夕刊:2020/05/11

SQ通過後の日経平均株価は続伸。東証金は上値伸ばせず。オイルは底堅く推移。ドル円は円買いのショートカバーで上昇か。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は107.01円付近まで上昇した後、106円後半へ押し戻されている。先週の4月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)は単月で過去最大の落ち込みとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)によるマイナス金利政策の思惑が高まったことはドルの圧迫要因。ただ、先週、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が述べたように、移動や外出が制限されていることが家計消費を圧迫しており、マイナス金利政策によって一段と資本コストを引き下げても刺激的な効果はあまり得られないと見られている。市場参加者の思惑は一段と高まっておらず、ドル円は先週の安値水準から切り返す方向にある。ユーロ円は116.03円付近、豪ドル円は70.11円付近、NZドル円は65.79円付近まで強含み。円安のほか、対ドルで欧州通貨や資源国通貨が上昇していることが支援要因。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は211円高の20390.66円。前場の日経平均株価は前営業日比287円49銭高の2万466円58銭と続伸。前場の東証1部の売買高概算は6億1456万株、売買代金概算は1兆151億2000万円。値上がり銘柄数は1626、対して値下がり銘柄数は466、変わらずは75銘柄だった。前週末の米株高を引き継ぎリスクを取る動きが優勢だった。米雇用統計は戦後最悪の失業率となったが、事前に織り込みが進んでおり、米株市場では経済活動再開への動きが相次いでいることを好感する買いが優勢で、東京市場もこの流れに追随した。国内でも新型コロナの感染者数の伸びが鈍化していることで、経済活動再開への思惑が空売りの買い戻しを誘っている。日経平均は高く始まった後も上値を伸ばし、一時300円を超える上昇でフシ目の2万500円ラインを上回る場面もあった。前引け時点で東証1部全体の75%の銘柄が上昇した。午後の日経平均株価もしっかり。後場後半は伸び悩んだものの、一時フシ目となる2万500円を上回る場面もあった。東証1部値上がり銘柄数は1700を超え、全体の約8割の銘柄が上昇するという買い気の強い地合いだった。

貴金属

金先限帳入値5857円(前日比-2円)銀先限帳入値53.6円(前日比+0.7円)白金先限帳入値2643円(前日比+30円)パラジウム先限帳入値6342円(前日比+46円)午前中の金、銀は総じて続伸。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、押し目を買われて期先3本がプラスサイドに転じた。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、米雇用統計発表後のドル高を受けて戻りを売られた。アジア市場では、朝方の1705.40ドルから、ユーロの底堅い値動きを受けて堅調となった。午後の金は小反落、銀は続伸。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の堅調を受けてプラスサイドに転じた。午後に入ると、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。金先限は夜間取引で5830円まで下落したのち、日中取引で5877円まで戻した。ニューヨーク安が圧迫要因になったが、ドル建て現物相場の押し目が買われたことや円安が下支えとなった。円相場は1ドル=106円台後半の円安に振れた。一方、銀先限は54.4円まで上昇した。

石油

原油先限帳入値23400円(前日比+400円)ガソリン先限帳入値33150円(前日比+100円)灯油先限帳入値32750円(前日比+590円)前場の東京石油市場は買いが優勢。新型コロナウイルスの流行が一巡し、各国の経済活動が再開する方向にあることで需要見通しが改善している。ただ、伸びは鈍化しつつも過剰在庫は増加を続けており、上値は限定的。円相場は1ドル=106円後半で推移し、国内市場を支援している一方で、時間外取引でニューヨーク原油は軟調。時間外取引でニューヨーク原油は下落。6月限は前日比0.57ドル安の24.17ドルで推移。午後の石油市場は総じて続伸。為替が1ドル=106円台後半まで円安に振れるなか、8日の海外原油先物が堅調だったことに支援されたが、週明けのアジアの時間帯の夜間取引が軟化していることで、上げ幅は抑制された。この日のドバイ原油の現物はおおむね強含む展開となっている。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値152.8円(前日比+0.1円)TSR20先限帳入値、出来ず。(前日比ー円)ゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、8日の米株高やニューヨーク原油高などから、買いがやや優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めると、東京ゴムも堅調に推移している。TSR20は、出来ず。RSS3号先限は、買い優勢となっているものの、150~155円前後でのレンジ取引が続いている。株式市場を中心に、金融市場は徐々にポストコロナを見据えての展開となっているが、中国や韓国で再び新型コロナウイルスの感染者が増える地域をみられ、先行きの不透明感は強い。このため、ゴム相場でも、上値を追っての買いは入りにくい状況にあるようだ。午後のゴムRSS3号は総じて小幅続伸。序盤から原油高、株高を背景に小口の買いが優勢。その後、上海ゴム高が序盤、小高く推移から閑散商いのなか、小じっかりと推移。午後は閑散商いの中、先限が終盤に小安くなる場面があったが下値は堅く、強含みとなり、小高く引けた。午後もTSR20は、出来ず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22480円(前日比+300円)前場のコーンは、3ケタ続伸。先限は2万2460円まで上昇。8日のシカゴ高、円安、原油高や、テクニカル要因を背景に序盤から買い優勢。上げ幅を拡大し、シカゴ夜間取引高を先読みしたような動きだった。買い一巡後は売り向かう動きが少なく、期先がジリ高。午後のとうもろこしも3ケタ続伸でしっかり。先限は2万2480円まで上昇し、今日の高値引け。先限は2万2500円が抵抗線になったが、午後は2万2400円台後半で推移した。


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