夕刊:2020/05/12

東商金、本日はしっかり。日経平均株価は決算発表通過中の週だが、きょう小休止で前日比ほぼ変わらず。石油三品は反落。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は107.45円付近まで弱含み。海外市場で107.77円付近まで上昇した後は戻りが一巡している。13日に予定されている演説で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がマイナス金利に否定的な認識を示す可能性が高いとみられていることが昨日までのドル円を押し上げたが、東京時間帯の上値は限定的。一方で、新型コロナウイルスの発生を巡って調査を要求している豪州に対し、中国が豪州産の食肉の輸入を一部禁止したと伝わっていることは世界経済のリスク要因。豪ドル売りのほか、リスク回避のドル買いや円買いが入っている。ドル円では円買いが優勢。豪ドル/ドルは0.6432ドル付近、豪ドル円は69.14円付近まで下落。ユーロドルは1.0785ドル付近、ユーロ円は115.96円付近まで水準を切り下げた。午後の外為市場は、ドル円は107円40銭前後でもみあいとなる。午前中に107円台後半から107円30銭台に値を落とし、その後はやや頭の重い展開に。前日の海外市場でドル買い円売りが優勢となり107円70銭台まで上昇したものの、108円手前の売りが意識され、107円台後半での買いには慎重姿勢が見られた。豪中の貿易摩擦問題への懸念もあり、午前中に調整が入ると、午後は107円台半ばが重くなる展開に。中国が豪州の4つの食肉工場からの輸入を禁止したことなどを受けた豪ドル売りに、朝の69円80銭台から一時69円10銭台まで値を落とすなど、売りが優勢となった豪ドル円は、午後に入って買い戻しが優勢となり、69円60銭前後まで値を戻す動きに。豪ドルにつれ安となったNZドル円も65円00銭近くから65円30銭台まで値を戻している。午前中に1.0800を割り込んでストップロス注文を交えて1.0784近辺まで値を落としたユーロドルは1.0810台を回復する動きを見せた。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は24円安の20366.48円。前場の日経平均株価は前営業日比41円45銭安の2万349円21銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は6億2027万株、売買代金概算は1兆116億9000万円。値上がり銘柄数は793、対して値下がり銘柄数は1274、変わらずは97銘柄だった。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちで、リスク選好ムードが一服し東京市場でも目先利益を確定しようとする動きが優勢となった。新型コロナについては中国や韓国などで再び集団感染が出ており、感染第2波に対する警戒感も上値を重くしている。ただ、下値では押し目買いも入り下げ幅も限定的となっている。本格化している決算発表に絡み、個別銘柄の株価動向は明暗を分けている。前場の売買代金はかろうじて1兆円を上回ったが、盛り上がりに欠ける。日経平均株価は小反落。小高く始まった後は前日終値を挟んでもみ合いとなり、小幅安で引けた。高寄り後は上下に振幅を見せた。5日移動平均線、25日移動平均線などの主要移動平均線は引き続き上向きで推移している。

貴金属

金先限帳入値5873円(前日比+16円)銀先限帳入値53.5円(前日比-0.1円)白金先限帳入値2628円(前日比-15円)パラジウム先限帳入値6209円(前日比-133円)金は小反発、銀は先限が小幅安。金は円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服を受けて上値重く推移した。銀は円安一服を受けて先限が小幅安となった。ドル高を背景に手じまい売りなどが出て軟調となった。新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感が出たことや、米金融当局者がマイナス金利に否定的な見方を示したことを受けてドル高に振れた。ドイツや韓国で感染件数が増加しており、今後の行方を確認したい。一方、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、マイナス金利政策について、「政策ツールの中でも弱いものの1つ」との考えを示し、あまり支持していないと述べた。午後の金は堅調、銀は先限が小反落。金はニューヨーク安も円相場が1ドル=107円台半ばに下落したことから買い優勢となり、午前中は小高く推移。午後に入ると、ドル建て現物相場が1700ドルに向け、戻したことから上げ幅を拡大し、2番限以降は15円前後の上げ幅を維持して引けた。銀はニューヨーク安から先限が売り優勢。円安が下値を支え、安値を離れ、小幅安で推移。

石油

原油先限帳入値22610円(前日比-790円)ガソリン先限帳入値32460円(前日比-690円)灯油先限帳入値32750円(前日比-0円)午前中の東京石油市場は下落。新型コロナウイルスの封じ込めに成功していたドイツや韓国、中国で再び感染者数が増加する兆しがあることが需要回復見通しを曇らせている。年初に成立した米中通商合意の再交渉に向けて、中国政府が米国に対して圧力をかけていることは世界的な景気見通しを一段と不透明にしている。新型コロナウイルスの発生を巡って調査を要求している豪州に対し、中国が豪州産の食肉の輸入を一部禁止したと伝わっていることも世界経済のリスク要因。午後の石油市場は総じて反落。週明けの海外原油先物が反落したことに圧迫された。ただ、この日のアジアの時間帯の夜間取引が戻していることで、下げ幅は抑制された。この日のドバイ原油の現物も軟調に推移している。主要3油種では、原油、ガソリンが軟調で、灯油は商いの薄い限月がおおむね同値圏で引けたことで、下げ幅は抑制された。また、3油種すべて先限が一代高値を更新した。なお、原油はETF絡みのロールオーバーと見られる商いで、期先2本の出来高が膨らんだ。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値152.3円(前日比‐0.5円)TSR20先限帳入値、出来ず。東京ゴムRSS3号は、軒並み小高い。寄り付きでは、上海夜間高や円安を好感し、買いが先行した。買い一巡後、様子見気分が強まりと、日中取引の上海ゴムが夜間取引の上げ幅を削る展開となったことから、東京ゴムもプラスサイドは維持するものの、地合いを緩めている。TSR20は、出来ず。東京RSS3号先限は、小高く推移しているものの、依然150~155円前後でのレンジ取引が続いている。上海ゴムは、中心限月の9月限がマイナスサイドに振れているが、これに対する反応も鈍い。世界的に新型コロナウイルスによって停止した経済活動の再開の機運が高まっており、その意味では売りが出にくい。ただ、第2波に対する警戒感などから、上値を追って買うような状況ではなく、目先はレンジ相場が続きそうだ。午後のRSS3号は小反落。序盤は、円安や前日の上海夜間高を受けて、買いが優勢となった。だが、中盤以降は、ドル円が円高方向に振れたうえ、日中取引の上海ゴムが軟化したことを受けて、売り物がちの展開となった。TSR20は、出来ず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22320円(前日比-160円)東京コーンは、まちまち。期先2本が反落。その他は出来ずの期近7月限を除き続伸。取組高の多い期先2本は寄り付き後、2ケタ高を維持したが、先限からマイナスサイドに沈んだ。先限は2万2310円まで軟化した後、2万2500円まで反転したが、再度、下げ幅を拡大。5月限の発会値2万2360円を割り込んで推移。米国産コーンの作付け、発芽の進展を受け、シカゴ夜間取引が小幅続落で推移が圧迫要因。午後も動きは閑散。期先2本が3ケタの反落。その他は出来ずの期近7月限を除き続伸。取組高の多い期先2本は寄り付き後、小幅高を維持したが、先限からマイナスサイドに沈んだ。先限は2万2310円まで軟化した後、2万2500円まで反転したが、再度、下げ幅を拡大し、午後に2万2280円の安値をつけた。


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