夕刊:2020/06/08

貴金属はやや軟調。日経平均株価は高値引けの23000円を超えて終える。オイルもほぼ全限月4桁高。

為替

午前中の東京外為市場は、ドル円は109.38円付近まで弱含み。先週末の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)は驚きの増加となったが、米連邦準備制度理事会(FRB)は前例のない規模の金融緩和を継続し、縮小する景気を下支えする構えで、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではイールドカーブコントロール(YCC)が協議されると伝わっている。反発基調を維持しつつも、クロス円は全般的に上値が重くなっている。ユーロ円は123.50円付近、豪ドル円は76.26円付近までやや弱含んだ。ただ、下値は広がっていない。NZドル円は71.67円付近まで上げ、1月以来の高値を更新。午後の外為市場は、ドル円は109円40銭台を中心としたもみ合いとなった。先週末に米雇用統計の好結果を受けて109円80銭台まで上昇した流れを受けて、109円60銭台で週明けの東京市場朝を迎えたドル円は、朝方高値圏でもみ合う動きを見せたが、その後ドル高に対する調整の動きが広がり、午前中に109円38銭近辺まで。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でYCC(イールドカーブコントロール)を協議するとの米紙WSJの報道が、ドル売りを誘った面も。もっとも、その後109円台半ば超えを付けるなど、ドル売りの動きも限定的に。午後に入ると、上下ともに動きにくい展開となり、109円40銭台を中心としたレンジ取引が続いた。先週初めからのユーロ高の流れで、金曜日に1.1380台まで付けた後、雇用統計後のドル買いに1.1280割れまで値を落としたユーロドルは、1.12台で始まり、午前中のドル調整に1.1320近辺まで上昇。もっとも上値は重く1.12台に戻して、午後は1.1290台を中心としたもみ合いに。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比314円高の23178.10円。前場の日経平均株価は前週末比212円高の2万3075円73銭と続伸でスタート。先週のダウの強さを引き継いで始まる。東証1部の売買高概算は7億8004万株、売買代金概算は1兆2966億8000万円。値上がり銘柄数は1292、対して値下がり銘柄数は795、変わらずは82銘柄だった。前週末の欧米株市場が軒並み高く、東京市場でもリスク選好ムードのなか日経平均株価は上値を追う展開が続いている。世界的な株高で売り方の買い戻しが全体相場に浮揚力を与えている。日経平均は約3カ月半ぶりに2万3000円台を回復。アジア株高や為替の円安などもプラスに働いている。ただ目先過熱感も意識されるなか、2万3000円台では戻り売り圧力も意識され前場後半は伸び悩んだ。午後も前場に引き続き堅調な推移を見せた。寄り付きで23,000円の節目を回復した。25日移動平均線からのかい離率は10.22%前後と引き続き高水準となっており、過熱感は解消されていない。そうした中、依然としてボリンジャーバンド+2σに沿った上げが継続している。

貴金属

金先限帳入値5964円(前日比-29円)銀先限帳入値62.6円(前日比-0.3円)白金先限帳入値2903円(前日比-21円)パラジウム先限帳入値6853円(前日比+82円)金、銀は反落。金はニューヨーク安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調と円安一服を受け、もみ合いとなった。銀もニューヨーク安を受けて売り優勢となった。米雇用統計で非農業部門雇用者数は250万9000人増と事前予想の800万人減から予想外に増加した。前月は2068万7000人減。失業率は13.3%(前月14.7%)と事前予想の19.8%から予想外に低下した。失業保険申請件数の急増と失業保険の受給継続で悲観的な予想が出されたが、中小企業の営業再開などで労働市場が改善した。ただ失業率は改善したが、高水準であり、労働市場がもとに戻るには時間がかかるとみられている。金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、米雇用統計が予想外に改善したことを受けて急落した。アジア市場では、朝方の1680.46ドルから、安値拾いの買いが入って堅調となった。午後は総じて反落。金はニューヨーク安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の堅調と円安一服を受け、もみ合いとなった。午後に入ると、ドル建て現物相場の上昇を受けて下げ幅を縮小した。銀もニューヨーク安を受けて売り優勢となった。前営業日比は、金標準、金ミニが67~29円安、ゴールドスポットが59円安、銀が0.4円安~変わらず。

石油

原油先限帳入値30010円(前日比+1660円)ガソリン先限帳入値39640円(前日比+2210円)灯油先限帳入値40160円(前日比+2230円)前場の東京石油市場は急伸。ほぼすべての限月が4ケタ超の上げとなった。5月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想に反して増加し、石油需要の回復期待が一段と強まった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が現行の過去最大規模の減産を7月も継続することで合意したことも支援要因。時間外取引でニューヨーク原油は40ドルの節目を一時上回ったが、上げ一服後はマイナス転換している。午後は大幅続伸。為替が1ドル=109円台半ばまでやや円安に振れるなか、5日の海外市場の原油先物が急伸して、週明けのアジアの時間帯の夜間取引でさらに一段高となり、直近の戻り高値を更新していることに支援された。主要3油種は、原油、ガソリンは期先3本、灯油は期近2本が一代高値を更新した。また、5日に続き、原油は期先2本がETF絡みのロールオーバーとみられる商いで膨らんだ。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値164.0円(前日比+4.5円)TSR20先限帳入値 出来ず午前中はゴムRSS3号は、軒並み続伸。序盤は、上海夜間高、円安、株高、そして原油高など強材料が重なり、買いが先行した。先限は、3月11日以来の高値となる167.6円まで上昇した。ただ、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが地合いを緩めていることから、上げ幅を縮小させている。RSS3号先限は、一時167.6円まで上昇し、3月11日以来の高値を付けた。ただ、その後は、上げ幅を削る展開となっている。これは、日経平均株価、夜間取引のニューヨーク原油が上げ幅を削っていることが背景にある。ニューヨーク原油は、一本調子の上昇となっているうえ、OPECプラスの協調減産延長が決まったことで、目先の強材料出尽くしとなっている。直近のゴム相場の上昇の背景には、原油価格の急伸による合成ゴム価格の上昇の思惑もあっただけに、目先、調整場面となる可能性がありそうだ。大引けのRSS3は、前営業日比2.5~4.6円高、TSR20は同変わらず。RSS3号11月限は同4.5円高の164.0円、TSR20の12月限は変わらずの129.0円、総出来高はRSS3号が6339枚、TSR20は0枚。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23120円(前日比+160円)東京コーンは続伸。5日のシカゴ高、円相場が1ドル=109円台半ばに続落、強気に転じたテクニカル要因を背景に出合いのない期近7月限を除き、3ケタ高。先限は序盤で一段高となり、2万3180円まで上げ幅を拡大。先限つなぎ足で3月27日以来の高値をつけ、5月先限として一代高値を更新。上伸、一巡後、上げ幅を縮小。シカゴ夜間取引が続伸が支援材料で堅調に推移。午後は上値が重かったが、終盤にジリ高となり、2万3100円台を維持して引けた。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。