夕刊:2020/07/09

金は青天井で最高値更新。日経平均株価は伸び切れぬもしっかり。オイルはまちまち。ドル円は終始107円台で推移。

為替

外為市場は、ドル円は107円前半で推移。107.18円付近まで軟化した後、107.36円付近まで水準を切り上げた。ただ、流れを形成するための主役的な手がかりを見出すことができないなかで、見慣れた水準から抜け出すような兆候はない。ユーロ円は121.73円付近まで水準を切り上げた。コロナショックの復興基金についての協議が前進することが期待されている。ただ、今週にかけて水準を切り上げているが、121円後半が繰り返し抵抗となっている。豪ドル円は75.01円付近、NZドル円は70.60円付近まで強含む場面はあったが、上値は伸びていない。ただ、それぞれ上向きの5日移動平均線を上回っており、騰勢は持続している。中国の物価指標は材料視されていない。午後のドル円は107円台前半での推移が続いた。動きが見られたのがユーロドル。前日の海外市場で1.1350超えまで上昇も、1.1350からの買いには慎重姿勢が見られるなかで、朝のドル安局面では1.1350手前の売りに頭を抑えられた。しかし、午後に入って同水準をあっさりと超え、1.1370前後まで上値を伸ばす展開に。ユーロ円も昨日NY市場での高値を超えて121円90銭台まで上昇する動きとなっている。この後予定されているユーロ圏財務相会合(ユーログループ)や明日のEU財務相会議、来週のEU首脳会議などで、EU復興基金の合意に向けが議論が深まるのではとの期待感がユーロを押し上げている面も。オランダなどが強く反対しており、来週の合意については難しいとの見方が広がっているが、早期合意に向けた動きが強まるようだと、ユーロはもう一段の上昇も期待されるところに。

株式(日経平均)

本日の日経平均株価の終値は前日比90.64円高の22529.29円。前引けの日経平均株価は前営業日比47円36銭高の2万2486円01銭と反発してスタート。東証1部の売買高概算は5億2850万株、売買代金概算は1兆181億2000万円。値上がり銘柄数は599、対して値下がり銘柄数は1468、変わらずは83銘柄だった。きょう前場の東京株式市場は強弱感対立で方向感に欠ける展開となったが、下値では買いが厚く、前日比強含みで推移。一時日経平均は100円を超える上昇をみせる場面もあったが伸び切れず、前引けは50円弱の上昇にとどまった。全体的に戻り売り圧力の強さが意識され、TOPIXはマイナス圏で着地。値下がり銘柄数が値上がりを大きく上回り、全体の7割を占めている。売買代金は1兆円をかろうじて上回った。午後は買い一巡後は上げ幅を削った。一時上げ幅を240円超まで伸ばしたが、その後は伸び悩んだ。上ヒゲのローソク足で引けた。25日移動平均線を回復している。ただ、同線そのものはほぼ横ばいとなっている。堅調に推移したものの、このところのレンジ内でのもみ合いの域は出ていない。

貴金属

金先限帳入値6260円(前日比+59円)銀先限帳入値64.8円(前日比+1.5円)白金先限帳入値2902円(前日比+11円)パラジウム先限帳入値6621円(前日比+41円)金、銀は続伸。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は円高が一服するなか、もみ合いとなった。銀もニューヨーク高を受けて堅調となった。金のドル建て現物相場は2011年9月以来の高値1816.95ドルを付けた。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が残るなか、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。1800ドルの節目を突破するなか、金ETF(上場投信)に投資資金が流入したことも金価格を押し上げる要因となった。8日のSPDRゴールドの現物保有高は前日比3.215トン増の1202.573トンとなった。米株価はペンス副大統領の会見で安心感が出たことなどを受けて堅調となった。副大統領は「全米の死亡率は低下している」と述べた。ただ米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米経済は5月と6月に急速に上向いたが、新型コロナウイルス感染の再拡大の影響が経済活動を示す現況指数に表れ始めるなか、勢いは今後は平坦化する可能性があるとの見方を示した。今後発表される米経済指標を確認したい。ドル建て現物価格が1800ドル台乗せを背景に前半の取引で全限月が40円超の上げ幅を維持して推移。夜間取引の高値からは離れたが堅調な取引。午後に入ると、現物相場の再上昇から上げ幅を拡大し、2番限以降が50円超の上げ幅を維持して引けた。3日連続で全限月が一代高値を更新。銀はニューヨーク高、金続伸を受け、買い先行となり、期先4、6月限が一代高値を更新。前営業日比は、金標準、金ミニが45~59円高、ゴールドスポットが51円高、銀が0.7~1.7円高。

