夕刊:2020/07/10

東京コロナウイルス感染者243人と1日あたりの過去最多を更新。金や白金、原油は大幅下落。

為替

東京時間午前9時のドル円は107円22銭からスタート、朝方は107円17銭近辺から107円25銭超えを見せるなど、ややドル買い円売りの動きも、その後106円90銭台に値を落とすなど、日経平均の緩みと共に円買いが進んだ格好。 世界的なコロナウィルスの感染者拡大とテーマは変わらないが、この日はクロス円でも円買いが先行、リスク回避ムードが強まっている。東京時間午前9時のユーロ円は121円05銭からスタートするも、円買いが優勢で、じりじり値を下げる格好となった。午後に入ってもクロスで円買いの状況はさほど変わらず、ドル円は14時56分に106円86銭を付け、同時刻にユーロ円は120円43銭を付けている。 この日はクロス円での円高が目立っているが、その背景として、損害保険会社が九州など各地の豪雨被害に対する保険金の支払いに備え、欧州債などドル以外の保有資産を売却し、円資金をねん出しているとの思惑が出ているという。

株式(日経平均)

寄り付きの日経平均は前日終値より5円68銭高い2万2534円97銭の続騰でスタート。前引けは前営業日比52円55銭安の2万2476円74銭となった。昨晩の米国市場でナスダックが高かったこともあり、小幅続伸スタートを切るも、米国や東京で新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、景気回復の動きが抑制される可能性が出てきたことが投資家心理の重荷となった。 赤羽一嘉国土交通相は10日お昼の会見で、新型コロナウイルスで打撃を受けている観光産業などを支援する需要喚起事業「Go Toトラベルキャンペーン」について、7月22日から開始すると発表するも、日経平均に影響はなかった。また、本日東京のコロナ感染者数も243人の速報も冷や水をかけ、終盤にかけてもじりじりと値を下げた格好。結局、終値は238円48銭安い2万2290円81銭、値上がり銘柄数は193、値下がりは1935変わらずは43、東証1部の売買高は13億3791万株、売買代金は2兆4589億円。なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション7月限のSQ(特別清算指数)値は2万2601円81銭だった。

貴金属

金先限帳入値6185円(前日比-75円)銀先限帳入値63.8円(前日比-1.0円)白金先限帳入値2812円(前日比-90円)パラジウム先限帳入値6680円(前日比+59円)金、銀は総じて反落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高を受けて軟調となった。銀もニューヨーク安と円高を受けて期先3本が軟調となった。金はリスク回避のドル高が圧迫要因になった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を受けて株安に振れ、リスク回避の動きとなった。米国で新型コロナウイルス流行で休止状態にあった経済活動の再開に早期に踏み切った複数州がウイルス感染の再拡大に見舞われ、景気回復に失速の兆候が見られると伝えられた。東京金先限は大きく下落。海外高が一服したほか、週末にかけては上場来高値更新後の利益確定の売りが入っているもよう。ただ、新型コロナウイルスの流行が悪化しており、世界経済の回復見通しが不透明であることは長期的な金相場の支援要因。流行の第2波、第3波を警戒しつつ主要国は足並みを揃えて前例のない金融緩和策を継続せざるを得ず、潜在的なインフレ懸念が高まっていることも金に対する支援要因となっている。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高を受けて軟調となった。プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因となった。5月21日以来の高値858.48ドルを付けたが、戻り高値を突破できず、上げ一服となった。ニューヨークの指定倉庫在庫が2日連続で増加し、実需筋の売りも上値を抑える要因。前営業日比は、金標準、金ミニが82~71円安、ゴールドスポットが81円安、銀が1.0円安~0.9円高、プラチナ、プラチナミニが96~79円安、プラチナスポットが74円安、パラジウムが変わらず~59円高。

石油

原油先限帳入値27900円(-950円)ガソリン先限帳入値39550円(前日比-420円)灯油先限帳入値42860円(前日比-100円)午前の東京石油市場は下落。世界的に新型コロナウイルスの流行が悪化しており、特に石油の消費大国である米国やインドで流行拡大に歯止めがかからないことが需要回復見通しを曇らせている。来週の共同技術委員会(JTC)や共同閣僚監視委員会(JMMC)など、産油国会合を控えた警戒感も圧迫要因。現在の合意に基づくと、来月から石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国は日量200万バレル規模の増産を開始する。午後に入ってもじりじりと下落が続き、原油は1000円超下落する場面もあった。また、原油は、7日からETF絡みの商いのロールオーバーが続いており、この日も7万枚を超える大商いとなっている。

ゴム

ゴムRSS3号先限帳入値155.1円(前日比-2.5円)TSR20先限帳入値 出来ず。ゴムRSS3号は、軒並み安。序盤は、前日の上海夜間安、米株安、NY原油安を嫌気して買いが先行した。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが下げ渋りをみせていることから、売り一服となっている。東京ゴムRSS3号は、今週に入り160円台回復を試したが、いずれも失敗した。そして、今日は、上海安を背景に売りが先行し、再び153~158円前後のレンジ相場に押し戻されている。これまで上昇を続けていた上海総合株価指数も下落しており、市場が全体的リスクオフになりつつある。ゴム独自の材料がみつからないだけに、株安となれば、ゴム相場も売り圧力が強まりそうだ。大引けのRSS3は、前営業日比2.5~1.0円安、TSR20は同変わらず。     

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23390円(前日比-130円)とうもろこしは、総じて小幅安。前日のシカゴコーンが総じて続伸して引けたが、10日のシカゴ夜間取引が小反落、他商品の下落、円高から先限は小口の利食い売りもあり、夜間取引の上昇幅を削った。徐々に弱含みとなり、2万3500円割れとなり、小安く推移。先限は終盤に2万3390円まで軟化し、今日の安値引けとなった。東京とうもろこしは2ケタの高下で方向性を欠いて推移後、期先が3ケタ安。今夜、米農務省(USDA)から需給報告の発表があり、玉整理中心の商いとみられる。原油、金の下落など外部環境に弱材料が多く、手じまい売りが先行しそうだ。


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