夕刊:2020/06/09

日経平均株価は上昇一服だが、23000円台をキープ。ゴールドは大幅安。原油は全限月4桁安。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は107.92円付近まで下げた。本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米長期債利回りが低下しており、ドル円を押し下げている。21日移動平均線が支持となっているが、108円前半で戻りは限定的。先週末の米雇用統計には雇用回復の兆候があったものの、縮小している景気に大きな変化はなく、超緩和的な金融政策が続けられる見通し。今回のFOMCで金融緩和が強化されるとの報道もある。ドル円の下げに圧迫され、ユーロ円は121.81円付近、ポンド円は137.25円付近、豪ドル円は75.45円付近、NZドル円は70.61円付近まで調整売りに押された後、下げ一服となっている。午後のドル円は108円ちょうど前後での推移。前日の海外市場での108円台前半までの円高進行を受けて、東京市場でも円買いの動きが優勢に。午前中に107円91銭まで値を落とした後、いったん108円台を回復したものの、108円20銭前後で上値を抑えられたこともあり、午後に入って再び107円台を付ける動きとなっている。ユーロ円は121円90銭前後とこちらも円高が優勢な展開に。前日の海外市場でロンドン朝の123円90銭台から122円台前半まで値を落とした後、122円台半ば超えが重くなっており、上値の重さが印象的に。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比87円安の23091.03円。前場は前営業日比147円33銭安の2万3030円77銭と反落で終える。東証1部の売買高概算は8億873万株、売買代金概算は1兆2437億4000万円。値上がり銘柄数は646、対して値下がり銘柄数は1436、変わらずは84銘柄だった。前日の米国株市場は主要株指数が揃って大幅高となり、ナスダック総合指数は約3カ月半ぶりに最高値を更新したが、東京市場では目先買い疲れ感から売りが先行した。外国為替市場で一時1ドル=108円台を割り込むなどドル安・円高に振れていることで輸出株中心に利益確定の売りを促す格好となった。海運や鉄鋼、非鉄など景気敏感セクターへの売りが目立った。下値では押し目買いが入り、前場後半は日経平均も下げ渋ったが、値下がり銘柄数は1400を上回った。午後は一時は23000円を割る場面もみられたが、大引けは23000円を回復して終える。

貴金属

金先限帳入値5905円(前日比-59円)銀先限帳入値61.5円(前日比-1.1円)白金先限帳入値29005円(前日比-3円)パラジウム先限帳入値7000円(前日比+147円)金、銀は総じて続落。金は円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高進行などを受けて軟調となった。銀もニューヨーク安を受けて売り優勢となった.米連邦公開市場委員会(FOMC)でイールドカーブ・コントロールが議論されると伝えられたことなどを受けてドル安に振れた。米株価は上昇したが、米国債の利回りが低下し、ドル安要因となった。低金利が続くと、ドル安から金は地合いを引き締めることになりそうだ。ただ金ETF(上場投信)から投資資金が流出したことが上値を抑える要因である。8日のSPDRゴールドの現物保有高は前日比2.631トン減の1125.480トンとなった。午後の金は続落、銀は期先2本が続落。金はニューヨーク反発も円相場が1ドル=108円台前半に上昇を背景に前半の取引から軟調。期先は40円超の下落で推移。午前10時半頃に現物相場の上昇から下げ幅を縮小したが、円相場が一時107円台後半まで上昇、現物相場も戻り売りで軟化から再度、期先は40円超の下落で推移。午後の取引では現物相場の戻り売り圧力と、108円水準~107円台後半の円高で下げ幅を拡大し、期先は一時60円超の下落となった。銀はニューヨーク高も円高、現物の弱含みを受けて期先2本が売り優勢となった。

石油

原油先限帳入値28550円(前日比-1280円)ガソリン先限帳入値39200円(前日比-440円)灯油先限帳入値39290円(前日比-870円)前場の東京石油市場は大幅安。海外原油が利益確定の売りに押されたことから、国内市場も軟調に推移。前日のニューヨーク原油7月限は一時40ドルの大台を回復したが、その後は調整売りに圧迫された。円相場が1ドル=108円ちょうど前後まで円高推移したことも重し。ただ、世界的な石油需要の回復見通しは崩れていない。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は2万8510円まで下落した後、2万9000円の節目付近で上下。夜間取引で2万8300円まで下げた後は売りが一服している。午後は総じて反落。為替が1ドル=108円台割れまで円高に振れているうえ、前日の海外市場の原油先物が反落したことに圧迫された。この日のアジアの時間帯の海外原油の夜間取引は戻したが、ドバイ原油の現物が急落していることで、東京原油は4ケタ安のままだった。主要3油種は、原油が軒並み4ケタ安に沈んだことで、クラック・スプレッド(製品と原油のサヤ)が拡大した。また、この日も原油は期先2本がETF絡みのロールオーバーとみられる商いで出来高が膨らんだ。前営業日比は、ガソリンが440円安~340円高、灯油が870円安~変わらず、軽油が出来ずだが、名目値で1500円安。原油が1590~1270円安。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値162.9円(前日比-1.1円)TSR20先限帳入値 出来ずゴムRSS3号は、当限を除いて反落。序盤は、円高や原油安を嫌気して売り優勢の展開となった。その後、円高が一段と進んだことから、下げ幅を広げる展開となっている。ゴム相場の上昇は、ニューヨーク原油の上昇から、合成ゴム高、そして天然ゴム高への連想買いが背景にある。ただ、先日、OPECプラスが協調減産を1カ月延長したことで、目先の買い材料は出尽くし可能性がある。また、減産によりニューヨーク原油が夜間取引で一時40ドル台に上昇したものの、ここから一段高となれば、シェールオイルの生産が増える可能性がある。その場合は、再び価格が崩れる可能性もあり、ロシアなどをはここからの上値はあまり望んでいないだろう。原油の戻りが頭打ちとなれば、天然ゴム相場の上昇も鈍りそうだ。午後のゴムRSS3号は当限除いて反落。序盤は、円高や株安を受けて、売り優勢となった。その後も、場中の円高や上海ゴムの中心限月9月限の上値の重さを受けて、売り物がちの展開となった。TSR20は、出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比1.7円安~1.3円高、TSR20は同変わらず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22830円(前日比-290円)東京とうもろこしは、期先2本が反落。序盤は夜間取引で小安くなった流れを引き継ぎ、2ケタ安で安もちあい。期先が修正安。寄り付き後、1時間はほとんど商いがなかったが、10時前から増えた。先限から利食い売りが先行もよう。2万2950円割れなら、5日間移動平均線(2万2880円)近くまで一段安の可能性ありとみる。午後は総じて反落。8日のシカゴコーンは続伸したが、円相場が1ドル=107円台後半まで上昇、シカゴ夜間取引の小反落から修正安場面を迎えた。先限は下げ足を速め、2万2800円まで軟化し、今日の安値圏で引けた。


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