夕刊:2020/06/15

日経平均株価は大幅安で調整入りか。貴金属も軟調。オイルはまちまち。

為替

午前中の外為市場は、ドル円は107円20銭前後で推移。前週末に米株の買い戻しなどを受けて106円台から107円台半ば超えまで上昇し、107円40銭近辺で週の取引を終えたドル円。週末にアトランタで警官が黒人男性を射殺する事件が起こり、ミネアポリスでの事件以来全米で広がる大規模抗議行動がさらに強まるとの懸念が広がった。また、中国北京市の農産物卸売市場で50人を超える集団感染が発生。中国での第二波の懸念が広がったこともあり、週明けは不安定な展開に。朝方はオセアニア通貨売りドル買いの動きもあってドル円は107円台半ば超えを付ける動きに。もっとも前週末NY市場での高値圏で上値を抑えられると、その後はリスク警戒での円買いが優勢となり、107円10銭台まで値を落とす展開となった。中国との通商での結びつきが強い豪州の状況を警戒して、豪ドルは週明けいきなり下げて始まった。前週末に対ドルで0.6860台で取引を終えた豪ドルは、0.6800台まで下落。そこからの下げは一息も、戻りは鈍い。午後は一時107円ちょうど前後まで値を落とした。日経平均が大きな下げとなり774円安で引けたことが重石となった。中国での新型コロナウイルス感染拡大第二波への警戒感や、米国での黒人差別への抗議行動の激化懸念などが重石となり、寄り付きから日本株は軟調で、三日続落の展開となったが、前引けは121円安でとどまっており、午後に入って一気に売りが広がった。リスク警戒感からの円買い、ドル円を除くドル買い、ユーロ売りの流れ。パンデミックでの行動制限緩和が広がった米国で、テキサス・カリフォルニアなどを中心に感染者拡大の動きが広がるなど、欧米でも第二波警戒の動きが強まっており、欧州勢の本格参加を前にユーロ売りドル買いの動きが広がったことも、ユーロ売りドル買い円買いの流れに寄与。ユーロ円は午前中に付けた121円24銭から午前中に120円台後半まで落としていたが、午後に入ってさらに値を落とし120円30銭台まで。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は774円安の21530.95円。前場は前週末比121円93銭安の2万2183円55銭と続落。東証1部の売買高概算は5億4050万株、売買代金概算は9343億5000万円。値上がり銘柄数は985、対して値下がり銘柄数は1085、変わらずは95銘柄だった。前週末の米国株市場は主要株指数が切り返しに転じたものの反発力は鈍く、新型コロナウイルスの感染第2波に対する警戒から米株価指数先物が売られており、これを横目に東京市場も主力株をはじめ広範囲に軟調な値動きを強いられている。アジア株市場が総じて弱く、為替市場も円高傾向で推移していることで買い手控え感が強い。売買代金も1兆円を下回った。ただ、個別には値を飛ばす銘柄もあり、値上がり銘柄数も全体の46%を占める状況で個人投資家の物色意欲は根強いようだ。後場からは一段安となり、節目の移動平均200日線も割り込んだ。

貴金属

金先限帳入値5932円(前日比-31円)銀先限帳入値59.8円(前日比-2.9円)白金先限帳入値2717円(前日比-86円)パラジウム先限帳入値6578円(前日比-91円)金は小幅高、銀は続落。金は円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場がもみ合いとなるなか、円安一服に上値を抑えられた。銀はニューヨーク安と円安一服を受けて売り優勢となった。米ジョージア州アトランタ市で12日夜、黒人男性が警察官に銃撃されて死亡する事件が起きた。ハンバーガー店のドライブスルーエリアで車の中で居眠りしている男性がいるとの通報された。警官が飲酒の疑いで黒人男性を拘束しようとすると、もみ合いの末、警官が発砲した。地元警察トップが辞任しており、抗議デモが再び拡大するのかどうかを確認したい。午後の金、銀は総じて下落。金は円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場が小動きとなるなか、円安一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の下落を受けてマイナスサイドに転じた。銀はニューヨーク安と円安一服を受けて売り優勢となった。前営業日比は、金標準、金ミニが32~23円安、ゴールドスポットが21円安、銀が2.9円安~変わらず。東京金先限は夜間取引で5994円まで上昇したが、日中取引では円安一服やドル建て現物相場の下落を受けて軟調となり、5928円まで下落した。

石油

原油先限帳入値25500円(前日比-290円)ガソリン先限帳入値36820円(前日比-450円)灯油先限帳入値37640円(前日比-290円)東京石油市場は、原油が総じて上昇。ガソリン、灯油は総じて下落。原油は序盤は、円小幅安、12日のニューヨーク原油が下げ幅を縮小したことから買い優勢。しかしニューヨーク原油時間外取引が軟化したこと、アジア株の下落から徐々に上げ幅を削る展開となった。しかし下値は堅く堅調。週末に中国・北京で新型コロナウイルスの感染者が増え、原油の需要回復期待が後退し売り圧力が強く、原油先限は一時マイナスサイドに沈んだが、切り返した。午後は続落。為替は前週末の海外市場で1ドル=107円台半ばまで円安に振れていたが、週明けは107円台前半と12日の国内大引け時点とあまり変わらない水準まで円高に振れるなか、12日の海外市場の原油先物は小幅まちまちで引けたが、週明けのアジアの時間帯の夜間取引で下落していることに圧迫された。ただ、ドバイ原油の現物は小幅安程度にとどまっている。主要3油種は、製品の下げ幅がやや大きくなり、とくに灯油は12日に値動きのなかった期中3本が4ケタ安となっている。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値154.3円(前日比-4.7円)TSR20先限帳入値 出来ずゴムRSS3号は、軒並み安。序盤は、米株価指数先物が夜間取引で軟化したことを受けて、売り物がちの展開となった。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが地合いを緩めたことや、ドル円が円高方向に振れたことから、さらに地合いを緩めた。米国の経済再開や中国の自動車販売の好調さなど、アフターコロナを材料としてきた。だが、ここにきて北京や米国の一部の都市で新型コロナウイルスの第2波とみられる動きが出ており、売り圧力が強まっている。当先のサヤ関係をみれば、期先の155円割れの可能性が十分にありそうだ。午後は総じて続落。上海ゴム安、アジア株の下落、円相場が朝方の1ドル=107円台半ばから一時106.90円まで上昇したことから小口の売りが優勢となった。期先は終盤に一段安となり、期先2本が4円超の下落で引けた。TSR20は、出来ず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22310円(前日比-240円)コーンはまちまち。期先2本が小幅安。先限は2万2500円が支持線だが、弱含み商状。今日、20年7月限が納会日のため、見送りムードで閑散商い。シカゴ夜間取引が小安く推移していることを映した展開。場中、ほとんど商いの成立はない。先限が2万2500円割れとなると、手じまい売りで2万2400円台前半に軟化のリスクがあるが、閑散商状でジリ安に至らず。期中2本が買い優勢も期先2本は3ケタ安。午前中、期先2本が2ケタ安。ほとんど値動きがなかったが、午後、下げ足を速めた。先限は2万2310円まで下落。戻り鈍く、今日の安値引け。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。