夕刊:2020/05/21

日経平均は緩むも20500円をキープ、原油は安値後の戻り高値を更新

為替

午前中の東京外為市場のドル円は、107.75円付近まで強含んだ後、伸び悩んだ。クロス円が重く、ドル円の上値は限定的。中国・吉林省の一部地域で外出禁止令が出されたとの報道があるほか、ブラジルやメキシコなど中南米でも新型コロナウイルスが引き続き猛威を奮っており、リスク回避的にドルを押し上げた模様。また豪ドルも売られ、海外市場で進んだ円安は一服。主要通貨は揉み合いとなった。 豪ドル安のきっかけは、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー紙による報道。中国が鉄鋼輸入の検査手続きを変更すると報じたことにより、豪の対中輸出が減少するとの思惑が広がった。午後の外為市場のドル円は、107円60銭近辺で揉み合いから15時にかけドル円は107円70銭を試す動きとなった。また主要6通貨に対するドル指数は99.343付近。前日一時99.002まで下落し、約2週間半ぶりの安値を付けた。ドル指数の下落の背景には、大きなシェアを持つユーロが前日1.0999ドルまで上昇し、5月1日以来約3週間ぶりの高値を付けたことが背景。 ユーロはきょう午前の取引で、利益確定や持ち高調整の売りを受けて、1.0957ドル付近まで軟化するも、足元のユーロ高のトレンドには影響がないとの見方が多い。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比42円84銭安の2万552円31銭で引けた。前引けの日経平均株価は前営業日比11円20銭安の2万583円95銭と小幅反落だった。東証1部の売買高は11億9230万株、売買代金は1兆9230億円。値上がり銘柄数は1005、対して値下がり銘柄数は1058、変わらずは108銘柄。寄り付きは、前日の米国株高を受け継ぎ日経平均は97円44銭高い2万692円59銭でスタートした。国内でも経済活動再開の動きが見え始めていることから、開始早々139円76銭高の2万734円91銭まで上昇、戻り高値を更新。ただ、期待先行の動きとなっており、決め手となる買い材料が見当たらず、上値追いに慎重となって前場中盤から値を消す展開。あす22日に予定されている臨時の日銀金融政策決定会合や、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期されていた中国の全国人民代表大会への警戒感が出た模様。午後に入り91円28銭安い2万503円87銭まで下げるもそこから切り返す格好となった。結局、前日比変わらず近辺を挟んで揉み合い、最後に若干緩んで引けた。

貴金属

金先限帳入値6019円(前日比-43円)銀先限帳入値59.7円(前日比-1.3円)白金先限帳入値2870円(前日比-11円)パラジウム先限帳入値7160円(前日比+34円)午前中の金、銀は、総じて反落。金はドル建て現物相場の下落や円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル高を受けて軟調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の下落を受けて下げ幅を拡大する展開となった。銀は金軟調やドル高を受けて売り優勢となった。米中関係の悪化に対する懸念や、英中銀総裁がマイナス金利を否定しないと発言したこと、欧州の復興基金創設に対する期待感からユーロ高に振れたことが金の支援要因。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて続伸。プラチナはニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後はドル高を受けて上げ一服となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の下落を受けてマイナスサイドに転じた。 パラジウムはニューヨーク高を受けて急伸。プラチナはドル安や株高が支援要因になった。欧州の復興基金創設に対する期待感からユーロ高に振れた。また経済活動再開を受けて株高に振れた。プラチナはレンジ上放れでテクニカル面で改善しており、戻り高値を更新したことも上値を伸ばす要因になった。ただ新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感も残っており、高値での買いが続くかどうかを確認したいところ。

石油

原油先限帳入値26680円(前日比+1540円)ガソリン先限帳入値35600円(前日比+1390円)灯油先限帳入値35890円(前日比+1380円)前場の東京石油市場は上昇。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が2週連続で減少したことが手がかり。米国で需給が改善していることから、世界的にも新型コロナウイルスによる供給過剰が是正に向かっていることが期待されている。時間外取引でニューヨーク原油は買い優勢。円相場は1ドル=107円後半で推移しており、前日水準とほぼ変わらず。東京原油先限は2万6680円まで上昇し本日の高値で引けた。終値ベースで3月25日以来の高値となった。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値155.5円(前日比+0.6円)。ゴムRSS3号は、軒並み高。序盤は、株高や原油高を手掛かりに買いが優勢となった。日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めると、一段高となり、先限は3月19日以来の高値となる157.6円まで水準を一時引き上げた。しかし、その後は勢いが続かず。時間とともに徐々に値を下げ、上げ幅を削った。TSR20は、出来ず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22470円(前日比+40円)東京コーンは、期先3本が上昇。新規材料不足で閑散商いで玉の出方次第だが、堅調。20日のシカゴコーンは期近が小幅安。21日のシカゴ夜間取引は弱含み後に小高くなっているが、ほとんど材料視されず。東京コーン先限は日中取引の寄り直後に2万2390円に小安くなったが、あっさりと切り返した。その後も値を下げる場面もあったが持ち直し前日比プラスで引けた。総取組高は1900枚台を維持しているが、流動性が低い。


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