夕刊:2020/07/02

金が急落、東京のコロナ感染者100人超の報で日経も緩む、原油は期近から逆ザヤの動き

為替

東京時間午前9時のドル円は昨日の安値を割った107円32銭からスタート、お昼には本日の高値107円55銭を付けるも、戻りいっぱい。午前のユーロ円は120円74銭~121円11銭の値動き。(ADP)1日発表した6月の全米雇用報告では、民間部門雇用者数が236万9000人増と、予想の300万人増に届いていない。本日夜には米国雇用統計もあるので、積極的にポジションは取りにくいところでもある。 市場では「米国の感染再拡大を考えると、雇用統計が多少良くても、リスクオンムードが持続的に強まるとは考えにくい。108円が近づくと売りが出やすい状況は変わらない」(FX関係者)との声が出ていた。  午後に入りドル円は107円50銭辺りで揉み合っているところに、東京本日のコロナ感染数が100人を超えるとの報に緩み始めた。結局ドル円は10745銭を挟んでの値動き、ユーロ円は15時8分に121円16銭と朝の高値を更新した。

株式(日経平均)

寄り付きの日経平均は60円95銭高い2万2182円68銭の小幅反発でスタート。前引けは前営業日比144円50銭高の2万2266円23銭となった。前日の米国株式市場でナスダックが上伸したことが好感され、プラスでスタート。マイナス圏に沈む場面はあったものの、時間外取引で朝方は安かった米株先物がプラスに転じたことで全般は持ち直した。後場寄りは123円50銭高い22245円23銭でスタート、15分後に本日東京のコロナ感染者100人超えの報に、マイナス圏まで売られる場面があるも、その後はやや持ち直した。市場からは「コロナがキーワードに組み込まれたアルゴリズム取引で先物が売られたようだ」(国内証券)との観測も聞かれた。今晩発表の米雇用統計の数値を確認したいとの見方もあり、全体的に模様眺めムードが強い。世界的な感染拡大の中経済活動の自粛に対する警戒感が強いこともあり、商いが膨らむ状況にも無い。結局、終値は24円23銭高い2万2145円96銭、値上がり銘柄数は753、値下がりは1343変わらずは73、東証1部の売買高は13億5725万株、売買代金は2兆2366億円だった。

貴金属

金先限帳入値6116円(前日比-66円)銀先限帳入値61.8円(前日比-1.2円)白金先限帳入値2816円(前日比-59円)パラジウム先限帳入値6577円(前日比-21円)金、銀は総じて反落。金はニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、手じまい売りなどが出て軟調となったが、ドル建て現物相場の押し目を買われたことが下支えになった。銀もニューヨーク安と円高を受けて軟調となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が支援要因だが、米株価がワクチン開発に対する期待感を受けて上昇したことや、米ISM製造業景気指数の改善を受けて売り圧力が強まった。6月の米ISM製造業景気指数は52.6と前月の43.1から上昇し、2019年4月以来の高水準となった。香港では、施行された国家安全維持法への抗議活動が行われ、警察は違法集会、安全法違反、警察への妨害行為、武器所持の疑いなどで180人以上を逮捕した。ポンペオ米国務長官は、国家安全維持法は「全ての国への侮辱」とし、米政府はトランプ大統領が命じた香港への優遇措置撤廃を進めると表明した。プラチナ系貴金属(PGM)は、反落。プラチナはニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、金軟調につれ安となる場面も見られたが、押し目は買われた。パラジウムもニューヨーク安と円高を受けて売り優勢となった。午後の東京金先限は軟調。堅調に推移していたドル建て現物相場に調整売りが入っており、国内市場も下げている。

石油

原油先限帳入値28250円(+250)ガソリン先限帳入値39010円(前日比+240円)灯油先限帳入値41480円(前日比+490円)午前の東京石油市場は売り買いが交錯しつつも、買いがやや優勢。東京原油先限は2万8000円の節目付近でもみ合い。夜間取引で上下に振幅した後、動意が乏しくなっている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、過去最高を更新していた原油在庫が減少に転じたことで供給過剰の解消が近いとの期待感が高まってはいる。米製油所稼働率は75.5%と低水準だが、コロナショック後は順調に上向いている。原油輸入量が日量596万9000バレルまで減少したことも在庫減に寄与。高止まりしていたサウジアラビアからの原油輸入がピークアウトしている。ただ、原油と石油製品の在庫の合計はさらに増加し、統計開始以来の最高水準を塗り替えた。米国内で新型コロナウイルスの流行が拡大していることや、今晩の米雇用統計、今週末に米独立記念日を控えていることも上値を抑えている。国内の原油と石油製品は引けにかけてはやや強まった格好。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値155.4円(前日比+1.0円)TSR20は出来ず。ゴムRSS3号は、総じて小高い。寄り付きは、1日の上海夜間が小幅高となったうえ、原油相場も上昇したことを好感し、買いがやや優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたことから、しっかりとなっている。日本自動車タイヤ協会から発表された5月の自動車タイヤ・チューブ生産は、前月比29.3%減の4万8041トンとなった。新型コロナウイルスの影響から生産減少が顕著になっている。感染第2波の広がりもみせており、自動車タイヤ・チューブ生産がV字回復の可能性は低いとみられ、ゴム相場の上値を重くしそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23350円(前日比-40円)コーンはまちまち。期先3、5月限は前日のシカゴコーン大幅続伸から買い優勢も先限は序盤でマイナスサイドに軟化。下値を切り上げたが、小幅安状態で推移。東京コーン先限が2万3290円で買い支えられ、戻り歩調になったが、プラスサイドに反転はできず、ジリ安となった。最も取組高の多い期先5月限は小幅高で推移している。例年、米独立記念日を迎える時期が天候相場の最盛期と言われる。今年は作付け面積が意向面積から大幅に減ったことからコーンベルトの天候が俄然、注目されそうだ。


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