石油

原油先限帳入値28850円(前日比+50円)ガソリン先限帳入値39970円(前日比-50円)灯油先限帳入値42960円(前日比+60円)東京石油市場で原油はしっかり。海外原油が買い優勢だったことが背景。コロナショック後の石油需要が回復しており、供給過剰が解消に向かっていると期待されている。ただ、昨日の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、メキシコやサウジアラビアからの輸入増加を背景に米原油在庫は積み増しとなったことは重し。来週の産油国会合を控えた模様眺めムードも動意を抑制している。時間外取引でニューヨーク原油は軟調に推移。EIA週報でジェット燃料やディーゼル燃料を含んだ留出油の在庫は1983年以来の高水準となった。新型コロナウイルスの流行を背景に航空機向けの需要が低迷しているほか、ディーゼル燃料の需要も回復していない。午後は総じて続伸。為替が1ドル=107円台前半まで再び円高に振れるなか、前日の海外原油先物が上昇したものの、この日のアジアの時間帯の夜間取引は軟化している。東京石油の上値は抑えられたものの、この日のドバイ原油の現物が堅調に推移していることで、プラス引けする限月が多くなった。主要3油種では、原油は全限月が小高く引けたが、ガソリンは一部限月がマイナス引けした。灯油は前日上げなかった分、期近の上げ幅が大きくなった。また、原油はETF絡みの商いのロールオーバーが続いており、この日も7万枚を超える大商いとなった。前営業日比は、ガソリンが250円安~300円高、灯油が変わらず~740円高、軽油が出来ずだが、名目値で100円高。原油が50~270円高。中京ガソリンは500円安~変わらず、灯油は変わらず~1310円高。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値157.6円(前日比+0.8円)TSR20先限帳入値 出来ずゴムRSS3号は、当限を除いて上昇。序盤は、前日の上海夜間高、米株高、NY原油高を好感し、買いが先行した。先限は159.4円まで水準を引き上げた。だが、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが伸び悩みをみせていることなどから、徐々に売り優勢となり、当限はマイナスサイドに沈んでている。先限は、159.4円まで上昇したものの、節目の160円を上抜くには、至っていない。この水準は、6月15日の160.0円、同月22日は159.4円、そして7月159.7円とこの1カ月で4回も切り返されている。戻り売り圧力が強いようだ。160円をしっかり上抜くと、節目の165円を目指すとみる。ただ、160円で4度も切り返されているのをみると、この水準の突破には、ゴム独自の買い材料が出てきて、期近が145円前後まで上昇することが必要のようにみえる。午後に入ると、日中取引の上海ゴムが伸び悩みをみせていることなどから、徐々に上げ幅を削った。TSR20は、出来ず。大引けのRSS3は、前営業日比0.2~1.0円高、TSR20は同変わらず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23520円(前日比+80円)とうもろこしは、期先3本が上昇。前日のシカゴ高を背景に序盤、期先5、7月限が小幅高。3月限もプラスサイドに浮上し、小じっかり。7月先限はジリ高となったが、2万3580円で頭打ち。シカゴ夜間取引が小幅続伸で推移が追い風だが、先限が2万3600円超えを果たすほどにインパクトはなく、上げ幅は限定的。期先は堅調。先限は2万3500円台で推移。先限と期先5月限とのサヤは一時600円まで拡大した。1ドル=107円台前半の円高が上値圧迫要因。この後も薄商いで動意欠き、先限は2万3500円台でもみあいか。午後はほとんど商いがないなか、先限が引け前に上げ幅を縮小した。前営業日比は変わらず~90円高。先限は同80円高の2万3520円。


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