夕刊:2020/05/15

金は高値引けで陽の坊主。日経は日中はマイナス圏にいるも節目の2万円を超えて引ける。オイルも概ね4桁高。

為替

午前中の東京外為市場は、ドル円は107.43円付近まで強含んだ後、伸び悩んでいる。実需の決済が集中する5・10日(ごとおび)だったことから一時的に上振れしたが、上げは続かなかった。ユーロ円は116.09円付近、豪ドル円は69.54円付近、NZドル円は64.60円付近まで水準を切り上げた後、高値から押し戻されている。4月の中国の鉱工業生産指数や小売売上高が発表されているが、注目度は限定的。米上院は中国当局に制裁を科すウイグル人権法案を可決しており、中国の反発は必至だが、反応は今のところ見られない。午後に入ってもドル円は上下30銭以内の狭いレンジ内で、もみ合いとなっている。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比122円高の20037.47円。前場の日経平均株価は前日比60円75銭安の1万9854円03銭。前場の東証1部の売買高概算は6億1255万株、売買代金は約9872億円。値上がり銘柄数は712、値下がり銘柄数は1379、変わらずは77銘柄だった。日経平均株価は寄り付きに前日比200円を超える上昇となり2万円を回復してスタートした。前日のNYダウが反発したことが好感された。ただ、買い一巡後は売りが優勢となり、日経平均株価は上昇幅を縮小。午前10時30分過ぎにはマイナス圏に転じた。トランプ米大統領は、中国の新型コロナウイルスへの対応に失望し断交の可能性も示唆したと報じられるなか、米中関係の緊張感の高まりも警戒された。後場に入ると切り返して2万円の大台を回復した。上下に振幅したものの、底堅い動きとなった。5日移動平均線は下向きに転じた一方で、10日移動平均線は上向きを維持するなど、強弱まちまちの動きを見せた。そうした中、25日移動平均線は上向きを維持している。

貴金属

金先限帳入値5982円(前日比+94円)銀先限帳入値56.3円(前日比2.8円)白金先限帳入値2642円(前日比+41円)パラジウム先限帳入値6125円(前日比-24円)前場の金、銀は軒並み上昇。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。銀もニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。金は予想以上の米新規失業保険申請件数が支援要因となった。申請件数は298万1000件と、前週の317万6000件から鈍化したが、事前予想の250万件は上回った。3月中旬以降の失業保険申請件数は3650万件に達し、5人に1人以上が失業した計算になる。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、新型コロナウイルス感染拡大による危機からの回復の道のりは「長く」、米国の失業率が実際は24~25%まで上昇していると考えられる中、議会は一段の失業対策を打ち出す必要があると述べた。午後の金、銀も総じて上昇。金はニューヨーク高や円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。銀もニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米国の労働市場の悪化を受けて堅調となった。アジア市場では、朝方の1733.20ドルから上げ一服となる場面も見られたが、押し目は買われた。

石油

原油先限帳入値23430円(前日比+1600円)ガソリン先限帳入値32790円(前日比+1380円)灯油先限帳入値32770円(前日比+820円)前場の東京石油市場は大幅高。商いのある大半の限月は4ケタ超上昇した。今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、米国内の需給が一段と改善したほか、国際エネルギー機関(IEA)の月報が好感されたことが背景。IEAは年後半に原油在庫の取り崩しが始まると見通している。円相場が1ドル=107円前半を中心に円安推移していることも支援要因だが、円売りは一巡。時間外取引でニューヨーク原油は売り買いが交錯気味。日中取引開始後、東京原油先限は2万3030円まで上昇。夜間取引までの高値を上回った。ただ、上昇一服後は高値からやや押し戻されている。午後の石油市場は急伸。為替が1ドル=107円台前半まで円安に振れるなか、前日の海外原油先物が大幅高となり戻り高値を更新して、この日のアジアの時間帯の夜間取引でさらに一段高となっていることに支援された。なお、この日のドバイ原油の現物も急伸している。主要3油種では、商いが最も多い原油が全限月4ケタ高となるなか、ガソリン、灯油は一部限月が3ケタ高にとどまり、同値で引ける限月もあった。また、原油は12日以降、ETF絡みと見られる9月限から10月限のまとまったロールオーバー商いが続いているが、この日もそれが見られた。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値153.0円(前日比+1.9円)TSR20先限帳入値 出来ず午前中のゴムRSS3号は、当限除いて小じっかり。寄り付きでは、米株高や原油高などを好感し、買いが優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムがしっかりとなっていることから、総じて堅調に推移している。TSR20は、出来ず。東京RSS3号先限は、4月9日以降、おおむね150-155円前後でのレンジ相場が続いている。産地価格も大きな値動きをみせないうえ、東京市場、上海市場ともに仕掛け的な動きもなく、妙味に欠ける相場展開となっている。午後もRSS3号は反発。序盤は、米株高や原油高を好感して、買い優勢となった。その後は、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたことを受けて、堅調な展開となった。TSR20は、出来ず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22290円(前日比+130円)東京とうもろこしは、まちまち。当限安、期先高。1ドル=107円台前半の円安、前日のシカゴ安と強弱材料交錯で仕掛け難。閑散商いで玉の出方次第の展開だが、期先は堅調。東京とうもろこし先限は閑散商いのなか、2万2270円まで上昇。25日移動平均線を手前にして上げつかえているが、閑散に売りなし商状のなか、堅調に推移か。とうもろこしは、期先3本が反発。1ドル=107円台前半の円安から買い優勢。先限は後半の取引で2万2320円まで上昇し、今日の高値圏で引けた。閑散商いで出来高は3日連続の100枚台にとどまった。買い戻し主導の戻りか。


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