6円(前日比-4.3円)TSR20先限帳入値123.2円(前日比-0.2円)ゴムRSS3号は、軒並み安。寄り付きでは、株安、原油安を嫌気して売りが先行する展開となった。その後も、薄商いの中、売り物がちの展開となっている。TSR20も軒並み安。原油価格の下落は、経済全体ではデフレを招く可能性があるうえ、ゴム相場でみると合成ゴム安を誘う。また、デフレへの警戒感が強まれば、リスクオフの流れとなり、商品市場は売り圧力が強まるだろう。ゴム相場の上値は、しばらく重くなりそうだ。午後のゴムRSS3号は、大幅安。寄り付きは、前日の米株安やNY原油の急落を嫌気して、売りが先行した。その後も、上海ゴムも下値追いの展開となったことから、下げ幅を拡大させた。TSR20は、軒並み安となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22380円(前日比-340円)とうもろこしは、総じて反落。前日のシカゴコーンが全限月にわたり一代安値を更新する下落となたこと、円相場が朝方1ドル=107円台半ばで小高く推移を背景に序盤から3ケタ安が続出した。東京とうもろこしは軟調。5月先限は夜間取引で2万2900円まで続伸したが、上げ幅を削る展開。日中取引で2万2450円まで軟化。現時点で長めの陰線状態にあり、2万2900円が当面の天井になりそうなチャート。


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