夕刊:2020/05/28

東商金は昨日とは一転、大幅反発。日経平均株価も大幅続伸で22000円台が間近に迫る。オイルは概ね4桁安。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は107.90円まで強含み。香港市民の自由や人権を一段と制限する国家安全法が成立し、中国と主要国の対立が強まる見通しだが、円売り・ドル買いがやや優勢。日経平均株価は2月以来の高値を更新しており、主要国の株式市場ではコロナショック後の反発局面が続いている。ユーロ円は118.96円付近まで水準を切り上げた。4月以来の高値を更新している。新型コロナウイルスで打撃を受けた加盟国を支援するため、欧州委員会が7500億ユーロの基金を設けることを提案したことが昨日から支援要因となっている。ただ、基金の設立には初めてとなる共同債を発行することや、このうち5000億ユーロが返済の必要のない補助金であることから、協議は難航する見通し。豪ドル円は71円半ばで小幅高。一時は71.54円付近まで強含んだが、上値に控える200日移動平均線が引き続き抵抗として意識されている。午後はドル円は107円後半で小動き。小幅高のまま海外勢の参加待ちとなっている。香港に対する国家安全法の成立が警戒されているが、ドル円への影響は限定的となっている。強含んでいたクロス円は失速。対ドルで欧州通貨や資源国通貨が重くなっていることが背景。ユーロ円は118円後半、ポンド円は132円前半、豪ドル円は71円前半で推移。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比497円高の21916.31円。前場は日経平均株価は前営業日比429円86銭高の2万1849円09銭と大幅続伸で終了。東証1部の売買高概算は9億1311万株、売買代金概算は1兆4289億7000万円。値上がり銘柄数は1387、対して値下がり銘柄数は709、変わらずは69銘柄だった。前場は前日の欧米株高を引き継ぎ、リスクを取る動きが加速した。世界的な経済活動再開への期待からこれまで売り込まれていた鉄鋼株やメガバンクなど金融株が買われ、全体相場を牽引した。日経平均は2万1600円台半ばに位置していた200日移動平均線を上回り、売り方の買い戻しを誘発し上昇が加速した。ただ、時価総額上位の銘柄が中心で値上がり銘柄数は全体の64%にとどまっている。後場に入るとさらに押し目は買われる展開となり、ほぼ高値引けとなり取引を終える。

貴金属

金先限帳入値5979円(前日比+72円)銀先限帳入値60.3円(前日比+1.3円)白金先限帳入値2867円(前日比-4円)パラジウム先限帳入値6877円(前日比-0円)金、銀は総じて反発。金はドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、上げ一服となる場面も見られたが、ドル建て現物相場の押し目が買われると、地合いを引き締めた。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。経済活動再開に対する期待感から株高に振れたが、米中の対立に対する懸念から金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入った。ポンペオ米国務長官は、中国政府が香港統制を強化する「国家安全法」を制定する方針であることを受け、香港に対し米国内法に基づく優遇措置を認められないと議会に報告したと明かした。中国は香港の国家安全法をこの日に採決する予定であり、各市場の反応を確認したい。午後は総じて反発。金はドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の上昇を受けて上値を伸ばした。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。前営業日比は、金標準、金ミニが64~72円高、ゴールドスポットが62円高、銀が0.2円安~1.3円高。

石油

原油先限帳入値24780円(前日比-1020円)ガソリン先限帳入値34900円(前日比-1200円)灯油先限帳入値35100円(前日比-950円)午前中の東京石油市場は軟調。一時4ケタ超下落する限月があった。本日、中国の全国人民代表大会で香港に対する国家安全法の採決が行われ、成立する見通しであることから、コロナショック後の景気回復見通しが曇っている。自由や人権を制限する国家安全法の成立によって、主要国の反中感情が一段と高まる見通し。時間外取引でニューヨーク原油は軟調。午後は続落。為替が1ドル=107円台後半までやや円安に振れているものの、前日の海外原油先物が崩れて、この日のアジアの時間帯の夜間取引でさらに一段安となったことに圧迫された。この日のドバイ原油の現物も急落している。主要3油種では、原油、ガソリンが4ケタの大幅安に沈む限月も多くなる。前営業日比は、ガソリンが1200~790円安、灯油が950円安~変わらず、軽油が出来ずだが、名目値で1000円安。原油が1100~130円安。中京ガソリンは出来ず、灯油は300円安~200円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値153.6円(前日比-0.4円)TSR20先限帳入値 出来ずゴムRSS3号は、小幅まちまち。序盤は、上海夜間安を受けて、売りがやや優勢で推移する弦月が目立った。だが、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが夜間取引の下げ幅を縮小したことから、地合いを引き締める限月が目立っている。東京ゴムは、狭いレンジ内での取引となっている。株式市場は、流動性相場となっており、大きく水準を引き上げているが、これに対する反応は鈍い。商品市場、少なくともゴム市場は、ゴム独自の材料が乏しいこともあるが、株式市場ほど楽天的にはなれていない。午後は期近を除いて小幅安。序盤は、手掛り材料難の中、売りがやや優勢となった。中盤は、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたことから、買いがやや優勢となった。ただ、終盤にかけては、上海ゴムが再び軟化したことを受けて、売り物がちな展開となった。TSR20は、出来ず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22300円(前日比+100円)コーンは期先3本が確り。期近7月限は150円安。前日のシカゴ続伸に円相場が1ドル=107円台後半で小安く推移していることで期先限月は買い優勢で運ばれている。先限は2万2340円まで上昇した後に上値を切り下げているが、3けたの上げ幅を記録。先限は確り。2万2300円を上抜いているが前日に2万2380円に達した後に値位置を落としているため、この水準が上値抵抗線として意識されている。午後は総じて上伸。期先2本は3ケタ高、当限のみ3ケタ安。為替が1ドル=107円台後半までやや円安に振れるなか、前日のシカゴは小幅高となり、この日のアジアの時間帯の夜間取引で強含みで推移したことに期先から支援された。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。