夕刊:2020/05/07

貴金属は軟調。日経平均株価は前日比プラス圏内まで戻り引ける。オイル系は原油高にガソリン高に灯油安。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は106.30円付近まで上昇。連休明けの本邦勢のドル需要が下支えとなり、前日までの下げが一服している。ただ、新型コロナウイルスが世界中に蔓延した責任を巡って、米国と中国の対立が深まる傾向にある。年初に成立した第1弾の米中通商合意の履行や第2弾以降の協議継続が危ぶまれており、ドル円の戻りは限定的。前日に2016年11月以来の安値を更新したユーロ円は114.78円付近まで戻したが、上値は限定的。豪ドル円は68.15円付近、NZドル円は64.00円付近まで強含み。前日のオセアニア通貨安や円高に調整が入っているが、他のクロス円と同様に豪ドル円やNZドル円の戻りも浅い。午後の外為市場は、ドル円は106円30銭台での推移となっている。前日のNY市場夕方に続き、東京朝方も106円割れを試したが、その後は少し買い戻しが入る展開に。106円割れをいったん試したこともあり、午後に入るとポジション調整の動きが広がり、106円30銭台まで値を戻す格好となっている。ユーロドルは昼頃に1.0805近辺を付けたものの上値が重く、1.08割れを付ける展開に。15時に金融政策会合を控える中で、ポンドドルは朝の1.2310近辺から少し買い戻され1.2320台を中心とした推移。金利やQEの据え置きは予想通りも、一部メンバーからQE拡大の主張が出たこと、追加緩和が声明などで示唆されたことなどから買いが入り、1.2380近辺を付ける動きが見られた。

株式(日経平均)

前場の日経平均株価は前営業日比31円93銭安の1万9587円42銭と小幅続落。前場の東証1部の売買高概算は6億1905万株、売買代金概算は1兆685億3000万円。値上がり銘柄数は1140、対して値下がり銘柄数は947、変わらずは78銘柄だった。5連休明けとなった7日の東京株式市場では、前日の米国株市場で経済指標の悪化を嫌気してNYダウが反落した流れを受け、主力株中心にリスク回避の売りが先行して始まった。しかし、下値では押し目買いの動きが出たほか、海外ヘッジファンド筋の先物買い戻しなどが寄与して売り一巡後は下げ幅を縮小する展開となった。一時プラス圏に転じる場面もあったが、新型コロナウイルスを巡る米中間の対立が先鋭化していることなど不安要因もあり上値も重く、前引け時点でプラス圏に切り返すことはできなかっ た。なお、中小型株物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数が値下がりを上回った。全体的に本日は、安寄りしたものの、その後は下げ渋りを見せてプラス転換した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、方向感の見えにくい展開となっている。一目均衡表の雲の中での推移となっている。米国株やドル円の動きに左右されやすい流れが続く中、目先は雲の中で一進一退の動きが続くとみられる。

貴金属

金先限帳入値5770円(前日比-13円)銀先限帳入値51.2円(前日比-0.0円)白金先限帳入値2550円(前日比-20円)パラジウム先限帳入値6213円(前日比-506円)本日の日経平均株価の終値は55円高の19674.77円。午前中の金は小反発、銀はまちまち。金は円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下げ一服や円高一服を受けてプラスサイドに転じた。銀は金の下げ一服を受けて安値から戻し、まちまちとなった。スイスや南アの精錬所が再開した。ロックダウン(都市封鎖)を段階的に緩和しており、現物が出てくるとの見通しから、ニューヨーク市場のプレミアムが解消しつつあ る。一方、インド政府は、ロックダウンを4日から2週間延長すると発表しており、インドの実需筋の買いは先送りになりそうだ。午後の金は期中から期先が続落、銀はまちまち。金は1ドル=106円台前半の円高を受けて売り優勢で始まった。前半の取引で、ドル建て現物相場の下げ一服や円高一服を受けてプラスサイドに転じ小高くなった。

石油

原油先限帳入値22650円(前日比+580円)ガソリン先限帳入値31920円(前日比+1520円)灯油先限帳入値31890円(前日比-220円)前場の東京石油市場は上昇。連休中の海外原油が上昇したことが手がかり。新型コロナウイルスの流行が一巡し、各国が本格的な経済活動の再開を目指しており、石油需要は回復する見通し。ただ、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米石油需要は継続して上向いておらず、国内市場の上値は伸びていない。新型肺炎が蔓延した責任を巡って米中が対立するなかで、円相場が1ドル=106円ちょうど付近まで円高・ドル安推移したことも圧迫要因だが、106円前半で円買い・ドル売りは一巡している。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。6月限は前日比0.29ドル高の24.28ドルで推移。本日これまでのレンジは23.41~24.99ドル。日中取引開始後、東京原油先限は2万2840円まで上昇したが、連休前の水準と大きな変化はない。午後の石油市場は総じて続伸。為替は1ドル=106円台前半まで円高に振れているものの、国内連休中の海外原油先物が全体としては上昇していることで、おおむね堅調な展開となった。主要3油種では、ガソリンの上げ幅が相対的に大きくなり、2000円以上急伸する限月が多くなった。一方、灯油は期先2本がマイナス引けした。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値152.3円(前日比+3.5円)TSR20先限帳入値120.3円(前日比+0.2円)午前中のゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、日本市場が大型連休中に上海ゴムが大幅高となったことや、原油相場の回復基調を好感し、買いが先行した。その後は、上げ一服となったが、日中取引の上海ゴムが高値圏で推移すると、再び地合いを引き締めた。TSR20は、総じて小幅安。先限は、今日の寄り付き直後に153.9円まで水準を引き上げた。その後、伸び悩みをみせている。4月8日以降、東京先限は、おおむね150~155円前後のレンジ相場となっている。目先、このレンジを上抜けかが焦点となりそうだ。午後のゴムRSS3号は軒並み高。序盤は、日本市場が大型連休中に上海ゴムが大幅に水準を引き上げたことや、原油相場が回復基調にあることを好感し、買いが先行した。その後は、もみ合いに終始した。TSR20は、総じて小幅安となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は21630円(前日比-250円)とうもろこしは、まちまち。期近7月限、期先3、5月限が下落。期中1月限は上昇。期先2本は大型連休中のシカゴが概ね軟調に推移したこと、1ドル=106円台前半の円高から売り優勢。先限は200円安の2万1680円まで下落。期先2本が3ケタ安でもみあい。今週は取引が2日しかなく、見送りムード。先限は1日の夜間取引で2万1990円の高値をつけたが、2万2000円超えができず、改めて戻り売り圧力の強さを示した。


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