夕刊:2020/06/02

トランプ大統領はワシントンに軍を派遣と発言も、日経平均は戻り高値を更新

為替

午前中の外為市場は朝方に伝わった、全米で激化している黒人男性暴行死を巡る抗議デモを沈静化するというトランプ大統領の発言を受け一時107円51銭まで弱含んだが、大きき下げず、午後に向かいじわじわと円安に動いた。市場では「トランプ発言にはほとんど反応しなかったといっていいだろう」(アナリスト)との意見が聞かれた。また午前中の取引でユーロ円は119円後半と2カ月ぶり高値圏で推移。午後に入り119円98銭まで伸びたものの120円台には突入しなかった。結局、欧州中央銀行(ECB)の理事会を明後日に控えるなかで、底堅さを維持した格好。また中国人民銀行(中央銀行)は、人民元の2日の対ドル基準値を1ドル=7.1167元と、予想の7.1250-7.1280元よりも元高水準に設定した。人民銀行は先週から、基準値を積極的に調整しており、元の急落を回避したい意向が浮き彫りになっている。午後に入りオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は2日、定例理事会を開き、オフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.25%に据え置きを発表。ロイター調査ではアナリスト18人全員が金利据え置きを予想していた。またドル円も15時にかけて107円70銭付近でしっかりとなっている。

株式(日経平均)

前場の東京株式市場で、寄付きは前日より113円13銭高い2万2175円52銭でスタート。前引けは前営業日比185円66銭高の2万2248円05銭と続伸。前日の米国株式市場が不安材料を抱えながらも上昇したことが好感され、朝方から買い優勢となった。後場の寄り付きは前日より197円45銭高い2万2259円84銭でスタート、14時過ぎには339円40銭高い2万2401円79銭まで買われる場面もあった。ただ、ここ8営業日で2,000円近く上昇していることもあり、急ピッチな上げに対する警戒の声も出ている模様結局、終値は若干緩むも263円22銭高い2万2325円61銭、値上がり銘柄数は1716、値下がりは391変わらずは62、東証1部の売買高は13億3573万株、売買代金は2兆4090億円だった。

貴金属

金先限帳入値6014円(前日比-6円)銀先限帳入値60.5円(前日比-2.7円)白金先限帳入値2909円(前日比+20円)パラジウム先限帳入値6822円(前日比-31円)金、銀は小動き。金はニューヨーク安と円安を受け、まちまちで始まった。その後は、米株価が時間外取引で下落したことを受けて地合いを引き締める場面も見られたが、ドル建て現物相場の戻りが売られると、上げ一服となった。プラチナは続伸。プラチナはニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調が支援要因となったが、金の戻りが売られると、上げ一服となった。パラジウムは他の貴金属の上げ一服を受けて先限が下落した。銀もドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。

石油

原油先限帳入値26660円(前日比+60円)ガソリン先限帳入値36160円(前日比+210円)灯油先限帳入値36560円(前日比+60円)本日の東京石油市場は小動き。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が協調減産の強化を協議していることが支援要因となっている一方、米国における暴動や香港情勢の悪化で需要回復見通しが曇っていることが上値を抑えている。石油大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ)が買われる。本日のアジア市場の原油はしっかり。時間外取引でニューヨーク原油は小幅高。7月限は15時15分現在前日比0.23ドル高の35.67ドルで推移。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値155.3円(前日比+1.0円)ゴムRSS3号は、期先3本が上昇。序盤は、1日の上海夜間高などを背景に買い優勢となった。自動車生産も再開されつつあり、需給緩和状態はピークを脱した可能性が高い。産地相場が底固く推移していることもポジティブ。前場の終わりは日中取引の上海ゴムが一段高となったうえ、株式市場の堅調地合いを好感し、さらに地合いを引き締めている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22580円(前日比-140円)東京とうもろこしは、1日のシカゴ安から全般的に売り先行。期先2本と期近2本が3ケタ安。期中は出来ず~小幅安。シカゴ夜間取引は米国産コーンの作柄が一段と改善、発芽の進展にも小幅まちまち。一方、大豆は、中国が安値で買い付けを再開する中、下値不安は後退している。ただ、ここにきて中国政府が米国産大豆の購入停止を指示したとの報道もあり、買い進むのは難しい状況になる。コーンも大豆もさほど弱材料視されていない印象だ。


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